INTERVIEW

言い切る事で救われる、THE BEAT GARDEN 届ける側としての想い


記者:村上順一

写真:THE BEAT GARDEN

掲載:18年03月26日

読了時間:約13分

 大阪で結成された3Vo+1DJのボーカルグループ・THE BEAT GARDENが3月7日に、通算5枚目となるシングル「僕がいる未来」をリリースした。U、REI、MASATO、SATORUの4人組で「エレクトリック・ダンス・ロック」というジャンルを確立。16年7月に1stシングル「Never End」でメジャーデビュー。その後もSUMMER SONICやRISING SUN ROCK FESTIVALなど、大型フェスにも出演し動員を伸ばしている。今作は過去の作品とは趣を変え、歌を届けるということをテーマに、未来について改めて考え直した作品。Uは「東京ドームで歌う未来がこの先にあって、実際にそこに立つことで未来を呼ぶということを現実にして証明したい」と話す。生楽器の要素をフィーチャーしたという「僕がいる未来」で描かれたストーリーとは。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

それぞれの個性

――メジャーデビューして1年半が経ちましたが、意識が変化した部分はありましたか?

U モチベーションが常に上がっています。デビュー当時は着いていくのに必死だったんですが、1年半が経ってやっとこのスピード感に慣れてきて、もう少し加速しようかという感じです。なので話し合いも熱くなってきています。

U

U

――どんな話を?

MASATO ライブをもっと良くしていこうとか、各々が温めている考えを話し合ったりします。

U この間、8時間くらい話し合いました。

SATORU めっちゃ長かったよな!

U 曲作りやライブのことなど、熱く話し合いました。実は僕とSATORUは集中力がなくて…。僕は人間の集中力は45分しか持たないと信じてまして(笑)。

MASATO それ、いつも言っているんですよ。リハとかでも45分が経つと、「そろそろ休憩」と言い始めますから。

U お菓子とかを食べたくなっちゃって(笑)。

――食べたくなるといえば「君がいる未来」のMV撮影でカップラーメンを5個食べたという話が…。

U 温かいものを食べると息が白くなるとメイクさんに言われまして、撮影中は冷たい水ばっかり飲んでいたんですよ。その反動でずっとカップラーメンを食べていました(笑)。

――そんなに食べても体型が維持できるコツは?

U 僕、胃下垂なんですよ(笑)。MASATOとREIは集中力があって途中で休憩を挟まなくても撮影が出来るんですよ。

SATORU でも僕はUさんに「休憩」と言ってもらいたくて頭の中で「イケイケ!」と言ってるんですけど。

U そこは僕も空気を読むので、MASATOとREIがそういうモードだったら、僕もそれ風の顔をしてます(笑)。

REI 僕は一回入っちゃうとのめり込んでしまうので。

――でも2対2でバランスはいいですよね(笑)。ライブへの姿勢も各々違いそうですね。

U ライブの挑み方もそれぞれ違う感じなんですよ。僕はけっこう楽屋にいる時と変わらない感じで出て行くんですけど、MASATOはちゃんと「THE BEAT GARDENのMASATO」になっていきます。ライブまで3時間あったら徐々にMASATOになっていくんです。

MASATO 時間がかかるんですよ。

U REIは最近、時間が短くなってきたよね?

REI そうだね。自分は30分くらい音楽を聴きながら、モードを切り替えていきます。

SATORU その時は話しかけづらいんですよ。僕は円陣をするときに気合いを入れますね。そこでモードに入ります。

明日や数時間後も立派な未来

――5枚目のシングル「僕がいる未来」がリリースされましたが、1年半で5枚目というのはなかなかハイペースですね。

REI 締め切りに追われていますね。

REI

REI

――締め切りなどのプレッシャーから良い作品ができることも?

REI それもあるとは思いますが、やっぱり締め切りは嫌ですね(笑)。でも結局、締め切りがないとやらないのかも(笑)。

――いつまでも一つの作品を作り続けてしまいますよね。音楽は正解がないというところもありますし。

REI でも僕の中にはある程度、作品の正解みたいなものがあります。そこに辿り着いたら完成という感じです。なので、ゴールが見えているというか。

――「僕がいる未来」の制作はどういったところから始まりましたか?

U メロディは、REIと2人で20曲くらい書き上げて、それを4人で聴いて4つくらいまでに絞って。それでREIがトラック制作を進めて、歌詞は僕が書きたいものから起こしていきました。

――歌詞はUさんの実体験ですか?

U 実体験です。メジャーデビューもそうですし、もともと音楽をやっていきたいという気持ちは昔からあって。そのときは何も知らないから「俺、絶対に東京ドームのステージに立つから」とか言うじゃないですか? でも、現実を知ってからはそういうことが言いづらくなってしまったり、大きい未来や遠い未来を描いていくことが大変というか。それだけが未来なのではなくて、明日だったり、数時間後だったりを自分らしく歩いて積み重ねていくことも、立派な未来と呼べるんじゃないかと思っているんです。

――大きな夢、未来は、やり始めの頃は言いたくなりますよね。でも、現実を知ることでどんどん言いづらくなるという…ちょっと切ないところではありますね。今はそういった大きな夢は公には言わない?

U 今は4人でやっていて、毎日積み重ねていけば本当に東京ドームに立てると思っているので、昔みたいに何の根拠もなく言えるという感じではないですね。ただ、あの頃の自分を羨ましく思ったりすることはあります(笑)。

――大人になるとそうですよね。歌詞の内容はメンバーで共有するのでしょうか?

U REIやMASATOはレコーディングのときに、歌詞の意図を十分に汲み取れない箇所は「こういう解釈でいいですか?」と聞いてきますし、完成するまでの途中段階をグループLINEでポンポン送っているんですが、その過程で聞いてくることもあります。

THE BEAT GARDEN

THE BEAT GARDEN

――歌のレコーディングはいかがでしたか?

MASATO 自分なりの解釈でも歌いたいということがあって、より情景や心情を、そういう状況下にいる人達に届けたいと今回は歌い方を変えました。自分もそういう状況を通ってきているので、あまり飾らないで歌いたいと。それは自分としての挑戦でもあったし、この曲に対して自分が受けたインスピレーションのまま表現できたと思います。各々、気持ちや考え方は違うんですけど、自分なりの思いに当てはめていく感覚でした。

U メンバーが歌詞についてそう受け取ってもらえるのが一番嬉しいですね。メンバーが「歌いたい」と思って欲しいですし。SATORUも歌わないにしろ「ここが好き」とか言ってくれるので、とても嬉しいです。

――まずメンバーに気に入ってもらえないといけないですからね。SATORUさんは歌詞についてどう思いましたか?

SATORU この曲を、夜に誰もいないような道で聴いたんですけど、懐かしい感じもするし、背中を押される感じというか「明日も頑張ろう」と思える前向きな曲だと感じました。

――おそらくそのシチュエーションがまた良かったんでしょうね。この楽曲が光を与えてくれるみたいな。ちなみにSATORUさんは人通りの少ない道とか好きなんですか。

SATORU 音楽を聴きながら、抜け道を通るのは好きですね(笑)。

U SATORUがいると車の運転ではナビがいらないんですよ。一回通った道の地理が頭に入っていてびっくりしたことがありました。その時に「地図は上から見るんだよ」とドヤ顔で言われて(笑)。

一同 ハハハ(笑)。

SATORU 昔、東京都の地図を買って、知らない土地に自転車で行くのが好きだったので。

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