健康でロックをやれるのが一番

『get up』ジャケ写

――今、再びバンドがフラットな状態にいれてるのは、とても大きなことなんでしょうね。

海 THE KID 本当に「get up」を通してバンドが叩き起こされた感じなんです。「ここに入ってる曲は、今のお前たちに表現できると思ってるのか」と言われてる感じがするくらい、改めてバンドの背筋をピンと伸ばしてもらえた気がしています。だから今回のアー写も、それを見るだけでどんな楽曲を演奏し、どんなライブをしているのかが写真からでもわかるようにしたんですよ。

RYOSUKE トータルアートワークってやつっすね。

――「Anthem for my friends」は友達へ向けてのことでありつつ、自分自身に向けている面もあるのでしょうか?

海 THE KID 昨年の彼女 IN THE DISPLAYは、「人間味を前に出す」をテーマにツアーをまわって、いろんなところで仲間たちに支えられてきました。そのツアーで得た経験をもとに『get up』を作り、今の自分たちになれました。だからRYOSUKEに、「アルバムの最後を締め括る、仲間へ向けた曲を書いて欲しい」と伝えて、「Anthem for my friends」を書いてもらいました。

RYOSUKE これは、自分が見た情景と、友達に対して思う気持ち、その二つを混ぜた感じですね。ただ、そこまで自分の気持ちは落とし込んではないです。どちらかと言えば、情景描写が主かな。僕ら自身、友達の曲に救ってもらった経験があったので、それを歌詞にしようと。このサウンド感は、アリーナで歌っていることを意識して作っています。僕らが大きなステージに立ってこの曲を歌ったときに初めて成立する楽曲です。そのときに絶対に歌いたいと思って書いた曲です。僕は、仲間のことを思って歌詞を書きましたけど、ライブで表現するうえで、そのmy friendsはお客さんになるように、ライブでもすごい一体感を作っていけたらなと思っています。

――改めて完成した『get up』、それぞれどんな手応えがありますか?

海 THE KID 男の子心をくすぐる、ロックバンドが元気な時代を切り開く、そんな1枚になったと思います。

RYOSUKE 僕ら自身が立ち上がるきっかけになった作品のように、『get up』に触れてくれた人たちも、このミニアルバムが立ち上がるものになれたらなと思います。

――今は、この意識を背負いながら駆け続けていくのでしょうか?

海 THE KID ここから、再びね。彼女 IN THE DISPLAYは来年から活動10周年に向かっていく。その前にメジャーデビューも決まって、素直に良かったなと思ってる。まぁ、来年は特別なことも考えようかなと。せっかくの10周年だし、メンバーも一度だって変わってないんで。

RYOSUKE オリジナルメンバーで10年続けるバンドって、なかなかいないのが今ですからね。

海 THE KID メンバーの繋がり自体が、高校の友達という関係から始まってるんでね。僕と辺見くんに至っては17年の付き合い。人生の半分以上一緒にいる。そんな奴らばかりのバンドのように、そこがね、強みでもあり弱みでもあります(笑)。

――友達と仕事との境界線に難しさもあったり?

海 THE KID そこなんすよね。近すぎて言えない本音もあったり。

RYOSUKE そこはもうみんな腐れ縁なんで、誰かがさりげなくフォローしていくし。きっとこれからだって、またぶつかったりもするだろうけと、結局はなんだかんだ言いながらも、このメンバーの関係が崩れることはないんで。

海 THE KID これからも健康でロックをやれるのが一番。

RYOSUKE らしいです(笑)。なので、健康的にロックしていきます(笑)。

――最後に、7月から始まる全国ツアー『GETUP!!ROCKERS!!TOUR』へ向けてひと言ずつお願いします。

海 THE KID この『get up』を通して力を手にいれた俺たちが今やりたいと思っているのが、俺たちが10代の頃に遊びに行っていたライブハウスの雰囲気を、今回のツアーを通して演出してゆくこと。彼女 IN THE DISPLAYのライブに来た奴らには、非現実な楽しさを与えてやりますよ。

RYOSUKE とにかく、安心して暴れに来て欲しいですね。今は、なかなか人間を爆発させる場って少ないと思うんで、今回のツアーがそういう場所になってもらえたら俺らはいいなと思っています。

(おわり)

記事タグ

関連記事は下にスクロールすると見られます。