元プリンセス プリンセスの岸谷香とデーモン閣下が6日、都内でおこなわれた『シンポジウム「チケット高額転売問題」』に出席。「チケット高額転売問題」について、パネルディスカッションをおこなった。パネルディスカッションには、元陸上男子400メートルハードル選手の為末大氏も登壇し意見を交わした。岸谷は自身の息子が転売チケットを購入していたことを明かし「何の悪びれる様子もなく驚きました」と転売問題の啓蒙活動の必要性を訴えた。

 シンポジウムは、日本音楽制作者連盟とコンサートプロモーターズ協会、日本音楽事業者協会、コンピュータ・チケッティング協議会が主催し、インターネットを利用したコンサートや演劇、スポーツ等のチケット高額転売について議論。昨年には悪質な転売ヤ―に対する警察の捜査や逮捕者も相次ぎ、国会で規制法案の提出も準備されているという。パネルディスカッションでは、コンサートプロモーターズ協会会長の中西健夫氏が進行を務め、日本音楽制作者連盟の常任理事・野村達矢氏も参加した。

 2012年に東日本大震災の復興支援をおこなった、岸谷は「チケットを買って下さったお客さんの声で多かったのが、支援と言っても何をしたらいいか分からなかったけど、プリプリのライブに行くことで支援ができてとても嬉しい、というものでした。13万人の方々に来て頂いたのですが、後々に高額転売が各会場でおこなわれていたと聞きました。アーティストや主催者だけではなく、13万人もの人々の想いを踏みにじることは看過できないと思い、参加しました」とチケット高額転売への怒りを明かした。

 岸谷は、自身の息子が昨年夏フェスのチケットをネットで転売チケットを購入していたことを明かし、「何の悪びれる様子もなく、チケット買えたと喜んでいた現状に驚きました」と啓蒙活動の重要性についても言及した。

シンポジウムに参加した左からデーモン閣下、岸谷香、為末大氏

 デーモン閣下は「チケット高額転売が法的に取り締まるのが難しいということが事実であるということに、驚いている次第。出演するアーティストはあまりお金もらっていません。来てくれるお客さんが必ずしもお金持ってるわけではなくて、そういう人も楽しめるように料金を設定している。実は我々は将来への投資だと思っている。みんながひとつになってまた来ようと思えるライブになるように。我々はその時の雰囲気を次の作品つくりに反映させたり、それを投資と考えてやっているわけで」とライブに対する考えを語る。

 その上で、「チケットを高額で転売することを目的に購入する業者は何億という利益を上げていて、次に投資されるべきところに行かずに全然関係の無いところにそれが行ってしまっているということは問題」と転売問題についてコメント。

 さらに、そのチケット転売についてそれがそういう考えもなく、気軽に一般の人々に利用されている点も問題点の一つとして挙げた。

 為末氏は「啓蒙と新しい仕組みができるという2つのことが同時に解決されないといけないと思います」と問題解決について、持論を述べた。

 また、「競技場がいっぱいの時の選手のパフォーマンスと、スカスカの時のパフォーマンスって全然違うんですよね。普通のビジネスと違って、その場の人達みんなで創り上げていくビジネスの場合においては転売が価値を毀損している場合があるんじゃないか」と転売問題が及ぼす悪影響について語った。【取材/撮影=松尾模糊】

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