『ぼくの名前はズッキーニ』の舞台挨拶に出席した峯田和伸と麻生久美子

 銀杏BOYZの峯田和伸が30日、都内で初声優を務めた仏ストップモーション・アニメ映画『ぼくの名前はズッキーニ』(2月10日全国公開)吹替版先行上映会の舞台挨拶に出席。同じく声優として出演する、女優の麻生久美子とともに同映画について語り合った。「自然な感じが出るように気を付けた」と話す峯田だが、初めて挑戦する仕事に関してはいつも自信がないと言い、自身が初めてバンドで録音した際は「もう音楽なんてやめよう…と思いました」と意外な心情を吐露した。

 『ぼくの名前はズッキーニ』は、クロード・バラス監督によるストップモーション・アニメ映画。仏のアカデミー賞と呼ばれる『セザール賞』で最優秀長編アニメーション賞、最優秀脚色賞の2冠を達成。米アカデミー賞でも長編アニメーション部門にノミネートされた評価の高い作品。

 不慮の事故で母親を亡くした9歳の少年は、母親から付けられたニックネーム“ズッキーニ”という名を大切にしていた。ズッキーニは警察官レイモンに連れられ、孤児院に赴く。そこで心に様々な傷を負った子供たちと触れ合い、ズッキーニが仲間と居場所を見つけていくというヒューマンドラマ。主人公のズッキーニ役を峯田が、カミーユ役を麻生がそれぞれ演じる。

 峯田は作品について「子ども向けかなと思ったのですが、結構残酷な境遇だったりして。重い感じもあるのですが、最後は心温まる映画になっていると思います」とコメント。麻生は「本当に温かい映画だなと思いました。観た時は、私が想像した以上に過酷でした。でも子どもたちを最後は応援したくなる様な前向きな終わり方だったので良かったです」と作品について語った。

峯田和伸

 初めて声優に挑戦する峯田。「フランス語でしゃべって、自然な感じなんですがなるべく意識しないで、僕も自然な感じが出るように気を付けました」とアフレコに臨んだ気持ちを語った。

 さらに「僕だけ一人練習する機会があったんですけど、全然うまくいかなくてどうしようかな…と悩みました」とアフレコに臨む前の苦悩を明かした。

 麻生は「峯田さんは、タイムコードぴったりに合わせて台詞を言うんです。私は口元を見て言う感じで、それはとても苦手なんですけど凄かったですよ」と初めての声優挑戦だった峯田の能力に驚いた様子。

 峯田は「口元見て言えるのは、台詞が頭に入っているからですよ。僕は覚えてなかったので、タイムラインを見てやるしかなかったんです(笑)」と謙遜。

 初めての時は自分でどういう状態か分からないので、観客に判断して欲しいと言う峯田。「映画に初めて出た時も、最初のバンドのレコーディングの時ももう音楽なんてやめよう…と思いました」と意外な心情を吐露。

 そんな峯田のズッキーニについて、麻生は「愛らしいズッキーニで何の違和感もなく、可愛かったです」と称賛。峯田は照れ笑いで返した。

 自身の演じたカミーユについて麻生は「少し幼い感じを意識しました。でも、感情が入ってくると地の声が出てしまって難しいですね」と振り返った。峯田は「麻生さんって言われてなかったら、分からなかったです」とカミーユに成りきっていた麻生を褒めた。

 警察官レイモンを演じた、リリー・フランキーについて、峯田はいつも彼に「好き勝手やっていいよ」と言われるといい、「本当にホームというか、のびのびやれるので助かりました」と共演を振り返った。麻生は「声に深みがありますし、上手です。声が優しいですよね」とリリーの声優ぶりについて語った。

 個性的なキャラクターが出てくる本作。麻生と峯田は、ともにいたずらっ子のシモンがお気に入りのキャラクターだと言い、峯田は「実際に小学校の時に、シモンみたいなお騒がせで喧嘩っぽい人がいて、さとう君っていうんですけど。乱暴なので女子とかにも嫌われたりしていたんですけど、僕は大好きでした。一本筋が通っていて、優しい時は凄く優しくて…本当にシモンを見てるとずっとさとう君のことが頭に浮かびました」と小学生時代のクラスメイトを重ねていた。麻生も「シモンがいい台詞をいくつか言うんですよね…」とシモンの台詞に心掴まれた様子。

 最後に、峯田は「車の音や風の音…ハエの羽音まで細部にまでこだわっているなと思いました。子どもの感性に近い作り方というか。大人になると見えなくなったり、聞こえなくなってしまったものでも子どもには新鮮なものなので。SEの音まで楽しめると思います」と映画の細部にまでこだわった音響を聴きどころとして語った。麻生は「カミーユの最後の涙が凄く綺麗で、いろんなことを想像させるシーンだと思うので是非観て欲しいです」と見どころを述べた。【取材/撮影=松尾模糊】

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