歌手のBeverly(ビバリー)が7月8日、東京・代々木 YAMANO HALLで東名阪ツアー『Beverly 2nd JOURNEY 「24」』のファイナル公演をおこなった。24歳の誕生日でもあった6月20日にリリースされたアルバム『24』を引っさげて、7月1日の大阪・YES THEATERを皮切りに東名阪をまわるというもの。アルバムの曲を中心に、ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌の「I need your love」などアンコール含め全18曲を披露し、持ち前の圧倒的な歌唱力で観客を魅了した。秋に全国ツアーを開催することを発表した。【取材=村上順一】

いつでもどこでも24時間歌いたい

Beverly(撮影=田中聖太郎)

 ステージには「24」と表示された紗幕が降りており、スクリーンが透過した先にバンドセットが確認できる。開演時刻になりサポートメンバーがまずはステージに登場すると、紗幕に投影された「24」からカウントダウンが始まりゼロになると、バンドサウンドに導かれるようにBeverlyが登場。存在感を放つ彼女のシルエットが高揚感を高めてくれる。「Power of love」が始まると紗幕が落ち、Beverlyの透明感とパワー感が同居した歌声がホールに響き渡った。ライブは「All I Want」「LOVE THERAPY」とアルバムを再現するかのようなセットリストで展開。

 ここで初めてのMC。今回会場の匂いにもこだわったと嬉しそうに話すBeverly。みんなで深呼吸をし、聴くものの感情を揺さぶりかけてくる至高のバラード「Baby don’t cry ~神様に触れる唇~」を披露。類い稀なる表現力など彼女の真骨頂を感じさせてくれた1曲だった。

 そして、「いつでもどこでも24時間歌いたい」と歌への思いを述べ、日本語の曲にもこれからどんどんチャレンジしていきたいと意欲を見せ「Fly in the sky」へ。優しさを感じさせる導入部から、曲が進行するにつれて激しさを増し、空まで突き抜けるような爽快な歌声で高揚させていく。続いて、Auto-Tuneを使用したエフェクティブな歌声が印象的な「Hurting Me」へ。歌唱終了後にはこの声がお気に入りで、喋っている声にもエフェクトを掛けて「ありがとうございます」など日常会話を無邪気に話すBeverly。

 続いて、この曲で知名度を上げた「I need your love」。リズミックに彼女の持つポテンシャルを存分に発揮。そのテンションの高さに観客も目を奪われる。バラード「Just once again」、緩急をつけたセットリストで、心に語りかけてくるかのような歌声を披露。表情豊かな歌を堪能。

皆さんに訪れる1日が最高になるように

Beverly(撮影=田中聖太郎)

 ここで観客の中でこの日が誕生日の人を探すBeverly。惜しくもこの日が誕生日だった人は会場にいなかったが翌日が誕生日の観客を発見。その観客に向け「Happy Birthday to You」を叙情的なアカペラで届けた。思わぬサプライズにその観客も歓喜。そして、もうすぐ甥っ子が生まれることを報告するBeverlyは、まだ見ぬ甥っ子と世界中の子供達へ向け「My Boy」を熱唱した。

 さらにコーラスが印象的な「I’m Ready」では楽曲の持つポジティブさを歌声で表現していくBeverly。そして、「Tomorrow」で多幸感溢れる空間を作り上げ、「皆さんに訪れる1日が最高になるように」と本編ラストは「A New Day」を届けた。Beverlyはこの曲を聴いた瞬間から好きになったお気に入りの1曲だと語り、情景を映し出すような歌声で魅了し、ステージを後にした。

 アンコールの声に応え、再びステージにBeverlyが登場。衣装もTシャツとショートパンツというカジュアルな姿で、小室哲哉と浅倉大介によるユニット・PANDORAとのコラボ曲「Be The One」を披露。熱いバンドサウンドをバックにアグレッシブに歌い上げるBeverlyに呼応するかのように、観客もペンライトを振り上げ盛り上がった。

 続いて、大陸的なスケール感を感じさせる小室哲哉が作詞・作曲のバラード「Guardian」を披露。どこか温もりを感じさせる表現力、メロディに命を吹き込むかのような生命力を感じさせる歌声。それを静かに聴き入る観客たちの姿。続いての「Sing my soul」では観客たちによるシンガロングがライブならではの臨場感を強く打ち出し、ラストは「Amazing Grace」を高らかに歌い上げた。降り注ぐ歌声に身を任せる観客は終わった後もその余韻に浸りながら、歌の持つ力を感じさせた『Beverly 2nd JOURNEY 「24」』の幕は閉じた。

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