確かな実力を持つダンス&ボーカルグループとして活躍するLead。8枚目のオリジナルアルバム『MILESTONE』が7月18日にリリースされた。今作は、Leadの持つ多面性が絶妙のバランスで表現されていている作品であり、3人は「産みの苦しみも楽しめた」と笑顔で語る。7月に15周年から16周年へと次のステージに向えた今だからこそ、3人が思い描く想いなどについて話を聞いた。また、このインタビューの前に出演したLeadの先輩であるw-inds.が主催した日本初となるダンス&ボーカルグループ中心の音楽フェス『w-inds. Fes ADSR 2018-Attitude Dance Sing Rhythm-』への出演で感じたことについても語ってもらった。【取材=桂泉晴名/撮影=冨田味我】

これからのLeadに期待をしてもらえる一枚に

古屋敬多(撮影=冨田味我)

――『MILESTONE』では、リード曲がセクシーな内容の「Love or Love?」ですね。

谷内伸也 ここ最近、Leadらしさというところで、ファンクのものを形にすることがすごく多かったんです。さらに前作のシングル「Bumblebee」からの違いというか、進化を感じてもらいたかったので、「Love or Love?」をチョイスしました。そしてより多くの人に知ってもらいたいので、ちょっと歌謡曲的な要素があるところも決め手でしたね。

古屋敬多 自分たち的にも、ファンクはしっくりくるんです。というのも、昔「Night Deluxe」というシングルがあって。ディスコ系を初めてやったのがその曲で、「Leadらしいね」という声が多かったんです。ちょっとやんちゃな方がいい、みたいな(笑)。

――7月7日に開催された『w-inds. Fes ADSR 2018-Attitude Dance Sing Rhythm-』でも、「Love or Love?」を披露されていましたね。

谷内伸也 生で皆さんの歓声を直接受けたり、Twitter のリプライなどでもうれしい声を聞くことができました。またフェスで初めてLeadを見てくれた方もたくさんいたので、手ごたえがあったし、「育てていきたいな」と思いましたね。

古屋敬多 今年はあまりフェスに出なかったですけど、来年はもっとたくさん出たいですね。とくに今回はトップバッターという、すごい特別なポジションで。

――Leadのキャリアになると、なかなかないですよね。

古屋敬多 たぶんフェスでは初めてかな。だいたい最後の方や中盤が多かったから。僕たちが幕開けになるので、プレッシャーもありましたけど、でも逆にやりやすかったです。その前の空気感も、自分たちで作っていけたので、勢いでいこうと。セットリスト的にも、「勢いでいこう、飛ばしていこう」みたいな。Leadらしさというか、ふだんやっている自分たちの単独ライブのコンパクト版ですかね。「見せて、聴かせて、楽しませて」みたいなところを、テーマにセットリストは組んでいきました。

――フェスに出演することによって、Leadの強みで再確認したことはありますか?

谷内伸也 短いパッケージの中でいろいろな表情を見せられるのは強みだな、と思いました。統一感を出したセットリストを組むアーティストの方もいると思うんですけど、Leadはこのアルバムのように、限られた時間の中で多彩なLeadを感じてもらえるというか。ジャンルレスにやっているからこそ組めるセットリストだと思います。

――確かに今回のアルバムのあり方とつながっていましたね。2曲目の「Bumblebee」はさわやか系なのに、次の「Love or Love?」はダークな感じで、両極端に振り切れていましたし。

鍵本輝 正直、「Love or Love?」は公開されるまでがドキドキでしたね。「受け入れてもらえるかな」とか。これまで「Beautiful Day」とか「Bumblebee」とかもそうですけれど、割とさわやかな楽曲を作ってきていたので、そのさわやかさを一旦取り除いたLeadはどうなんだろうな、と。自分たち的に攻めたパフォーマンスはライブとかでやっているので、そこは全然抵抗なくいけるんですけど、やはりいろいろな受け取られ方があるので、不安でしたね。でも、うれしい声があったり「攻めているね」とか「あの表情がヤバイとか」そういうコメントを見て「あ、よかったんだ」と安心しました(笑)。

古屋敬多 リアクションがあって、安心することが多いんです。意外と臆病なので(笑)。

――そしてこの2曲のあとに、夏全開の曲「Backpack」と「Shampoo Bubble」がきます。

鍵本輝 「Beautiful Day」の時にやったカップリングの「Shampoo Bubble」はアルバムに収録されているんですけど、「Backpack」のサウンドがトロピカルハウスにいけたのは、「Shampoo Bubble」をやったのが大きいかと思います。まあ「Shampoo Bubble」は、ちょっとラウド系ですけど。夏らしさ全開のLeadが一番“Lead”なのかなと。「真夏のMagic」でデビューしているし、夏のシングルも多いので。夏のイメージのLeadも大事にしていきたいな、というのもあって。「Backpack」はLeadの夏らしいところが全開の曲です。

――<キラキラのスペシャルな季節感>とか、輝さんが書かれた歌詞もはじけていて、楽しさいっぱいですよね。

鍵本輝 何か可愛らしくしようかな、と。

――中でも<水色のワンピースはもうパーフェクト>というフレーズがあって、水色のワンピースは男子の鉄板なのかなと思いました。

鍵本輝 すごく迷ったんですよ。白色でもよかったと思ったんですけど。

古屋敬多 ちょうど書いているときに、「何色のワンピースが好き?」みたいなことを聞かれたんです。たぶんそのとき、水色が一番多かったですね。

谷内伸也 多数決です。

古屋敬多 「水色が一番やな」みたいな(笑)。

鍵本輝 何が一番マーメイドっぽいかなというのもあったんですけど。何色が一番か。

谷内伸也 “大空”というワードもあるし。

鍵本輝 実は「Love or Love?」のデモ曲を聴くまでは、「Backpack」がリード曲になるかなという考えもあったんです。

谷内伸也 「Backpack」を最初に作り始めたんだよね。

鍵本輝 「Beautiful Day」くらいのときから、このデモ曲があって。「次はこの曲を看板に、1枚作ろう」みたいな感じだったんです。

――確かに「Backpack」がリード曲というケースも考えられますね。

古屋敬多 いけた気はします。それはそれで一つの形になっていたかなと。

鍵本輝 全然違うものになってそうですけど。

――どっちもいけるから、どこからアルバムを作っていこう、というのはすごく悩みますよね。ちなみに「Shampoo Bubble」を発表した当時、お客さんの反応はどうでしたか?

谷内伸也 去年の夏のライブでも盛り上がった印象は強いです。“去年のツアー=「Shampoo Bubble」”という絵が先行してパッと出てきますね。

鍵本輝 あと「Shampoo Bubble」のミュージックビデオをハワイで撮ったんですけど、俺と敬多は初めてのハワイだったんです。伸也は幼少期に1回行っているんですけど「ハワイってすごいなぁ!」みたいな(笑)。

谷内伸也 最高でしたよ!

鍵本輝 「リフレッシュするには最高な場所じゃないか!」というのがあって。MVも撮っているんですけど、普通に楽しんじゃっています。気候とか気持ちよくて。その印象が強いんでしょうね。帰国してからも、半年以上ずっとハワイの話ばっかりしていて、あきれられましたから。そういうのもあって、ファンの間でもハワイに行きたい人たちが増えてしまって。握手会やイベントでファンの方と話す機会に、「ハワイに行くよ」といった話もよく聞きました(笑)。

――ははは。アルバムを夏にリリースできたというのもいいですね。

鍵本輝 今年7月31日で16周年。そこから17年目になるので、15周年イヤーのうちに一枚アルバム出せたのはすごく嬉しいです。15周年が終わったら完全燃焼というか、燃え尽き症候群とかいうじゃないですか。僕ら自身、それを感じさせないようにしなきゃ、と。だから『MILESTONE』を通過点として、これからの自分たちにも期待をしてもらえるような一枚を出せたんじゃないかな、と思いますね。

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