INTERVIEW

祖母に送った曲が泣けると話題、ミサンガ 曲に込めた孫の想い


ミサンガ

記者:木村武雄

掲載:18年04月06日

読了時間:約10分

 祖母に送ったある曲がにわかに話題を集めている。福岡を中心に活動する、3人組バンドのミサンガの「はじめまして、ばぁちゃん。」だ。メンバーの高尾和行が自身の祖母の米寿祝いとして書いた曲だが、認知症の症状が出るようになった祖母に「笑顔になってほしい」との思いが共感を呼び、話題に。九州主要放送局で特集され、このほど、メジャー盤として再リリースされた。そもそもミサンガはどういうバンドなのか。この曲の誕生秘話、そしてメジャー盤について本人に聞いた。【取材・撮影=木村陽仁】

ミサンガ「はじめまして、ばぁちゃん。」

子供から年配まで

 彼らにとって5度目の上京となったこの日、彼らが経つステージ前に設けられた席は観客で埋まっていた。メンバーの佐藤裕亮(Per、Vo)は笑顔で自己紹介を済ませると、両隣にいる高尾和行(G、Cho)、そして高島直也(G、Cho)と息を揃えて歌い出した。

 福岡を中心に九州で活動する3人組バンド。大学時代にサークルで意気投合した3人が2006年に同名バンドを結成した。これまでに5枚のシングル、3枚のアルバムをリリース。地元に根付いた活動を続けている。この日はオリジナル曲の前に、村下孝蔵さんの「初恋」や「オー・シャンゼリゼ」日本語詞を歌った。懐かしいメロディと3人のコーラスに、通行人の足は止まり、耳を傾けていた。

高島直也「地元の福岡でもライブでカバーしている曲です。カバーをするきっかけは、どういう歌詞があるのか、どういう音楽があるのかということを勉強するためにフォークソングを調べていて、その過程でカバー曲を歌おうと、3人それぞれが最初に案として出したのが、村下孝蔵さんの『初恋』でした。意見が一致したというか、それをきっかけに歌わせて頂いて、インディーズのアルバム(2013年7月14日リリース『平成フォーク団』)にも収録しました」。

佐藤裕亮

 彼らの特長は3人によるコーラス。そして、「初恋」は彼らの良さがひき出せる曲だという。

高尾和行「僕らの良さは3人のコーラスです。『初恋』のサビは、この3人のコーラスが活かせる曲だと思っていて、なので、きょうのライブでも(セットリストの)頭に持ってきて『ドン!』と自分らしさを示して。自分達の空気を作りやすい曲でもあります。他のフリーライブでもけっこう足を止めて下さる方が多いです」

佐藤裕亮「この曲は今も変わらずに大好きで、村下孝蔵さんの曲を知ってくださっている方に『よかったね』と言われる凄く嬉しいですね」

 福岡だけでなく「車で行ける範囲なら」九州全域を飛び回り、歌を届けている。そうした地元に根付いた活動が評価され、出身地ではないが、鹿児島県いちき串木野市の観光大使にも任命されている。ファンの年齢層も幅広く、子供から年配までまさに老若男女問わずだ。

佐藤裕亮「年齢層は幅広いです。それこそ、フォークが好きな年代から息子さんや娘さんが来てくれたり、同じぐらいの年代もいます」

高尾和行「家族ぐるみで来てくださったり。時には、年配の方が多いいことから、『きょう親戚の方たくさん来られてますね』と言われたこともあったんですよ」

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