サンリオの人気キャラクター「ぐでたま」の生誕5周年を記念したキャンペーンソング「フィロソフィーエッグ」が25日にシングルとしてリリースされる。これを歌うのは、ニコニコ動画の“歌ってみた”で人気の女性歌手、96猫(くろねこ)だ。その曲は、ヒャダインがプロデュース、あの“ぐでたま”が作詞をした豪華コラボ作。今回のコラボ背景やぐでたまとのやりとりについて、96猫に話を聞いた。【取材=長澤智典】

ぐでたまのあのやる気のなさは自分を絵に描いたよう

――ぐでたまは、好きなキャラククターなのでしょうか?

 すごく好きなキャラクターです。あのやる気のなさは自分を絵に描いたような感じのように、「あー、わかるわかる」ってすごく同意しちゃいますね。

――96猫さんも“ぐでー”っとした性格?

 そうです。けっこうぐーたらというか、出来ることなら何もせずに楽して生きていたい人なので(笑)。

――「フィロソフィーエッグ」の歌詞を読んだときは、「わかる」という気持ちでしたか?

 「あー、そうだよねそうだよね」という気持ちでした。だから、歌いやすかったです。「フィロソフィーエッグ」の中には、ぐでたまちゃんの世界観が広がっていますからね。そこへお邪魔したって感じでした。

――いきなり、<やる気が起きない どうでもいい>と歌が始まります。その始まり方が衝撃でした。

 すごいですよね(笑)。闇(な感情)をすべてさらけ出している歌詞なのに、なんでこんなに可愛いで済ませられるんだろうなっていう。

――やる気なさ全開の歌詞も、闇な感情と言えばそうですよね。

 あまり、人に対して見せる感情ではないと思うからこそね。

――確かに闇な感情ですけど。それよりも、不思議と共感する意識のほうが強くなるんですよね。

 そうなんですよね。わたしも共感しやすかったですからね(笑)。

――たとえ、曲が闇を歌ってるとしても、96猫さんの歌声がそこに親しみやすさを与えていませんか?

 歌い方にまでふてくされた感じを出してしまうと聴いているほうも疲れちゃうと思うから、レコーディングのときにも、その場にいた人たちと「これくらいのぐでさ加減かな? これくらいだね」と、そこは確認をしながら録っていました。

――ぐでる、さじ加減には気をつかったところだ。

 そうですね。今回は「フィロソフィーエッグ(フリーダムVer.)」を通常盤に収録しているんですけど、こちらは、何も気にせず好き勝手に歌った形なんです。だけど「フィロソフィーエッグ』に関しては、小さなお子さんも一緒に口ずさめるようにと思い、おとなしめに歌わせていただきました。

――このフリーダムVer.は自由奔放に歌っていますよね。

 そうなんです(笑)。メリハリがはっきりしているように、とても表現しやすかったです。

――メリハリどころか、ぶっ飛んでます。

 クレイジーと言うとあれですけど、そう感じますよね(笑)。

――96猫さんも、ぐでーっとなると語っていましたが。その気持ちを、どう前向きに持っていくかも日々考えているのでしょうか?

 「だるいなぁ」と思ってるときほど、「やらなきゃ駄目だ」となります。「まぁしんどいし、面倒くさいけど、やらんとなぁ」という感じで、日々を過ごしています。歌に関しては、ぜんぜんそういう気持ちにはならないんですけど。髪の毛を切りに行くのとか、「あぁ面倒くさいなぁ」とすごく思います。結局、自分で切っちゃったり…。

――自分でいろんなことをやってしまうタイプ?

 好奇心がすごい旺盛なのでやってみるんですけど、結局は上手くいかなくて、「やっぱ専門家の人はすごいなぁ」と実感して終わります(笑)。

――髪の毛を切った経験もあるわけですよね。

 「美容院へ行くのが面倒だなぁ」となり、自分でカットして以来、髪の毛はずっと自分で切っています。服も、昔はいろいろとみずからアレンジしていましたけど。今は、そのやる気すら起きないですけどね(笑)。

――歌以外で、どうやる気を起こすかは難しいことだ。

 日々、五月病じゃないかと思ってますね。布団から出るのが、もう億劫(おっくう)。冬場はとくに嫌で、たまーに掛け布団を身体に巻き付けてトイレまで行ったりしてましたから(笑)。

――まさにぐでたまな生活だ(笑)。

 そうなんですよ。ぐでーっとしてる(笑)。

――でも、ファンの人たちから「もっと動いて欲しい」という想いが伝わってきたら、「動かなきゃ」という気持ちにもなりますか?

 音楽に関しては、ぐでーっとなることはないんですけど。ただ、人前に出るまでがね。イベントが終わると「あー、楽しかったぁ」となるんですけど。ステージへ出るまでは、いつも「大丈夫かなぁ」という不安な気持ちのほうが強いです。

――そのスイッチを切り換えるのが難しい?

 難しいですね。ライブも、開演直前にやっとスイッチが入るタイプ。それまでは、ずっと楽屋をうろちょろしているように落ち着かないです。

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