五輪旗が全国都道府県を回る『東京2020 オリンピック・パラリンピック フラッグツアー』のフラッグ歓迎イベントが8月2日、奈良県文化会館 国際ホールで開催された。スペシャルアンバサダーを務めるTOKIOの城島茂やホッケーで2度の五輪に出場した上田さかえさんらが出席。奈良県出身の城島は「2つのフラッグをもってこれたことは光栄ですし、奈良に恩返しできたっていう感じがしています」など地元凱旋を喜び、トークで会場を盛り上げた。

 壇上挨拶に立った城島は「今日も暑いですけど、2年後にはもっともっと熱い世界の祭典がこの日本にやってきます」とし、東京オリンピック・パラリンピックの開催まで2年に迫ったことを告げた。奈良県橿原市出身の上田さんは「間近で世界中で活躍する選手と触れ合い、あの興奮が日本にやってくることにワクワクしてたまりません」と言葉を寄せる。

フラッグを手に城島茂と、奥山博康副議長

 また、奈良県の荒井正吾知事は、2020年が奈良にとってもゆかりのある年と話す。1300年前の720年に誕生した日本書紀を取り上げ、「全部漢文で書かれております。国際語で書かれておりますので、日本人の誰もが読めなかったわけですが、国際社会とのお付き合いの印でございます」とし、国際性のつながりに言及。奈良県議会の奥山博康副議長は、自身が小学6年生だった当時、東京五輪が開催された記憶をひもとき、「2年後にはあのとき以上の素晴らしい大会が開催されるだろうと思っている。奈良県民あげて一生懸命盛り上げていきたい」とし、それぞれ意気込みを語った。

 イベントでは、城島と上田さんによるトークショーも実施された。ホッケー選手としてアテネ2004大会、北京2008大会に出場している上田さんに、城島は「オリンピックに出場するだけでもすごいこと。2大会連続で大会の風景を体感しながらプレーしたのは素晴らしい」とうなった。

 この日のイベントのため、上田さんはホッケーのスティックとボールを用意。城島は実際にスティックを持ち、ボールを転がした。すると司会者から「さすがですね、城島さん」とお褒めの言葉が飛び出たが、城島は「いやいや、よう言いますわ。転がしてるだけですやん」とツッコミを入れ、会場を爆笑させた。

ホッケーに挑戦するリーダー

 城島は上田さんに「幾つから始めたの?」「なかなか短期間で代表に選ばれるのは難しいのでは?」などと質問。最後には「ちなみにこれ幾らくらいするもんなんですか?」と壇上でスティックの値段を聞く大技を繰り出し、上田さんは「ピンキリです」と苦笑いで回答。会場は大いに盛り上がった。

 フラッグツアーアンバサダーを務める上田さんは「ホッケーもですけど、奈良にはすごい強い競技もたくさんある。奈良ゆかりの選手がたくさん活躍する場になると思いますし、さらにその先に夢や希望が広がる大会になればと思う」と抱負を述べた。

 そして、城島は「フラッグツアーを開始して、気が付けば2年後にオリンピック・パラリンピックがやってくる」と感慨深そうに話し、「東京に来るということですけど、この奈良県は自分自身の地元なので、出身地の人間としましてもこの2つのフラッグをもってこれたことは光栄ですし、奈良に恩返しできたっていう感じがします」と地元でのフラッグツアーに感無量の様子。

荒井正吾知事

 さらに、「この2つのフラッグを奈良県の皆様にお預かりいただき、その旗をつなげ、日本で気持ちが一つになって、2年後の熱い戦いに向けてみんなで盛り上がっていけたら」と述べ、奈良県の人たちと一緒に盛り上げていきたい自身の思いを語っていた。

 奈良朱雀高校の和太鼓部 和太鼓秋篠による和太鼓演奏でオープニングした本イベント。ほら貝を吹く、奈良県・吉野山にある金峯山寺の山伏を先頭に、城島や上田さんが登場すると会場からは大きな拍手。オリンピックフラッグは上田さんから荒井正吾・奈良県知事、パラリンピックフラッグは城島から奈良県議会の奥山博康・副議長に手渡され、それぞれ奈良県代表の生徒に引き継がれた。

 同フラッグツアーは2016年10月から開催。都内62区町村、東日本大震災の被災3県および熊本県でおこない、1番目の東京都を含め、奈良県は33番目の巡回となった。【取材・撮影=小野眞三】

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