「無音シンクロダンス」の誕生秘話、特別空間だった紅白

――昨年末はNHK紅白歌合戦にも初出場されましたが、「無音シンクロダンス」は多くの方に響きましたよね。そもそもこの「無音シンクロダンス」は世界的にはポピュラーなのですか。

三浦大知

 僕は観たことはないです。これは2013年ぐらいにツアーの中で出てきたアイデアだったと思います。歌にアカペラがあるんだったら、「ダンスにもアカペラがあっても良いのでは?」と思ったのがきっかけです。三浦大知クルーがみんなスーパーダンサーなので成功できたと思っています。みんな仲が良くて三浦大知の音楽に対して理解が深くないと出来ないので。頭の中で楽曲が再生できないといけないので。

――紅白で披露された感触はいかがでした?

 僕たちも紅白のステージだから、最高のものになるように微調整したりはしましたけど、紅白だからといって新しい飛び道具を用意するわけではなく、自分たちがやってきたパフォーマンスというものを、しっかりと観せたいと思いました。歌とダンスで積み重ねてきたものでベストを尽くせば、しっかり伝わると思いました。結果そこを評価していただけたのはすごく嬉しかったです。

――初の紅白は緊張されましたか。

 緊張はしましたね。やっぱりスペシャルな緊張感が現場には流れているなと感じました。でも、突拍子もないことをするわけではなく、積み重ねてきたものでベストを尽くせば良いだけだったので、本番はすごく楽しかったです。

――緊張感を得るのはお好きですか。

 嫌いではないですね。基本的には緊張はするタイプです。その緊張を上手く自分の味方につけて、ニュートラルにステージに出て行くというのがすごく重要なんです。

――特に本番前にモードを切り替えたりする儀式みたいなものはなく?

 やらないようにしています(笑)。ルーティンとかやった方がいいのかなと思う時もあるんですけど、自分はそれにとらわれそうな気がしていて…。やったのにダメだったとか、やらなかったからとか、それを言い訳にしてしまうのが嫌だなと思いまして。どんな状況下にあってもナチュラルにステージに出ていってベストを尽くせるのが一番、それが理想かなと思っていて。

――この長いキャリアの中でもそういったことをやったことはなかったのでしょうか?

 円陣を組んだりはしますけどね。その円陣のあとに、気合い入れみたいな感じで背中を叩き合うというのをよくやっていた時期がありました。それをやっていたんですけど、ライブの直前ぐらいまで取材があって、ダンサーがステージに板づいてしまっていて出来なかったことがありました。だけど、その時のライブがすごく良かったんです。その時に「これ関係ないんだ!」となって(笑)。ライブ中も背中を叩けなかったことが気にはなっていたんですけどね。

――そこからこのナチュラルな姿勢が生まれたわけですね。そして、大知さんといえばオリジナリティというテーマを掲げておりますが、ご自身が思うオリジナリティの定義とは?

 何をやっても三浦大知だということです。それがマイケル・ジャクソンに一番最初に感じたことでもあります。唯一無二な感じが作れたら最高だなと思います。

――オリジナリティが欲しい人ってたくさんいると思うのですが、大知さんが思うオリジナリティをつけるためにやっていった方がいいこととは?

 僕の場合でしたら続けていくことですかね。続けてこられているからオリジナルなものに近づけていけるのではと思います。積み重ねてきているから今の位置に、場所にみんなで来られていると感じています。

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