新しい曲だけど古いみたいなものを作り続けていきたい

左から、山崎潤、大森南朋、長野典二、塚本史朗

――現在はインディーズでの活動なのですが、メジャーという視野も考えていますか。

塚本史朗 絶対というわけではないんですけど、それを知ることも大事かなと思っています。経験ですね。とにかく、月に吠える。というバンドを皆さんに知ってもらいたいです。

――大森さんほどの知名度とバンドの実力があれば、すぐですよね?

大森南朋 お客さんはたぶんシビアで、俳優が音楽をやっているというフィルターが絶対あると思うんですよ。そういう壁じゃないけど、越えて行かないとなと思います。今回のこの粒揃いの3曲をとにかく聴いて欲しいです。

――その3曲の中でみなさんが特にお気に入りの曲をお聞きしたいなと。

大森南朋 おっ、それは聞いてみたいな。

塚本史朗 選ぶのはすごく難しいんですけど、僕は「気まぐれジョニー」です。「ワンダートレイン」はずっとライブでやって来たということもあって…。

大森南朋 飽きたって(笑)。

長野典二 本当にそれぞれの良さがあるので難しいんですけど、ベースプレイというところだと「さよならブギー」です。ベーシストとしてとても楽しいし気持ちいいんです。ベーシストの人はコピーしてもらえたらそれがわかると思います。

山崎潤 僕は「気まぐれジョニー」のドラムプレイが今までにないほど耐えるドラムで、音数を極力減らしたいなというのがありました。それもあってドラムの音に空間があるので一発が誤魔化せないので、ライブでは大森さんの背中を見ながら、一発一発しっかり当てていかないとダメかなと。今までとは違うベクトルで叩けたので気に入っています。

――今、「背中を見て」という言葉が出たのですが、みなさんから見てミュージシャンとしての大森さんはどのように映っているのでしょうか。

塚本史朗 頼り甲斐があって誇らしいです。大森さんが歌っているのを側で感じていると自分も1.5倍ぐらい大きくなったような感覚もあります。その中でバンドのギタリストとしていさせてくれますから。

長野典二 毒があるようなことも言うんですけど、それがすごく刺さるんです。メンバーをその気にさせてくれる表現していただいているので、もう乗せてもらってます。

山崎潤 さっき史朗も言ってましたけど、本当に頼もしいです。基本、僕は大森さんの背中を見て叩いているのですが、たまに振り向く時があるんですよ。それがドキッとするんですよ。俺間違えたか、みたいな(笑)。

――それはドキッとしますね。さて、7月29日からはツアーも始まります。どのようなツアーになりますか。

塚本史朗 東京、福岡、京都は久しぶりにワンマンでやらせていただきます。今回新しいところでは新潟にもまわらせていただいて、ワンマンではないところは対バンとして参加させてもらうのですが、そこで新しいバンドと演奏できたりするので楽しみですね。6本まわらせてもらうので、対バンのお客さんなど、色んな人に僕らのことを知ってもらいたいです。

――ツアーで楽しみにしていることはありますか。

大森南朋 やっぱりお酒でしょうね。典二が都内だと帰っちゃうんですけど、ツアーだと帰れないので(笑)。

長野典二 いつも残りたいという気持ちはあるんですけど、仕事で泣く泣くですよ。

大森南朋 なので、ツアーは最後まで典二を独り占めにできるという楽しみがあります。

――みなさんにとって音楽やロックとはどのような存在でしょうか。

長野典二 嫌いになりたくてもやればやるほど嫌いになれなくなるので、どう付き合っていくかを考えていくような存在、月並みですが人生です。音楽をやめたいという考えがあっても、もう病気でやめられないんです。

山崎潤 憧れですね。やっていけばいくほど、どんどん次の目標が出来ていくんです。ずっといつも先の方にある憧れの存在です。

塚本史朗 追いかけても追いかけても届かない、追いかけてもくれないそんな存在です。楽しいですし、楽器やバンド、曲作りというのはずっとやっていきたいですし、もっと勉強したいですね。一生追いつけない存在なんですけどもっと身近にしていきたいと常に思っています。もっと知りたいですね。

大森南朋 音楽はもう一部ですよね。俳優の仕事もそうなんですけど、自分を形成している一部なんです。一生の問題として付き合っていく存在です。

――ちょっと意地悪な質問になってしまうのですが、俳優と音楽どちらかを選ばなきゃいけなければいけない時が来たらどちらを選びますか。

大森南朋 役者は役者ですから。家で一人芝居はやらないですからね。音楽は一人でもできるし、ギターを弾いたりずっと続けてきたということもあって、生活を考えなければその時は音楽を選ぶんじゃないかなと思います。一度バンドを辞めた時、次の週からスタジオに行かなくても良い人生になってしまって、悲しかったですから。なので、またこうやってバンドができて嬉しいですね。新たな発見もありますし。これからも新しい曲だけど古いみたいなものを作り続けていきたいですね。

(おわり)

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