大阪出身の3人組ボーカルユニットのベリーグッドマンが22日、東京・Zepp DiverCity Tokyoで全国ツアー『てっぺんとるぞ宣言ツアー 2018~超好感男の出陣~』のツアーファイナルをおこなった。4月にリリースされたアルバム『SING SING SING 6』を引っさげて、5月3日の大阪を皮切りに全国25カ所27公演をおこなうというもの。ツアー初日に大阪城ホールでのワンマンライブを発表し勢いに乗ったファイナル公演はアンコール含め全20曲を熱唱。10月24日にベストアルバム、10月8日に大阪城野外音楽堂での出陣式と銘打った無料ライブの開催も発表。終始ベリーグッドマンの世界観に包まれたライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

みんなのおかげで折れずにやってこれた

ベリーグッドマン

 風林火山を彷彿とさせる、まさに“出陣”といった意気込みを感じさせるステージセット。開演時刻になるとステージ中央に甲冑を纏った武者が登場。大阪城への出陣を促すとスモークで覆われる。そのスモークの3人が登場し、ニューアルバムから「Sixth Sense」でツアーファイナルの幕は開けた。第六感を刺激するようなサウンドと歌で早くもクライマックスのような盛り上がりを見せていた。

 ライブ運びのうまさが際立った序盤。「Musicplication」「Trip」と休む間も無く立て続けにリズムよく展開。現実から切り離された空間に一心不乱に手を叩き、腕を掲げ振り上げるオーディエンス。背中を後押ししてくれるかのような力強さを放った「ライオン」。オーディエンスも人差し指を立てて、その歌声に応える。

 MCではHiDEXのボイスパーカッションに合わせ「東京音頭」を歌うMOCA。途中からフリースタイルラップに変わるというアバンギャルドな展開。何が起きるかわからないワクワク感を与えてくれた。ここまでヒートアップした熱を冷ますかのように「Chill Spot」でゆったりとした穏やかな空間を演出。そして、「in what rain」でその美麗なメロディを堪能とより聴かせるナンバーを披露。情景を浮かび上がらせ感情を揺さぶり掛けるセクションだった。

 そして、HiDEXがアコギを手に取りアコースティックバージョンで「おかん~yet~」を届ける。Roverは母親へ向けて丁寧に歌い紡ぐ。東京での初めてのライブを振り返るHidex。決してここまで順風満帆ではなかった。だか、今ではこの会場をソールドアウト出来て嬉しいと喜びを告げた。「みんなのおかげで折れずにやってこれた」と感謝し、結成して初めて作った思い出の曲「コンパス」を3人による極上のハーモニーを轟かせた。続いては新曲「ドリームキャッチャー」を披露。ベリーグッドマンの真骨頂ともいえる、夢を追う人たちへの力強い応援歌を響かせた。

 「毎日頑張っている人へ捧げます」とフロアがオーディエンスの掲げるピースサインで満たされた「Mornin’」、全てを開放するかのようなエネルギーが降り注いだ「Good Time」。RoverとMOCA、バックDJを務めるMANA-Bは足を高く上げるエクササイズのような振り付けで笑いを誘う。そして、「エキスパンダー」では更なる盛り上がり。“ムキムキ体操”にハマっているというMOCAはステージを一旦離れると、筋肉が描かれた服を着用しパフォーマンス。すぐさまそれを脱ぎ捨て上半身裸でアクションし盛り上げた。

前を向いて頑張っていけば夢は叶う

ライブの模様

 Roverは「感謝祭のような気持ちでツアーファイナルをやっています」と心中を語ると「これで最後の曲となります」とアナウンス。オーディエンスからの「え~!」という声に「AじゃなくてB」というコールから恒例のDJ・MANA-Bのコーナーへ。ベリーグッドマンの楽曲を替え歌にした自己紹介で楽しませた。Roverは「前を向いて頑張っていけば夢は叶うんだということを体現出来たと思う」と来年1月20日に開催される大阪城ホールでのワンマンで、元気いっぱいに歌うと宣言し、ラストは「Hello」を届けた。多幸感溢れるなか決意を胸に、夢に向かっていく強いアティチュードを示しながらステージを後にした。なぜかムーンウォークで袖へと向かうMOCA。最後まで楽しませる姿勢は忘れていない。

 オーディエンスによる「コンパス」の大合唱に再びステージに3人が登場。アンコール1曲目はタオル回しが爽快な「TTS」を投入。アクセル全開のパフォーマンスで盛り上げたかと思うと、「まだやっていない大切な曲があります」と語り「ライトスタンド」をメロウに歌い上げた。

 ここで重大発表として、10月24日に初のベストアルバムのリリースと10月8日に大阪城ホールへの出陣式として、大阪城野外音楽堂で無料ライブの開催を発表した。そして3人は客席へと降り、オーディエンスに囲まれるなか「ハイライト」を熱唱。より一層会場がひとつとなった瞬間。その歌に涙を流す人の姿もあった。再びステージに戻った3人はこれで終了かと思いきや、ラストにもう一曲「ベリーグッド」を投下。MOCAの煽りにオーディエンスも一丸となった声をステージにぶつける。ポジティブなエネルギーで満たされるなか『てっぺんとるぞ宣言ツアー 2018~超好感男の出陣~』は大団円を迎えた。夢のひとつだった大阪城ホールへ向け邁進するベリーグッドマン。笑いあり感動あり、喜怒哀楽の全てを投入したステージは、我々にとんでもない期待感を残しツアーの幕は閉じた。

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