京都出身6人組バンドのQyoto(キョウト)が7月11日に、2ndシングル「It’s all in the game」をリリース。「It’s all in the game」はテレビ東京系アニメ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』のオープニングテーマで、カップリング曲として収録される「君と僕とアクロス・ザ・ユニバース」はAKB48グループ総監督・横山由依初主演の関西テレビのドラマ『はんなりギロリの頼子さん』主題歌 。爽やかさを残しながらもエッジの効いたサウンドが特徴的な「It’s all in the game」と、Qyotoの持つ清涼感がさらにブラッシュアップされた「君と僕とアクロス・ザ・ユニバース」は、彼らの魅力を象徴した2曲といえる。歌詞は中園勇樹とHIROKIで制作しており、今作においては意思のシンクロが上ってきたという。今回は中園勇樹(Vo)とHIROKI(Vn)、TSUCHIYA(Gt)の3人にインタビュー。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

疾走感を大切にした「It’s all in the game」

――前作の『DIVE!!』に続いて、『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』とまたビッグなタイアップがつきましたね。

中園勇樹 メンバーみんな見ていた『NARUTO -ナルト-』の次世代のお話『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』に決まってメンバーみんな大はしゃぎでした。

――自分たちが観ていた作品に携われるのは嬉しいですよね。今作「It’s all in the game」はそのアニメを観て書かれたのでしょうか。

中園勇樹 はい。作品を観た上での書き下ろしです。『NARUTO -ナルト-』も全作観させて頂いて、今自分達にしか出来ない曲を作りたいというところからスタートしました。疾走感のある、青春をテーマにした今の僕たちだからこそ伝えられる歌詞になりました。

――前作「太陽もひとりぼっち」同様、歌詞は中園さんとHIROKIさんの共作ですか。

HIROKI そうです。タイトルは僕の作った歌詞のところから反映されました。前作は1番を僕が、2番を勇樹が、といった形での書き分けたんですけど、今回は各々の言葉が散らばっています。

――まとめるのが大変そうですよね。

中園勇樹 最初のテーマ決めが上手くいきました。それぞれ書いて来たものが、しっかり近い形になっていたので、問題なかったです。

――TSUCHIYAさんはこの歌詞をもらった時、どのように感じました?

TSUCHIYA よくこんな言葉が出て来るなと。言葉のセンス、引き出しが凄いなと思いました。もう出だしの<螺旋階段>からやられました。

――この<螺旋階段>は中園さん、HIROKIさんどちらの言葉なんですか。

中園勇樹 これは僕です。『NARUTO -ナルト-』に出てくる忍術の螺旋丸にも少し掛けているんです。

TSUCHIYA あと、ロックサウンドに切ない言葉が印象的に入ってきているのがグッときます。僕らの武器は切なさとロックサウンドの融合だと思っているので、それが凄く出せたと思います。

――歌や言葉からギター演奏に影響って出てきますか。

TSUCHIYA ギターソロは中園の歌から引き継ぐように入るので、自分の演奏の熱量に大きく影響されます。ライブは特にそうなんですけど、熱くなり過ぎてしまうくらいで。あとは、歌から哀愁を感じたり。

――この曲で特に大切にしたポイントは?

HIROKI 今回は疾走感というものを凄く大切にしていたので、その中での切なさとの兼ね合いは考えました。今回はけっこうバイオリンを重ねました。音に厚みをつけるためにオクターブ下でも演奏しました。なので、最大6本ぐらい鳴っているパートもあります。

――バックのサウンドに負けない厚みがありますよね。さて、歌詞の<君の時代を変えたい>というフレーズが凄く印象的でした。これは中園さんが書かれたのでしょうか?

中園勇樹 そうです! Bメロには青春時代に描くような切なさを出したかったんです。この言葉には恋愛もそうなんですけど、この人が感じて来た感情やストーリーを僕が変えたいと思いました。

――そこに<NEXT GENERATIONS>という言葉がサビで出てきてリンクしますよね。

HIROKI ここは『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』のサブタイトルからインスピレーションを受けて書かせていただきました。うまい具合に勇樹が書いた歌詞とシンクロしました。

――結成から1年半が経ってそのシンクロ率も上がって来ている?

HIROKI 確実に上がっていると思います。

――TSUCHIYAさんから見てお2人の変化を感じますか。

TSUCHIYA まず、大人になりましたね。

一同 (笑)。

TSUCHIYA 本当にリハーサルとかしていても、息が合って来ているのをすごく感じますから。

中園勇樹 やっぱり好きな音楽とかバックボーンが似ているというのもあると思います。

――お2人は昭和の音楽ですよね。TSUCHIYAさんは?

TSUCHIYA 僕もサザンオールスターズで音楽にのめり込んだので、近い感覚はあると思います。小学5年生の時に観たライブでミュージシャンになりたいと思いました。

――その夢が叶ったわけですよね。夢を叶えるコツはあるのでしょうか。

中園勇樹 僕の場合は自分がやりたいと思ったことは、すぐに行動に移してました。なので、行動力なのかなと思います。僕はストリートライブをやりたいと思ってすぐに始めたら、HIROKIと出会えたので。

HIROKI そうだね。僕も勇樹に声を掛けようと思ってすぐに話しかけてました。

――一歩踏み出す勇気ですね。

中園勇樹 そうだと思います。それが中々難しいんですけど。

HIROKI 僕はそこで臆してしまうのがもったいないと思ってしまいます。

TSUCHIYA 僕も失敗してもいいから飛び込む派です。その時は実らないかも知れないですけど、どこかでチャンスがきっと来ると思っています。

HIROKI 僕はこの結成から1年半を振り返ると、運と縁だなと感じています。最初2人だったところから、メンバーも6人に増えて縁を感じますし、メジャーデビューも運が良かったなと思います。

――デビューから今日までで新たな縁を感じたことはありましたか。

中園勇樹 僕が少し出演させていただいたドラマ『はんなりギロリの頼子さん』です。京都を舞台としたドラマで、京都出身のAKB48横山由依さんが主演で。そのドラマの主題歌を京都出身のQyotoが担当させていただけたというのは縁を感じました。

HIROKI バンド名をQyotoにして良かったなと本当に思いましたから。

――確かに名前は重要ですよね。京都出身者は沢山いますけど、バンド名は聞いたことがありませんから。さて、ドラマに出演してみていかがでした。

中園勇樹 初めてだったので凄く緊張したのですが、周りの皆さんが凄く優しかったこともあって、「いらっしゃいませ」というセリフだけだったんですけど、上手く出来たのではないかなと思います。

TSUCHIYA ドラマは親目線でハラハラしながら観てしまいましたね。でもしっかりやっていたし、なんか俳優っぽいなと(笑)。流石、僕らの中園勇樹だなと。

一同 (笑)。

――演技は音楽に通じるところもあると言うお話も聞いたことがあるのですが、それを感じたり。

中園勇樹 音楽と直接的ではないのですが、カメラの前で何かをするということはMVを撮っている時の感情に近い感覚はありました。

――MVも演じることは通じていますね。今作はけっこう骨太なロックサウンドにアコースティックギターが効果的に入っていて、そのコントラストが良いですね。

TSUCHIYA そうなんです。ロックサウンドの中にあるアコギの爽やかさが入ってくるのがQyotoサウンドだと思っています。

――「It's all in the game」の皆さんのこだわりはどこでしょうか。

TSUCHIYA 僕はイントロです。最初のギターリフで勝負しています。アニメタイアップということもあり、導入部が大切だなと思いバシッと決めました。

中園勇樹 疾走感のあるなかでしっかりと言葉を伝えるというのを念頭に置いて歌いました。テンポが速い曲なのでさらっと歌ってしまうと伝わらないのかなと思い、青春という言葉一つにも僕なりの感情を込めて歌っています。言い切るといいますか。

 今回はキーを決めるのにもけっこう時間が掛かりました。それもあって何回も録り直しました。最初キーがもう少し低かったんですけど、アニメと照らし合わせた時に明るくしたかったので。

――HIROKIさんのこだわりポイントは?

HIROKI 歌詞は前回同様こだわっている部分です。色んな受け取り方をしてもらえるような歌詞になっていると思います。背景をぼかしつつ、尽力しているのでそこが一つと、ギターソロでバイオリンとの掛け合いがあってギターVSバイオリンというライブでも盛り上がるポイントになっていると思います。

――「It's all in the game」のタイトルにはどのような想いが?

HIROKI すべてはゲームの中だという意味なんですけど、例えゲームだとしても僕たちの青春は光っていたいという想いで付けさせていただきました。

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