西島隆弘のソロ名義であるNissyが4月25日と26日、東京ドームで全国ツアー追加公演『Nissy Entertainment 2nd LIVE -FINAL- in TOKYO DOME』をおこなった。2017年12月にリリースした2ndアルバム『HOCUS POCUS 2』を引っさげて、2018年2月からアリーナ公演14本をおこなった『Nissy Entertainment 2nd LIVE』、追加公演となる東京ドーム2Daysの全16公演をおこなうというもの。アルバムの楽曲を中心に新曲や1stシングル「どうしようか?」などアンコール含め全21曲を熱演。目を奪われるほどの様々な演出とNissyの華やかなパフォーマンスで3時間を超えるステージで観客を楽しませた。ファイナル公演となった26日のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

俺もテンション高いぜ!

Nissy

 開演前のステージにはNissy EntertainmentのキャラクターLippyが映像を使用しながら会場を盛り上げていた。アリーナにはセンターステージから左右に大きく伸びるランウェイ。その頭上にはドームをイメージしたかのような巨大なバルーンが存在感を放っていた。刻々と開演が近づくなか「SUGAR」が流れ高揚感を煽っていく。

 定刻ちょうど、暗転しオープニング映像がスクリーンに投影。ドームは観客が身につけているブレスレットが赤く点灯。映画を見ているかのような映像から生バンドの演奏に合わせ照明が点滅するエキサイティングな演出のなか、ステージ後方からNissyが夜景の映像をバックに登場。大歓声の中「The Eternal Live」でファイナルの幕は開けた。映像と一体化したステージは華やかに彩られ、現実から解き放たれるよう。

 「皆さん調子はどうですか? ファイナルだ!!」と気合の入った声を発しドームバージョンにグレードアップされた「Double Trouble」へ。ファンキーなビートに乗ってグルーヴィな歌とダンスで魅了。そのテンションに合わせたかのようにステージには炎が上がり、観客のブレスレットペンライトが白く輝く美しい光景が広がった。Nissyがセンターステージで「俺もテンション高いぜ!」とグリコの「セブンティーンアイス」をイメージしたオブジェを手に取り披露した「17th Kiss」と、ギターを奏でながらの歌唱となったシティポップを彷彿とさせる「恋す肌」では、ムービングステージでアリーナの観客の頭上を通過。最深部の観客へも楽しませる演出と最高の笑顔を見せるNissyに大歓声。続いて、Nissyのキュートな魅力が存分に詰まった「ハプニング」では、ハンカチからステッキに変化させるマジックなどを披露し大いに盛り上げた。

 曲間の映像では、眼鏡をかけたNissyが花言葉を観客に丁寧に説明。そして、届けられたのは珠玉のバラードナンバー「花cherie」。センターステージに花びらが舞うなか、しっとりとエモーショナルに、言葉を発しなくとも表情でもその楽曲の世界観を表現していた。「Don’t let me go」に続いての「Aquarium」では、センターステージで歌うNissyを水のカーテンが包み込むように吹き上がり、映画のワンシーンのようなドラマティックな壮大な演出を披露。濡れながら歌唱する姿も印象的だった。そして、空中に浮かぶようなLEDの光が鮮やかに楽曲を彩った「愛tears」では、踊るような光と無数の風船が浮かび上がるMVの中に入り込んだ様な幻想的な空間のなか、情熱的な歌声を響かせ感情を揺さぶり掛けた。

 ランダムに選ばれた観客と一緒にNissyとチャットをおこなうという参加型のコーナーは会場を和やかな雰囲気に変えた。そして、軽快なリズムに合わせクラップをし、Nissyの登場を待つ観客。カートの荷台に犬の着ぐるみを着用したNissyが登場。「あなたたち騒ぐわよ」とダンスをレクチャー。120名(2日間で240名)のチアガールがステージを占拠するなか、再びカートに乗り込みメインステージに戻り「DANCE DANCE DANCE」へ突入。体が躍動するリズムでドーム全体がライブならではの一体感に包まれた。そして、ゴージャスでクールなナンバー「SUGAR」へ。パワフルで伸びやかなNissyの歌声も圧巻だった。

 MCではドームを見渡し「来たぜドーム! みんなのおかげだぜ!!」と感謝を告げる。今日1日を振り返る写真のコーナー「本日のNissy」を挟み、リクエストコーナーへ。リクエスト2位にランクインした「LA・LA・LA LOVE SONG」を披露し、名曲をNissyの歌声で堪能。続いて、オリジナル曲「ワガママ」では、椅子に座りアコースティックギターとピアノという、シンプルな編成のなか、丁寧に透明感のある声で歌い上げる。観客もその歌声に静かに耳を傾けていた。

未発表の新曲を披露

Nissy

 後半戦は「LOVE GUN」でアグレッシブにスタート。ムービングステージで再びドーム最深部まで移動し、ステージから色とりどりのスモークが吹き上がる演出。続いて、ギターのカッティングが心地よい「KISS&DIVE」へ。鮮やかな観客のブレスレットペンライトの光、そして、ドーム全体でタオル回しとアクティブな臨場感で満たされた。さらに会場をクリスマスムードに変えた「まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL」から、ラストは良い意味でプリミティブなリズムが心踊らせた「The Days」。トロッコに乗ってMVにも登場したスヌーピーやエルモなどユニバーサル・スタジオ・ジャパンの人気キャラクターがサプライズ登場し、一緒にパフォーマンスするNissy。多くのエキストラを引き連れ、パレードをするようにドームを一周。楽曲の華やかさが本編ラストを彩った。

 アンコールに応え、ミディアムナンバー「Girl I Need」が流れると、気球に乗って空中で歌唱。上方階の観客へ「近くなったね」と声を掛け、天井ギリギリの地上30メートルまで上昇。「高所恐怖症です!」と明るく宣言する場面も。続けて、未発表の新曲を披露。コール&レスポンスもあり、軽快なリズムも相まってキラキラと輝くポップチューンで観客を魅了した。

 「今日という日に僕という存在を選んでここに来てくれて嬉しく思います。本当にありがとう」と、大きな拍手が降り注ぐなか、感謝を告げ、涙を流すNissy。「また何か作るから...」とファンの声に応え、「俺の気持ちを込めて...」と「My Luv」を届けた。ラストのサビでは5万人によるシンガロングが美しく響き渡りクライマックスへ。

 エンドロールが流れ、ライブは終幕へ向かう。そのエンドロールをバックステージで見つめるNissyの姿。映像が終了しカメラに向かって「何か物足りないよね?」と投げかけ、衣装をチェンジし、1stシングル「どうしようか?」を最後に届けた。スクリーンには2013年の『a-nation』、2016年の1stライブ『Nissy Entertainment 1st LIVE』での同曲のパフォーマンス、過去と現在が入り乱れた空間。ラストを飾るのに相応しいパフオーマンスが終了し、Nissyは「共有できた熱量を外の人にも届けたい」と観客と記念撮影。観客のスマホのライトが眩くドームを包み込み、ファイナル公演は感動のフィナーレを迎えた。

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