AKB48の加藤玲奈(20)が選抜したメンバーによる舞台劇『劇団れなっち「ロミオ&ジュリエット」』が9日から上演、開演に先駆けてマスコミ向けのゲネプロがおこなわれ、加藤と演出を担当する堤幸彦氏(62)が、舞台に出演するHKT48 TeamHの神志那結衣(20)、AKB48 TeamKの藤田奈那(21)、AKB48 Team4・STU48の岡田奈々(20)、AKB48 TeamBの福岡聖菜(17)らとともに囲み取材に応じた。

堤幸彦氏、福岡聖菜、藤田奈那、神志那結衣、岡田奈々、加藤玲奈

 本公演は、AKB48チームAの加藤が実施する、自らの推しメン総選挙「れなっち総選挙」により選抜したメンバー32人にて行われる舞台劇。配役は白組・黒組のダブルキャストとなっており、男役も含めメンバーが全ての役を演じる。映画『20世紀少年』三部作や、ドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』『TRICK』シリーズなどを手がけた堤幸彦監督が演出を担当する。

 「自称座長」と名乗り笑いを誘う加藤は「劇団れなっちとして初日を無事迎えることが出来て、本当に嬉しく思います。白組、黒組、それぞれ違う良さがあるけど、最初は正直不安だったけど、メンバーのおかげですごく素敵な舞台になったと思うし、私も頑張ろうと思えたので、今回劇団をやって本当に良かったと思います」と現在の心境を語る。

 今回舞台上では前説、後説のみを担当する加藤は「もちろん演技も興味ありますけど、沢山のメンバーに出てもらいたいと思ったので、今回は一歩引いて」とその真意を吐露、その話を聞いて堤氏は「えらい! じゃあ今から(キャストを)増やすか!?」と突っ込み、笑いを誘う。そんな加藤だが、何度も稽古の現場に足を運んでおり「最初見た時よりみんながどんどん成長していって刺激を受けました」とその感想をコメント、自身にとっても大いに実りのある現場と感じたようだ。

リハーサルのもよう

 堤氏からも絶賛の評価を受けた「劇団れなっち」だが、「今後も続けますか?」とたずねられると加藤は「まあ、余り余計なことを言うと…」と苦笑いを見せながら「でも何かまた機会があれば、舞台とかも。みんなもすごく楽しそうにやってくれので。(まずは)無事千秋楽を迎えられれば」と前向きな様子。

 一方で、「れなっち総選挙」第4弾の実施如何をたずねられると「今回もギリギリでして。(なかなか)何をやるか思いつかなかったんです。もしやるとしたら、何が残っているかな…?」と若干言葉を濁しつつ「ちょっと苦しくはなってきているけど…」と本音を漏らしながら「でも機会があれば、メンバーの芽が広がるようにという考えています。もしファンの方にからすごく“やって!”と言われたら、やるかもしれないですね。まだ分からないですけど」と、その展望を思いにとどめていた。

 AKB48グループとは、AKB48の楽曲「フライングゲット」のPV撮影や、リーディングの舞台演出をおこなったり、その他個別のメンバーとの仕事をおこなったりと、さまざまなつながりを持つ堤氏だが、今回のプロジェクトを「これだけ大掛かりなのは初めて」と改めて振り返る。

 また堤監督は、初日を迎えた心境を「初舞台の人もいるんじゃないかということを聞いていますが、オーディションから含めて見ていると、一人ひとりの熱がすごくて。技術や個性としてどうかということを乗り越えて、本当に劇団となっていく様が、毎日発見できることに、演出の端くれとして本当に驚いた」と語り、メンバーの成長過程を、演出者として楽しんで見ていた様子を振り返る。

リハーサルのもよう

 稽古は約2カ月の間にほぼ毎日、毎日5時間程にわたって実施。メンバーがなかなか全員揃うことも難しい状況だったが、真剣な中でも和気藹々と稽古に励んだといい、堤氏はそんなメンバーを見ながら「毎日芝居を見ていると、いろんなことを追加したくなる。またこれからも本番までも思いついたことを追加しようと思うんですが、(みんな)それに見事に応えるので、さすがに板の上でのAKB48は強いなと確信した次第です」とメンバーのポテンシャルにも可能性を感じた様子。

 今回の舞台は白組、黒組それぞれのダブルキャストでおこなわれることに関しては「メンバーが違うと、おのずと個性の違いというのは出てくるけど、それは言葉に表すと何かというのは特にない。ただ表現は皆さん全部違うので、その差は面白いですね。だから取り合わせが違うことによって、自然に黒と白の個性の差が出てくる」と両グループそれぞれに感じた魅力についてコメント。さらにこの日のゲネプロを見て「ゲネプロとはいえほぼ本番。本番でしか出ないパワーがというものがあるんですが、(それが出て)ちょっとずるいなと思いました」とその出来にも大いに刺激を受けたようだ。

 また選抜審査員としても加わった堤氏は、今回の審査ポイントについて「適材適所としか言いようがないですね。見れば『ああ、ロミオだな』『ジュリエットだな』という感じだったし。他の審査員の意見もありましたし。そういった中で、それだけメンバーそれぞれに個性があるし、それぞれが自分の見せ方も知っている。それが台本ともマッチした」とメンバー選びにも満足の様子を見せていた。【取材・撮影=桂 伸也】

記事タグ