新生・東京パフォーマンスドール(以下、TPD)が14日に、通算6枚目となるシングル「TRICK U」をリリース。2月に今年初となるワンマンライブもおこない、表題曲を含む新曲3曲を披露したことも記憶に新しい。そのライブで披露されたうちの2曲が今作に収録。そこには少女から大人へと変貌したTPDの姿があった。今までのスタイルを昇華しつつ、妖艶でセクシーな女性像を提示したTPD。今作のミュージックビデオでも観るものを誘惑するような表情で魅了する。インタビューでは高嶋菜七、脇あかり、飯田桜子、神宮沙紀の4人に、2月のワンマンライブを終えて感じたこと、新曲について、「赤の流星」や「ぐーちょきぱー」などの派生ユニット、結成5周年を目前に変化したことなどについて話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=大西 基】

今の私たちだからこそ歌える曲

――2月20日におこなわれた『ダンスサミット2018 〜TRICK!TRICK!TRICK!〜 』では橘 二葉さんがインフルエンザで休演されてしまいましたが、7人でのライブはいかがでした?

高嶋菜七

高嶋菜七 インフルエンザだということがライブ前日にわかって、急遽フォーメーションを全部変えました。2時間ぐらいで集中して。人数が奇数と偶数では全然違くて、大変でした。

飯田桜子 みんな少しでも良いものを届けたいって思いで頑張ったよね。

神宮沙紀 最近、(浜崎)香帆がミュージカル「リューン 〜風の魔法と滅びの剣〜」に出演していることもあって、全員でライブ出来る日も少ないんです。

高嶋菜七 でも、今回は新曲が3曲あって、歌のパート割りも変更があったのでそこは大変でした。

――その中で今回リリースされる新曲「TRICK U」をライブの1曲目に持って来たのは大胆でしたね。

高嶋菜七 変わったTPDを見て欲しかったということもあって1曲目にしました。昨年アルバム『WE ARE TPD』をリリースした後から、シングルではかわいい曲だったり、POPな曲だったり、オールジャンルでやらせて頂いていて、今回はセクシーな大人の魅力を表している楽曲です。

神宮沙紀 ここ半年くらいは割と等身大の歌詞や衣装が多かったのですが、今回はTPDの印象をガラッと変えたかったというのもあって、1曲目に持って来ました。

――ダンスもセクシーな感じで変化がわかりやすいですよね。

高嶋菜七 「TRICK U」は安室奈美恵さんなどのバックダンサーをやられているMADORI先生に振り付けをつけて頂きました。そして、ライブで本編最後に披露した新曲「SHINY LADY」はペンライトを使用する「It’s Up To Me」と同じYUMIE先生なんです。

脇あかり「Honey! Come Come!」は『BRAND NEW STORY』などでもお世話になっている林 希(はやしのぞみ)先生に付けてもらいました。それぞれ違う先生に3曲を振り付けして頂きました。

――振り付けの先生も含めてバラエティーに富んだ3曲になったわけですね。「TRICK U」は今までと違うということもあり、落とし込むまで時間が掛かったのでは?

高嶋菜七 ダンスも歌も難しかったです。ダブルで大変で(笑)。

脇あかり セクシーで大人な感じでしたから。今の私たちだからこそ歌える曲だなと思っています。デビュー当時の私たちでは歌えなかった曲です。現在はハタチを超えたメンバーもいるので、大人の女性の小悪魔な部分を今なら魅せられるのではないかなと思います。

神宮沙紀 今までのTPDにありそうでなかった曲で、この「TRICK U」を自分たちの強い武器に出来たら活動の幅が広がると思いました。このタイミングでこの曲を世に出せるのは嬉しいです。

飯田桜子 これからセットリストに組み込みやすい曲だなと感じました。ダンスにも激しさや大人の魅力が詰まっているので、対バンライブとかでも披露して初めて私たちを見るお客さんを虜にしていきたいなと思いました(笑)。表情でも魅せていける楽曲だなと思います。

高嶋菜七 表情などで聴いてくれるみなさんを誘惑して、小悪魔な感じで心をキャッチしたいなと思っています。この曲で改めてTPDの歌やパフォーマンスを観てもらえるようなきっかけの曲になったら嬉しいです。

――表情にも注目ですね。出だしの高嶋さんの<そばにおいで♪>からグッと惹き寄せますからね。曲調がシリアスなだけにあの入りは緊張しそうですね。

高嶋菜七 緊張しました! でもストレートに伝わるように心掛けて歌っていて、あとは魔性な女性の感じを出したくって。そこを意識しています。イントロからどんどんテンションを上げていくんです。最後に<あなたがほしい♪>と全員で「こっちへおいで」という振りをするところがあるのですが、そこで本当にあなたが欲しいという気持ちの強さを見せています。徐々にその気持ちが大きくなっていって最後に爆発させています。ワンマンの前にはみんなでこの曲はこういう表情で行こうと話し合って、意識を確かめ合ってからステージに臨んでいます。

――曲のストーリーに沿って演じていける、それが出来るのがTPDの魅力ですよね。では、今年初のワンマンを終えて反省点はありましたか。

高嶋菜七 新曲が3曲もあったので、ライブの映像を観たときにちょっと固かったかなと思いました。

飯田桜子 もっともっと表現を前に出せると思いました。なので課題はありますけど、これからライブを重ねて育てていけば良くなっていくと思います。

――同日に披露された未発表の新曲「SHINY LADY」はこれからのTPDにとって大切な曲になって行くと仰っていましたが、そう感じた理由は?

神宮沙紀 最初聴いた時にライブの中で生きる曲だと感じました。ファンの皆さんとも「SHINY LADY」を通して笑ったり泣いたりすることが出来る曲だなと思いました。ライブの最後でも映える曲だと思います。そういったイメージが出来たこともあって、これから大切にしていきたい曲だと感じました。あと、ファンの皆さんの反応がすごく良くて、たくさんお褒めの言葉をいただきました(笑)。

――またひとつ強い武器が加わったという感じですね。そして、「赤の流星」のステージを拝見させて頂いて、以前よりも世界観がより明確になってきたなと感じました。

脇あかり やっぱり初のワンマンが近づいて来ていることもあってですかね。今回は1曲(上西)星来ちゃんと2人で作詞に挑戦していて、完成はしたのですが、本番までに自分たちのものに出来るように頑張りたいです。あと1カ月しかないので…。

――1カ月しかないという感覚?

飯田桜子

高嶋菜七 ここまで来ていれば2週間で十分です!

一同 (笑)。

脇あかり リハも去年から少しずつやってきているので、ワンマンは楽しみにして頂けたらと思います。

――そして「ぐーちょきぱー」も同じく4月にワンマンライブがありますけど、仕上がりとしてはどうですか。

神宮沙紀 「赤の流星」の2人はTPDでも一緒に歌う機会が多いので出来上がっているところは多いと思うのですが、「ぐーちょきぱー」はゼロスタートなので新曲を覚えるのに必死です。

飯田桜子 あとは自分たちで考えることがたくさんあります。自己プロデュースのグループでもあるので楽しいけど、そこは大変なんです。

神宮沙紀 なので、「ぐーちょきぱー」が間に合えば「赤の流星」は絶対に大丈夫です!

一同 (笑)。

――前回のインタビューで高嶋さんは「赤の流星」について、演じている2人の関係性は見えないけれど、上西さんと脇さんの絆が出来上がっているユニットだというお話をされていましたが、「ぐーちょきぱー」に関してはどういう風に見えていますか。

高嶋菜七 3人が楽しんでやっているのがすごく伝わって来ます。スケジュール表を見るとミーティングの量が多くて、それぞれのコンセプトがあるので凄いなと。曲も初めて聴いた時「これTPDでやりたい!」と思いました。この前のワンマンライブのリハでも「ぐーちょきぱー」のリハで一緒に踊っていましたから(笑)。あれ楽しいです。

神宮沙紀 スタイルとしてはTPDとは真逆です。TPDでは出来ないことを、ユニットでは発信していって、新たなファンを獲得したいです! あと、ちなみに「ぐーちょきぱー」は誰でも入れるんじゃないかなと思います(笑)。

飯田桜子 あかりも研修生として「ぐーちょきぱー」に入りたがっているんですよ。自称“あいこ”ちゃんなので(笑)。

――じゃんけんの“あいこ”ですね。メンバー内でも「ぐーちょきぱー」人気ですね!

脇あかり 入りたいです!「TPD」兼「赤の流星」兼「ぐーちょきぱー」のあいこです(笑)。

神宮沙紀 ぐーちょきぱーのワンマンは叫んだり一緒に踊ったりできると思うので、とにかく心から楽しいをみんなに届けたいです。

――楽しそうで何よりです。さて、高嶋さんはこの前のワンマンでは「恋しさと せつなさと 心強さと -Rearranged ver.-」をソロで歌唱されていましたが、ソロでの披露は初めて?

高嶋菜七 初めてです。セットリストを見たら「ソロ」って書いてあって(驚)。偉大な先輩・篠原涼子さんの大ヒット曲とういうこともあって、チャンスと同時にもっと頑張らないといけないって思いました。不安もあったのですが、ライブ後ファンの方からもソロ良かったよと言っていただけて安堵しています。

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