ザ・ビートルズの世界観を逆手にとって書いた

Qyoto(撮影=冨田味我)

――さて、続いてはカップリングの「君と僕とアクロス・ザ・ユニバース」なのですが、これはもうタイトルはザ・ビートルズの「アクロス・ザ・ユニヴァース」からですよね?

HIROKI そうです! もう僕のビートルズ好きが出てしまいまして(笑)。

――ドラマとビートルズの「アクロス・ザ・ユニヴァース」を重ねあったところがあったのでしょうか?

HIROKI ビートルズの「アクロス・ザ・ユニヴァース」は、誰も世界を変えられないといったネガティブなことを歌っている歌詞なんですけど、敢えてそれを逆手にとって書きました。これは1番が勇樹で2番が僕という「太陽もひとりぼっち」と同じ分け方です。

中園勇樹 HIROKIがこのタイトルを持って来た時に、君と僕との間にも宇宙といったら大袈裟かも知れないですけど、それくらい分からないことがあると思いました。恋と愛って違うと思うんですけど、その分からない距離感みたいなものを歌詞にしてみました。

――確かに未知数ですよね。大学で総合人間学を学んでいたHIROKIさんなら導き出しそうな感じもしますが。

HIROKI 恋と愛については勉強不足です(笑)。割と自由な学部ではありましたけど。

――この歌詞は出だしの<『恋』と『愛』の間にはどれほどの距離があるの>でもう掴まれますからね。

中園勇樹 出だしの言葉は凄く重要だと僕も思っています。考えてこの言葉が出た時にこの曲の方向性が決まりましたから。原作を読ませて頂いて、京都人が不器用でちょっと冷たく思われがちなところから、男女の距離感だったり、そこに抱くもどかしさをこの歌詞に落とし込みました。京都人は不器用だけど実は心温かいというところとか。

――同時進行で歌詞を書いていっていると思うのですが、多少は擦り合わせていたとしても、上手く纏まるのはすごいですよね。

HIROKI 確かに1番の<いつも 僕等 答えをひたすらに探し続け>と2番の<僕は恋のパズルを デタラメに解き続けて >は凄く近いものを感じます。ほぼ書いたままであまり調整はしていないんですけど。

――逆に同じテーマなのにバラバラになることは?

中園勇樹 それもありますね。でも、それが面白いかなと思います。

HIROKI  全然違う感じになってどっちに寄せようかと悩んでいる曲も今制作中のなかにはあります。世界観は似ているけど、言ってることが逆みたいなときは両方使えたら良いなと思うこともありますし。

TSUCHIYA 2人の世界観というのはもちろんあるんですけど、共感できるところが絶対に歌詞の中に含まれているんです。凄く具体的なところもあって、「君と僕とアクロス・ザ・ユニバース」だとBメロの箇所はそうですね。そこは共感ポイントだと僕は感じました。あとはタイトルの力強さが流石だなと。

――タイトル、パンチありますよね。「君と僕とアクロス・ザ・ユニバース」のギターに関してはいかがでしょう。「It’s all in the game」とはアプローチはかなり変えたのではないかと思ったのですが。

TSUCHIYA そうなんです。この曲はアコースティックギターを前面に出そうということがメンバーとの話し合いで出ました。“ザ・爽やか”と言いますか。

――個人的には前作「太陽もひとりぼっち」の雰囲気に近い感じがしたのですが、それは意識して?

TSUCHIYA 確かにそのニュアンスはあります。でも意識したわけではなく、自然とこういった雰囲気になっていったので、僕らがもともと持っているものなんだなと思います。おそらくサビ前に入ってくるキメのフレーズが「太陽もひとりぼっち」を彷彿させる部分かもしれません。「太陽もひとりぼっち」を気に入ってくれた人ならこの「君と僕とアクロス・ザ・ユニバース」も気に入ってもらえると思います。

――この曲のこだわったところは?

中園勇樹 サビ頭の言葉のはめ方です。かなりメンバーと話し合って今の感じになったので、試行錯誤しました。サビ頭にインパクトが欲しかったんです。

HIROKI ポイントとしてはAメロにギターとピアノの掛け合いがあって、そこに入ってくる“チョチョン”というサウンドが、リズムがないところに、リズムを作り出している感じがして気に入っています。

――かなりマニアックなポイントですね(笑)。さて、残り半年を切ってしまいましたが最後に今年の目標をお聞かせ下さい。

中園勇樹 全国の人たちに僕らのことを知ってもらいたいというのがあるので、色んな所でライブをしたいということもありますし、大きなところでワンマンが出来たら嬉しいです。

――そのワンマンでやってみたいことはありますか。

HIROKI インストをやってみたいです。色んな楽器がQyotoにはあるので、それをフィーチャーした見せ方をワンマンではやってみたいです。

(おわり)

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