難産でアルバムを一回諦めた

あきらかにあきら (撮影=冨田味我)

――『Kisses and Kills』収録の楽曲は、どのあたりから着手したのでしょうか?

山中拓也 「容姿端麗な嘘」は「BLACK MEMORY」を作ったタイミングで一緒に作っていたんです。他の曲は全部一斉にできた感じで一晩で原型ができました。それこそ最初は難産でアルバムを一回諦めました。しょうもない曲を出すくらいだったら出さない方がいいと思って。スタッフもメンバーも「みんなゴメン」と思いながら(笑)。機材の電源をオフにして疲れたと思いながら寝ようと思ったら、溢れるかのように曲が降ってきて。30分くらい布団の中で考えて、起きて雅哉に電話してすぐに来てもらって。

――そういうときはまず中西さんに連絡するのですか?

山中拓也 僕の頭で鳴っているドラムをまず雅哉に具現化してもらわないといけないので。そこから3日くらいずっと合宿みたいな状態で。

――その間、鈴木さんやあきらさんは待っている?

あきらかにあきら 待ってましたね。「メシ行く?」とか。

山中拓也 あきらはその辺の気遣いが良い奴なんです(笑)。

あきらかにあきら むしろ、それくらいしかできないなというのがわかりました。結局拓也のスイッチは拓也しかわからないので。こうやって1日でドバっと出てくるときもあるので、まわりが何をしても関係ないのかなと良い意味で思っています。

鈴木重伸 僕は温めていたリフをドラムとベースを入れ込んだデモを拓也に投げるだけ投げて、「何か使えそうなのあったら言って」とアイデアを出すぐらいです。

――何はともあれ無事にアルバムリリースが出来て良かったです。さて、今作のジャケット個人的にすごく好みなんですけど、このアートワークに込められた意図は?

山中拓也 『Kisses and Kills』という“愛する”と“殺す”というところの真逆の感情をどっちも持っている人こそ美しいということを伝えたかったんです。そこで起きる葛藤とか揺れる感情がしっかりとジャケットに落とし込めたらいいなと思っていて。それを色味とか配置というところで細かくこだわりました。いくつか僕のイメージがあったのでアートディレクターデザイナーさんに自分が描いたものを提案させていただいて。今までの中で一番こだわって作りました。

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