Do As Infinityが2月28日に、12thオリジナルアルバム『ALIVE』をリリース。昨年、澤野弘之をサウンドプロデューサーに迎えリリースされたシングル3部作「Alive / Iron Hornet」「To Know You」「化身の獣」が収録され、新たなアプローチで展開されるDo As Infinityの新境地ながらも、彼らの世界観を色濃く表した作品。デビューから19年目を迎え、伴 都美子(Vo)は本作について「Do As Infinityという木が成長できる貴重な経験」と振り返る。大渡 亮(Gt、Vo)は「お互いを凄く理解してとても良いシーズン」と20年目に向けグループとしても順調な活動を続けている様子。20周年を前に新たな制作方法を取り、ターニングポイントともなる本作について様々な角度から2人に話を聞いた。【取材=平吉賢治/撮影=冨田味我】

二人がニュートラックの作詞を担当

――12thオリジナルアルバム『ALIVE』が完成しましたが、今の心境はいかがでしょうか。

伴 都美子

大渡 亮 澤野弘之プロジェクトを、「一つのものにまとめあげることができた」という心境です。

伴 都美子 達成感、安堵感、とにかくホッとしています。

――シングル3部作「Alive / Iron Hornet」「To Know You」「化身の獣」は、アルバム『ALIVE』を見据えてというプロジェクトだったのでしょうか?

伴 都美子 最初は、1枚目をやってみて、聴いて頂いて、リアクションなりをうかがいながら「2枚目もできたらいいね」と。それで結果的に「シングル3枚になりました。なかなかないですよね、こういうことは。

――あの短期間でシングル3枚はなかなかいないですね。

伴 都美子 そうやって作りながら、アルバムまでいけそうだということになったんです。こればっかりはやってみないと、というスタンスでした。正直、1枚目のシングルを出して、澤野さんから「このシングル限り」とフラれることもあると思ていました。そういった覚悟の上でしたが。アルバムまでご一緒できることになりました。

――そうなってくると、アルバム『ALIVE』は一つの到達点でしょうか?

大渡 亮 そうですね。2017年の澤野弘之さんプロジェクトに関しては、一つの区切り、「一つの到達点に達した」という感じではあるかもしれません。

――『ALIVE』というタイトルにしたのは、1枚目のシングルが「Alive」だったという要素が大きい?

大渡 亮 それぞれ集まった楽曲の中で一番ポジティブだったという点ですね。自分達が置かれている現状を要約した言葉だということは、スタッフも自分達もそう認められたので『ALIVE』にしました。シンプルな言葉だけど、そこから広がる感じ方、思いが一番大きかった気がして、満場一致でそのタイトルになったんです。

伴 都美子 最後まで引っ張ったよね。

大渡 亮 そうだね。「違う言葉で更に良い言葉」ということを考えているときもあったんですけど、やっぱり“ALIVE”はシンプルで強いメッセージだなということでそこに着地した感じでした。

――新録トラックの楽曲制作はどのように?

伴 都美子 後半の方だったね。「〜 prologue 〜」と「〜 epilogue 〜」は澤野さんとだから、「ちょっとこういう曲を入れるのも?」という提案をして、その後に「GET OVER IT」「火の鳥」の制作に移りました。キー合わせをしているときに歌詞はどうしようということになって、「亮君も書きません?」みたいな感じで(笑)。

大渡 亮 分業だよね。「私はこっち書くから、もう一つは亮君が書くというのはどう?」ということになって。その日は彼女のキー合わせの日で、僕は現場にはいなかったんですけど、電話がかかってきて「久しぶりに亮君が書いてみたら?」みたいな。

――キーについてですが、「GET OVER IT」はヘヴィなギターリフから始まりますが、ドロップチューニング?

大渡 亮 そう。ギターの低音域はCまで音域があるんです(*編注=通常のギターの音域よりも2音低い)。だから、初めて7弦ギターを弾いたんです。7弦ギターでもチューニングを下げるという変則チューニングなんです。普通のギターでも別の音域でカバーして弾くことはできるんですけど、澤野さんは「ルート音が一番低い音でやりたい」ということで。だから急遽7弦ギターで弾きました。ここまで低い音で弾くことは初めてです。

――歌のキー合わせのときは、このヘヴィなサウンドを聴いてどう感じましたか?

伴 都美子 違和感などは微塵も感じませんでした。

――低音域のサウンドとキーの高さが自然に聴けて、アルバム全体を通しても、ボーカルがサウンドにとても馴染んでいると感じます。

大渡 亮 ボーカルとの距離感という意味では、彼女はいつもと同じ感じで作業をしているんです。ボイス・ディレクションは僕らが長年一緒にやっているディレクターとやっています。曲は新しいんですけど、進み方としては慣れ親しんでいた方法でやったんです。

伴 都美子 コーラスの積み方は“澤野さんワールド”なんです。

――確かに、ナチュラルで重厚なコーラスサウンドが聴けますね。

大渡 亮 ひょっとしたら、それがオケと馴染みが良い要因なのかもしれない。曲によっては「この曲は英語でイメージした曲なので、英語詞でお願いしたい」と言われたものに関しては、澤野さんがよく一緒にお仕事をされている、Benjaminさんとmpiさんのコンビに英語詞を書いて頂いたという感じです。

――アレンジもみなさんで話し合いながら?

大渡 亮 オケに関しては一人でやっていて、コラボレーションというならば「こういう曲が欲しい」と言ってオーダーするんです。こういうアルバムにしたいから速い曲が欲しい、明るい曲が欲しい、伴ちゃんが「こういう曲がやりたい」など。発案は全部こっちからという感じです。