メイド5人によるロックバンド・BAND-MAID(バンドメイド)が25日、メジャー3枚目となるシングル「start over」をリリース。メンバーで話し合い「カラオケでも歌えるような曲」という提案で、表題曲はデビュー前のポップさを強調したナンバーとなり、これまでの彼女たちとは一味違うサウンドに仕上がった。カップリングにはテンポ200を超えるBAND-MAIDの真骨頂とも言えるハイスピードロックチューン「Screaming」を収録。対照的な歌詞も相まってバンドの二面性を感じさせた。今作を制作するまでの過程や「start over」にちなんで「やり直したいこと」など5人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

カラオケでも歌えるような曲を

小鳩ミク(撮影=冨田味我)

――「start over」は一気に曲調が変わりましたね。どのような心境でこの楽曲を?

小鳩ミク 今回は今までにない感じの曲をというのと、いつもの作り方とも変えましたっぽ。

KANAMI そうなんです。いつもは私がデモを作ってメンバーに渡すという制作方法なんですけど、シングルを出すという話になったときに「次どんな曲がいいんだろう?」ということがちょっとわからなくなってしまって、少し作曲のスランプ気味になってしまったんです。それで「メンバー全員で話し合ってみたらいいんじゃない」というアドバイスを頂いて、初めて楽曲会議をしたんです。

AKANE 私が打ち込みを始めまして、デモのドラムは今までKANAMIが作ってくれていたんですけど、今回は私が打ち込んでみたり。

――いままでとデモ制作から違ったんですね。そういった会議はなかった?

小鳩ミク 会議というのはなかったですっぽ。それぞれに「こういう曲いいんじゃない?」「こういうフレーズいいんじゃない?」という大まかな個人のやりとりはあったっぽ。でもみんなで集まってというのはなかったっぽ。

KANAMI その話の中で出たのが「原点に戻ってみようか」という話になりました。原点というのが私達は最初に『MAID IN JAPAN』というアルバムをリリースしていて、当時はポップ調の楽曲だったんです。そういうのも見つめ返してみようかというものと、最近BAND-MAIDが出している曲は、歌い辛いというかカラオケで歌うのが難しいんです。

小鳩ミク ちょっと難し過ぎるんですっぽ。言葉数が多かったり、メロディが難解に変わったりというので、カラオケに行ったときに歌えるかと言ったら歌えない曲がBAND-MAIDはとても多いっぽ。彩ちゃんが「カラオケでも歌えるような曲を作ったらいいんじゃない?」ってKANAMIに提案をしたっぽ。

――BAND-MAIDにしかできないという武器でもあったものの、一度大衆性というものを見つめ直した方がいいと。

小鳩ミク 初心に戻りつつ、もっと色んな人に聴いてもらいたいというのがあるので、聴きやすくて歌いやすい曲があってもいいんじゃない? という風になりましたっぽ。

――BAND-MAIDでは小鳩ミクさんと彩姫さんがメインで歌いますが、他の3人はBAND-MAIDの曲を歌ったりするのでしょうか?

KANAMI カラオケで歌う!

彩姫(撮影=冨田味我)

MISA 酔っぱらったとき歌います(笑)。ライブの打ち上げというか二次会で3人でカラオケに行って。そいういうのはありますね。

――そのときの映像などはないのでしょうか?

彩姫 撮ってますよ。

小鳩ミク 酔っぱらってワーワー言ってて全然公開できないものですっぽ(笑)。

MISA コスプレしてたしね(笑)。

――楽しそうですね…聴いてみたいです。

小鳩ミク 完全に酔っぱらいの動画ですっぽ(笑)。

――歌ってみてやはりBAND-MAIDの歌は難しいと感じる?

MISA めちゃくちゃ難しいから尊敬しましたね。音程もだし、速いし息継ぎもそうだし。凄いなと。

小鳩ミク MISAは歌うと声が高くてかわいいっぽ。JUDY AND MARYさんとかそういう感じになるっぽ。

――それは是非ライブでも。

小鳩ミク みんなびっくりするっぽ!

MISA 「そんな声出すんだ」みたいな(笑)。

――そんな中で歌いやすい曲を作ろうとなって、メロディラインはどのように作りましたか?

KANAMI メロディラインは音数を少なくというのと音程幅も気を付けて作りました。

小鳩ミク 今まで詰めて詰めて、メロディの上げ下げもいっぱいしてというのがBAND-MAIDの最近の曲の傾向だったのでKANAMIがずっと削って削って、という作業をずっとしてくれましたっぽ。

KANAMI オケに関しても削って、メロディもなるべくシンプルにわかりやすいように、残りやすいようにって。

――それで歌詞の<It is very simple.>を入れて?

小鳩ミク それは関係ないっぽ(笑)。

――ハードな曲が多いBAND-MAIDですから、今作はセットリストでの位置がまた難しそうですね。

小鳩ミク そうですっぽね。セトリでどこに入れようという風になると思うっぽ。

彩姫 でもお給仕(ライブ)の中でも新しい展開も作れると思うので、良いアクセントになるんじゃないかなと思います。

――歌詞は色々と考えられる深さを感じますが、小鳩さんとしての意図は何でしょうか?

小鳩ミク 聴く人によって色々思うことは違うんだろうなとは思うんですけど、大きく思っていたのは“矛盾の愛”というテーマとして、それを恋愛だったり友達だったり親友だったり、私達みたいにバンド内だったりとか、そういうのを含めいろいろっぽ。これも最初に「初心に戻る」とかそういう話をしたので、歌詞の中にも「初心を忘れない」みたいな所を入れたいなというのがあったので、この曲の感じで凄く暗くなり過ぎるのも嫌だし、可愛過ぎるのも今のBAND-MAIDは違うなと思ったっぽ。

 矛盾とかちょっと反抗する所だったり、壁に当っても更に繰り返して行こうという前向きな歌詞にしようと思って書きましたっぽ。基本、こういうゆるい曲だとBAND-MAIDは切ない感じか病んでる系女子の歌詞になっちゃいがちだったので、今回は明るい方向を向いて行けるような爽やか系の歌詞に寄ってみようかなと思ったっぽ。

――「start over」と「Screaming」の歌詞の内容はリンクしていたりしますか。

小鳩ミク 「Screaming」の最後<自分を始める>というワードがあるんですけど、「start over」でも最後は似たようなことを言っているっぽ。でも雰囲気は真逆にしたいというのがあったので、「Screaming」は今までのBAND-MAIDらしいというか“強い女性、勝ち気な女性像”というの真っすぐ強く出したいと思ったっぽ。

 「start over」はどちらかというと、“生まれ変わってやり直して更に進化して”という感じっぽ。だから「私は私」と言っている人と「柔軟性」みたいな。そういうところでも真逆な感じを出せたらいいなと思ったっぽ。歌詞としても全然違う雰囲気を出せたらいいなと思って書きましたっぽ。

――対照的な歌詞になったわけですね。

小鳩ミク 歌詞を書いたりするときに映画とかからインスピレーションを受けることが多いんですっぽ。「Screaming」のときは強い女性を描いた映画を観ていたっぽ。「start over」に関してはもっと英語を最初多くしていたんですけど、やっぱりカラオケライクだったり歌いやすいというコンセプトのところで、彩ちゃんから「もっと日本語で」と言われたので結果的にこのバランスになったっぽ。そういう意味でも、日本語歌詞が多い1曲目と、英詞でリズム感のある歌詞という部分でも対照的かなと思いますっぽ。

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