元Hysteric BlueのTama(Vo)と楠瀬タクヤ(Dr)が結成したユニットのSabao(シャボン)が7月15日に、東京・青山RizMで全国ツアー『Sabao TOUR 2018 「LASTING HOPE」』の初日公演をおこなった。ツアーは東京を皮切りに10月28日の東京・新宿ReNYまで全6公演をおこなうというもの。Hysteric Blueでデビューして20周年を迎えるにあたり、8月22日にリリースされるSabaoとしての1stアルバム『MeRISE』からの曲を中心に披露。アンコールでは盟友のcune(キューン)・生熊耕治(Vo、Gt)と中村泰造(Ba、Cho)と期間限定バンド・キュボンを結成したことを発表し、9月、10月におこなうライブの前哨戦として、各々の代表曲「SAMURAI DRIVE」と「春〜spring〜」披露した。初日公演のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】(※Sabaoの2つ目の「a」はティル付きが正式表記)

良いツアーになるかは初日に掛かっています

ライブのもよう

 デビュー20周年をお祝いしようと続々と青山RizMに観客が集結。10月28日まで続くツアーの始まりとなるこの地で、どのようなステージを見せてくれるのか期待感が高まる。会場が暗転するとサウンドとともにステージの幕が徐々に上がっていく。オープニングを飾ったのは「Dear」。Tamaの清涼感のある声がライブハウスに響き渡る。「20周年ありがとう〜!」と感謝を告げると、タクヤのビートが心地よく引っ張っていく「今~present~」「メーデー」と立て続けに披露。この2曲は体を揺らさずにはいられない感覚を与えてくれた。観客も手を掲げたり、手拍子をしたりとライブならではの一体感で楽しんだ。

 「良いツアーになるかは初日に掛かっています」とツアーへの気持ちをTamaが話すと、タクヤは「今のところここまでは“まる”ですよ!」と、ここまでの盛り上がりとTamaのパフォーマンスを称賛し「また明日」を届けた。メロウな楽曲を丁寧に歌いあげ、サビでは“バイバイ”をするかのように手を左右に振り続ける観客たち。そして、一転してアッパーチューン「KNOW」へ突入。その音に引っ張られるかのように盛り上がるフロア。タクヤはその光景を見て「思うツボでありがとうございます」と笑みを浮かべる。

 ここから、趣きを変えアコースティックコーナーへ。タクヤはドラムからジャンベというパーカッションにチェンジ。まずは「アップデート」をアコースティックバージョンで届ける。優しさを感じさせる温もりのある歌声で紡ぐTama。レイドバックした空間がライブハウスに広がる。続いては南国風のアレンジで「∥:Repeat:∥」を夏にぴったりのナンバーに。ボサノバ風からサンバ風へと変わっていくアレンジで表情を変えながらの演奏で聴かせてくれた。

cuneと新バンド・キュボンを結成

Sabaoとcune

 続いては久しぶりに披露するというバラードナンバー「Hey,Mr.Cool」を青春ロックアレンジに趣を変えて披露。エネルギッシュなパワーバラードといったいつもとは違った表情をみせ、叙情的な「ふたりぼっち」を切なさ溢れる歌声で聴かせる。情景が見えるかのような歌に酔いしれる。そして、レゲエの風を運んできた「ta chi ma chi」。曲の途中でブレイクし、ここからタクヤのトークコーナーへ。グッズの紹介を挟み再び曲に戻るというアクロバティックな展開をみせた。それを何度か繰り返しフィニッシュを決め後半戦へ突入。

 ここでHysteric Blueのナンバー「なぜ…」をセルフカバー。伸びやかな歌声を響かせ、立て続けに「アソビ」とアグレッシブなナンバーでテンションを高めのロックチューンを青山に叩きつける。さらにラストスパートのごとく「BIG VENUS」、「グロウアップ」と体を躍動させるナンバーで、突き抜けるようなハイトーンボイスを響かせるTama。ラストは8月22日にリリースされるデビューからの20年間の集大成とも言える1stアルバム『MeRISE』から新曲の「未RISE」を届けた。会場に設置されたパネルに星が瞬くなか、しっとりと壮大なバラードを歌い紡ぐ。

 アンコールに応え、再び2人とサポートメンバーが登場。感謝を告げるとスペシャルゲストにcune(キューン)の生熊耕治と中村泰造を招き、9月24日に大阪・OSAKA RUIDOと10月5日に東京・青山RizMの2カ所で期間限定で新バンド・キュボンを結成。お互いの曲を演奏する予定。その前哨戦として特別にcuneの「SAMURAI DRIVE」を披露し、ラストはHysteric Blueの「春〜spring〜」をこのスペシャル編成のなか、高らかに歌いあげツアー初日の幕は閉じた。

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