九州を中心に活動する3人組音楽グループのミサンガが17日、東京お台場・ヴィーナスフォートでおこなわれた、イベント『Laugh&Peace Music presents ミサンガ LIVE STAGE』に出演。メジャーシングルの表題曲「はじめまして、ばぁちゃん。」などを披露した。この日、同シングルのジャケット画を手掛けた、お笑いコンビ・麒麟の川島明も応援に駆け付け「(生で聴いたら)ウルっときた。歌を聞いたら(3人が)心が綺麗だということを感じた」と絶賛した。

 ミサンガは、高尾和行(G、Cho)佐藤裕亮(Per、Vo)、高島直也(G、Cho)によるバンド。2006年の大学在籍時に結成、福岡を中心に九州で活動。2017年にインディーズでリリースした「はじめまして、ばぁちゃん。」で、USENインディーズ・ウィークリーチャート1位を獲得。九州の主要放送局で数多く特集されるなど話題となった。2月には同曲を新録して、よしもとミュージックエンタテインメントが同名シングルでメジャーデビューでした。

ミサンガのイベント

 現在も福岡に住む3人にとって4年ぶりの上京。まずは、村下孝蔵さんの名曲「初恋」を披露。続けて日本語詞の「オー・シャンゼリゼ」を届けた。「オー・シャンゼリゼ」ではメンバー1人ずつ歌いまわし、それぞれ特色のある歌声で、鮮やかにみせた。

 佐藤は「福岡の大学でバンドを組みました。何日か前に、四国で桜が咲いたというニュースが流れましたが、桜が咲くころです。僕らが住んでいる町の桜も凄く好きす」と語ってから、カップリング曲で新曲の「さくらみち」を届けた。佐藤はパーカッションは使わずに歌に専念。歌の世界観を表現するように、ステージもピンク色にライトアップされ、高尾と高島によるコーラスも彩を加えた。

 歌い終えたところで、今回「はじめまして、ばぁちゃん。」のジャケット画を手掛けた、麒麟の川島明がスペシャルゲストとしてステージに登場した。

 表題曲は、高尾の祖母が米寿を迎えた際に、お祝いとして届けた曲。少しずつ認知症の症状が出るようになった祖母に送った曲で、高尾は「今は91歳ですが、米寿のお祝いで、僕の親から『孫たちはおばあちゃんに手紙を書いて来て』と言われてけど、手紙がなかなか書けなくて、それで歌でばあちゃんに届けたらと思って作りました」と作曲の経緯を説明。

 一方、おばあちゃん子だったという川島は歌詞に共感することが多かったようで「中学校の時、なかなか友達が出来なくて、毎日、おばあちゃんの家にいってこたつに入って。自分の想い出とリンクする歌詞が絶対にあると思います」と共感が得られる歌であると紹介した。

 その川島が手掛けたジャケット画は、祖母と孫がこたつで暖を取っている温かみのあるデザイン。猫やこたつの上にはおにぎりなども描かれているが、それがたまたま高尾の境遇と似ていたようで、「おにぎりがあって“これ俺やん”って思って、猫も飼っていて」と偶然の産物に喜びの表情を浮かべた。

麒麟・川島明

 また、川島は自身の祖母とのエピソードを語たった。当時入院していた祖母が危篤状態になり「最後の20秒、“お孫さんが来ましたよ”と看護師さんが言ったら脈が再び動き出して、そこで“ありがとう”と“さよなら”が伝えられて、歌詞を読んで重なるところがあってウルっときました。たぶん聴いた人がみんながそういう(リンク)するところはあると思います」と述べた。

 そうしたそれぞれの想いを語ってから、3人は同曲を披露。会場全体が温もりに包まれるなか、舞台裏で同曲を聴いていた川島は再びステージに登場して「やばいでしょ。ウルっときました。歌を聞いた時に3人の心は綺麗だろうなと思いました」と称えた。

 一方の高尾は「(祖母に)“誰ですか”と初めて言われたときは受け入れられない気持ちもあった。でも気持ちを入れ替えて“初めまして”と返したら、笑顔で応えてくれました。そうしたことも前向きに捉えていくことが大事だなと思いました」と振り返った。また、メジャーデビューを迎えた心境として「ここからが新たなスタート。この曲を全国に届けていきたい」と意気込みを語った。【取材・撮影=木村陽仁】

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