歌手で女優の知英が26日、東京・新宿でおこなわれた、主演映画『私の人生なのに』の大ヒット御礼舞台挨拶に、映画でメガホンをとった原桂之介監督とともに登壇。大ヒットの御礼やサプライズで発表されたニュースなどに、2人揃って“嬉しい!”と喜びを連発していた。

 本作は東きゆう・著、清智英・原案のライトノベルを原作として映画化した物語。突然の病で新体操の道を絶たれた一人の女性が、かつて歌で交流した幼馴染みとの再会、そして音楽での交流を通して、自身の生きる意味を取り戻していく姿を描く。主人公・金城瑞穂役を知英が演じる。

作品のヒット、韓国映画祭に招待、主題歌PV化…笑顔の絶えない知英

 急遽決まったこの御礼舞台挨拶だが、この時の入場チケットは売り切れという盛況ぶり。初日舞台挨拶後の登壇も初めてと語る知英は「自分の中で実感がないけど、嬉しいです」と喜びを語る。原監督も「本当に嬉しいですね」と感謝の思いをコメントする。

知英

 またこの日はサプライズにて2つのニュースが告げられる。1つ目は、8月9日から韓国でおこなわれる堤川(チェチョン)国際音楽映画祭に、本作が正式招待されることが決定。映画祭ではレッドカーペットイベント及び映画の上映がおこなわれることとなったという。そのニュースに知英は開口一番「嬉しいです! 嬉しいしか言えないですね」とまたもや“嬉しい”を連発。堤川にはまだ行ったことがないという知英だが「韓国の皆さんに見てもらえるというだけでも嬉しいです」と喜びをあらわにする。

 原監督も「もう一回同じことを言います、嬉しい! ですね」とコメント。以前自身がメガホンをとり、知英が主演を務めた短編映画にて同じく韓国の映画祭に出向き、現地で知英の演技や作品について好評を受けたことを振り返りながら、再びの訪問の機会に胸躍らせている様子を見せた。

 さらに告げられた2つ目のニュースは、知英がJY名義で歌う映画の主題歌「涙の理由」のPV制作。知英は「嬉しいです! PVを撮るとは思っていなかったから。あまりにもいい曲だし、この曲に対してはすごく思いが詰まっているから、PVは今頑張って作っています、楽しみにしてください!」と、喜びと共に期待をにおわせるコメント。そして「自分もこの映画に、本当に勇気をもらっているし、また瑞穂に会いたいと思う、そんな映画になっています。もっと沢山の人に見てもらいたいです」と改めて映画をアピールした。

登壇で知英とともに声を掛けられる原監督、大いに戸惑う

 またこの日2人の登壇時は、観衆から“知英!”という掛け声に混じって“監督!”と叫ぶ声も。その声に思わず原監督も少し恥ずかしそうな表情。東京から大阪や地方にも及んだ初日舞台挨拶を「初日はそんなでもなかったけど、地方に行く毎に“知英!”という声と、“監督!”という声が増えて…」と振り返る知英は「入った瞬間そう呼んでくださって嬉しかったです」と原監督の呼び声にも嬉しそうな表情。他方原監督は「あの…慣れないですよね、裏方なので慣れないです…正直、嬉しいですね。嬉しいけど…慣れないです」などとコメント、笑いを誘っていた。

知英

 今回の作品では新体操やギター演奏などの様々なチャレンジで余り時間がなかった中、役作りに関し「どういう風に瑞穂になれるか、と。普通の女の子だけど、普通の人生を生きていないので、そういうところでは自分の経験していないところもあるし…」と内心大いに悩んでいた様子を語る知英。

 そんな知英に対し原監督は「こっちがこうこだわりたい、という以前に知英さんがこだわっていて、合格ラインが見えないという悩みを、ずっと苦しまれていた。素晴らしいですよ、それ(そういった姿)は」と知英の努力に大いに感銘を受けた様子。

 そんな言葉を受け、知英は「結構私は自分に満足することって余りなくて、それがいいことかわからないけど」と撮影の日々を振り返りながら「瑞穂を皆さんに届けるようになって、全部全てが終わっても、また瑞穂になれたらと思っちゃいますね」と今回の役柄に対する思い入れの深さを改めて実感していた。

 一方、司会者より「自分の前に壁ができたら、どう乗り越えていく?」などと質問されると、知英は「それは…深い質問ですね…」と思わず原監督と顔を合わせて少し真剣な表情。

知英と原監督

 そして「その壁というのは、今まで何回もぶつかってきていることもあるし、それを乗り越えたかな? という瞬間もあったけど、正直どうやって? と言われると…もちろんがむしゃらに頑張ったということもあるけど、あとは周りの人たちにとか家族、友達に助けられたとか…」と、様々な回答を模索しながら「それと何かわからないけど“これでずっとやっていれば大丈夫でしょ”という根拠のない自信というか。そういうもので乗り越えられる気がします。あとは大丈夫! と思う自信ですね」と自身の答えを締める。

 その回答にプレッシャーを与えられた原監督は「直前まで考えていたけど、こんな答えを知英さんが言うと、どうしていいかわからないんですよ」と戸惑いを語り、笑いを誘いながら「まあ…壁をね、壁をよく知って乗り越えるんですよね、はしごを使ったり、遠回りをしたり…そんなことかなと思ったんですけど…順番を変えてもらった方が良かったかもしれませんね…」などと回答、会場を沸かせていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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