RPG系バンドの魔法少女になり隊が27日、東京・渋谷TUTAYA O-EASTで全国ツアー『魔法少女になり隊ワンマンツアー〜まだ知らぬ勇者たちへ〜』の最終公演をおこなった。昨年9月にリリースした同名アルバム『魔法少女になり隊〜まだ知らぬ勇者たちへ〜』を引っ提げ、12月8日の福岡・LIVE HOUSE CBを皮切りにおこなった初の全国ツアー。アンコール含め全18曲をプレイした熱いステージで締めくくった。【取材=松尾模糊】

冒頭からテンションMAXの勇者たち

魔法少女になり隊(撮影=yusuke satou)

 この日の公演はソールドアウト。フロアは彼らの登場を待ちわびる観客で埋め尽くされていた。会場が暗転し、メインスクリーンにメンバーを模したキャラクターが映し出され今回のツアーのコンセプトである観客を勇者と見立て、メンバーとともにパーティーとして魔物を倒す冒険に出る旨が説明された。

 そして、メンバーのgari(VJ、Vo)、ウイ・ビトン(Gt)、明治(Gt)が登場すると観客から大きな歓声が上がった。そして少し遅れて火寺バジル(Vo)が登場し、「冒険の書 1」でステージは幕を開けた。〈魔法少女になりたい〉のシンガロングが巻き起こり、冒頭から会場はヒートアップ。

 「my!show!time!」では、ヘヴィなギターサウンドとgariのスクリーミングが相まって会場の熱をさらに上げる。サビでバジルのポップなメロディーが高揚感を煽り、フロアではダイブする観客も見られた。

 gariが「ようこそ! 今日もエブリバディで仲良くやって楽しんで下さい! 最後までよろしく頼むぜ!!」と観客に呼びかけ「テッペン伝説」で再びステージを再開。ウイ・ビトンのギタータッピング(*編注=弦を指で叩き付けて押弦したりそのまま横に弾いたりして音を出す奏法)が会場のテンションを上げていく。

 バジルの歌うポップなメロディーが心地よく響く「革命のマスク」では、gariのシャウトがスパイスとなり曲を引き締める。続く「ヒトリサクラジオ」は、明治がボーカルを取るミディアムナンバー。上がりっぱなしだった会場の雰囲気をガラリと変え、観客に曲を聴かせる。

伝説へ…新たな冒険の始まり

火寺バジル(撮影=yusuke satou)

 ここで、メインスクリーンに再びメンバーを模したキャラクターが映し出され、魔物のボスキャラと対峙する映像が流れる。「はぴ剣」と呼ばれる伝説の武器に会場の声援でエネルギーが送られる。これを使いボスキャラを倒し、世界に平和を取り戻した。

 そして、「Call me From Hell」で再びステージを再開。gariが「今からお祭りの会場にしたいと思います!」と宣言し会場のボルテージが上がっていく。バジルも扇子を片手に踊りながら歌唱し観客を盛り上げる。

 「おジャ魔女カーニバル!!」では、バジルとgariがパラパラダンス風の踊りを披露しながら歌唱。会場ではダイブする観客が絶えずステージ前方に押し寄せ、お祭りさながらの熱狂をもたらした。

 本編最後は「KI-RA-RI」が披露された。バジルとgariが交互にステージを左右に動き回り、観客を煽っていく。バジルは頭を激しく降るヘッドバンギングを見せ、最後までテンションを上げたまま本編を終えた。

 メンバーがステージを去ると、すかさずアンコールが会場にこだまする。その声に応え、メンバーが再び登場。MCを挟まずにステージを駆け抜けた彼ら。ここで、3月26日に都内で撮影を兼ねたライブをおこなうことと、4月から始まるアニメ『パズドラ』のエンディング曲を担当することを発表。観客から歓声と拍手が起こった。

 呪いによって話すことができないバジルの筆談をgariが読み上げ「みんなのおかげでここまで来ることができました。これから私たちと色々な冒険を続けて、最高の景色を見よう。付いて来てください!」と熱い言葉を観客に届けた。

 そして最後は「ちちんぷい」を披露。大団円でこの日の公演を締めくくった。2016年9月のメジャーデビューから1年半、彼らがファンとともに成長してきたことが分かるような、最初から最後まで観客との一体感が途切れることなく感じられた希有な光景だった。バジルが最後に観客に送った言葉通り、これからどのような「最高の景色」を見せてくれるのか、楽しみな彼らの新たな冒険の始まりを見た気がした。

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