ドラムに関しては信じられないくらい厳しい

――BiSHのアイナ・ジ・エンドさんとセントヒロ・チッチさんが参加されていますが、彼女たちが選ばれた経緯は?

マーティ・フリードマン

  BiSHは普通のアイドルとはちょっと違っていて、色々と冒険的なことをするので、このアニメシリーズに相応しいことができると思ったんです。かなり楽しい組み合わせになりました。

――ドラムにはピエール中野(凛として時雨)さんが。

 あの人もアイドルマニアですからね。一期一会の組み合わせになりました。ピエールと一緒にやっているときに、彼の演奏を聴いたら新しい色んなアイディアが生まれて、曲の尺を延ばしたんです。BiSHとスタジオに入ったらこの2人の会話が面白かったので、2人がナレーターみたいな存在で、僕とピエールのジャムセッションの上にスポーツコメンテーターみたいなアナウンスをしてくれたら、今までやったことがないことができるなと思ったんです。

――ソロ中に凄いこと言ってますよね(笑)。

 そうそう(笑)「マーティいちびっとる」ってね。僕とピエールがセッションしていて「マーティ弾き過ぎ」とか、あまり言われないじゃん?

――はい(笑)。

 「本当に言っていいですか?」と言うんだけど、是非ということで言ってもらったりしたら盛り上がりました。それもあって特別な曲になりました。

――マーティさんが「いちびってる」という関西弁をご存知なのが意外です(笑)。

 そんなにいい意味で言われる言葉ではないことも知っていました。でも、そういう盛り上がるような目立つ言葉が欲しかったんです。

――CrossfaithのKoieさんも参加されています。Koieさんの印象はいかがでしょうか?

 僕は Crossfaithのファンなんです。すごく嬉しくて。彼は何でも対応してくれるので、ボーカルのアレンジを任せることができたんです。だから彼の理想の歌い方でやることができました。だから彼が得意なシャウトと歌のメリハリがたっぷり入っている曲です。彼のシャウトはワンテイクOKというくらいのものなんです。さすがという感じでした。

――Crossfaithのどこに魅力を感じていますか。

 リフや曲の構成です。“メタルのダサさ”みたいなものがあるとしたら、Crossfaithはそれがゼロなんです。9mm Parabellum Bulletにも同じことが言えます。純粋な“ザ・メタル”というのは超ダサい! もう耐えられないくらい…。でも、メタルのパーツは凄くいいんです。歪んでいるギター、パワフルなドラム、だからそのパーツを、想像力を利用して良いものを作ったら、メタルよりも1次元上になると思う。それは僕の音楽の目的でもあるんです。

――ケミストリーが生まれるわけですね。

 海外のラウド系のメタルって、Crossfaithほど良いサビがないんです。覚えやすいサビがないし、あとはアレンジも。海外のラウド系って、超カッコいいリフとかはいっぱいあるけど、編曲面、メリハリなども入れると、Crossfaithほど上手いバンドは少ないです。Crossfaithのガチガチなメタルサウンドにポップセンスを入れると更にパワフルに感じるんです。

――その点が9mm Parabellum Bulletにも同じことが言えるということなのですね。

 そうそう。

――そして、和楽器バンドからドラムで山葵さんが参加されていますね。

 一緒にコラボしたことはあるんですけど、それは番組の生放送とかだったからレコードになったことはないんです。それもあって参加してもらって。山葵さんはちょっと無理なアイディアを出しても対応してくれるんです。僕はドラムに関しては信じられないくらい厳しいんですよ。だから僕のレコーディングはドラマーにとっては修行みたいかもしれないです。

 というのも15歳の頃にやっていたバンドのドラマーが天才的で、その基準のままというのもあるんです。だから戻ることができなくて、どのバンドをやっていてもドラマーへの要求は高いです。だから僕のアルバムのドラムは強烈です。

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