クラブ文化を健全に伝えたい

――『ニューレベ』を踏まえたツアーなどもあるのでしょうか。

 もちろんツアーやサイン会は考えています。『ニューレベ』というくらいなので、レゲエというジャンル以外のフェスも視野に入れていますし、レゲエを聴いた事のない人たちの集まる所に歌いに行きたいですね。それで僕のライブにも来てもらって、もっと僕たちがやってきた音楽を気に入ってくれる人を増やしたいです。僕がおじいちゃんになる頃には商店街でレゲエがかかっていれば良いなと思います。

 クラブ=薬の売人がいる、とか変な印象を持っている人は少なからずいるはずなんです。でも僕はそのクラブで音楽を知って、友達ができて、お金には替えられない思い出や宝物を手に入れました。だからパーティすることや夜遊ぶ事は悪いことではないという事を日本の人に健全に伝える様なアーティストになれたら良いなと思って活動を広げたいですね。

寿君(撮影=冨田味我)

寿君(撮影=冨田味我)

――ちなみに最近、日本について歌われた楽曲が、愛国心や軍国主義がと議論になりました。レゲエの文化圏はどういう風に考えられているのでしょうか。

 僕は愛国心について歌うことは全然悪いことではないと思います。適切な人が歌えば良い。僕たちはレゲエですけど、日本や日本のお偉いさんにムカついているかと言えば全然違いますよ。レゲエはシステムに対して歌っているんですね。僕自身は浅はかな知識で、そういう反抗の歌は歌わず、愛について強く歌うようにしています。でも議論する事についてはとても大事。国に対して思う事はどんどん言った方が良いと思うので。

 だから誰かがそういう曲を出したからインターネットで叩く、ではなく「国についての歌を歌うことが良くない」と思ったら「それが良くない」という歌を作れば良いんじゃないですかね。「あいつはこう言っているけど、俺はこう思ってるぜ!」という歌を出して売れれば、そっちの方が良いし盛り上がるじゃないですか。そうやってジャマイカの人は歌で論と論をぶつけて盛り上がるんです。賛否両論あるけど、自分の意思を言うのは全然良いと思います。反論を歌でして。だから僕はレゲエが好きなんです。

――では最後に読者にメッセージを。

 今後ともニューレベな寿君の活動を展開していきます。ダンスも頑張ってやりますので(笑)、ライブや音源などでチェックしてください。一緒に盛り上がってニューレベに上がっていきましょう。これからもよろしくお願いします。

(おわり)