僕らの世代の今だから言える、THE ALFEE “結成45年”の矜持
INTERVIEW

僕らの世代の今だから言える、THE ALFEE “結成45年”の矜持


記者:木村武雄

撮影:

掲載:17年12月26日

読了時間:約20分

80年代の頃の熱さ

高見沢俊彦 煽られてそうなったんだよね。結局僕らのコンサートを見に来る人というのは一緒に騒いで、コンサートに参加したい。そういう人が多いのかもしれないね。もちろん「聴きたい」という人もいるだろうけど。だってホントに凄かったよ……当時のお客さんって(笑)。

「人間だから悲しいんだ」初回限定盤C

坂崎幸之助 最終的には踊って騒ぎたいんだろうね。

高見沢俊彦 えっ? こっちが「大丈夫?」って思うぐらいのノリだった。

坂崎幸之助 80年代とか凄かったよな。

高見沢俊彦 それが今でも繋がっているんだよね。

坂崎幸之助 最近また客席から80年代の頃の熱さというのを感じますね。

――何が理由なんでしょうね?

高見沢俊彦 やっぱり僕らがずっと活動停止もせずやっているからじゃない? 40周年を超えてからですよね。まただんだん熱くなってきているし。一度、10代のときにTHE ALFEEを観に来ていて、色んなプライベートなことでコンサートに来なくなったとしても、「40周年でまだこの人達やってたんだ!」ということで、また来てくれた方も多いですからね。

――THE ALFEEのファンの方は幸せだと思うんですよ。ずっと生で聴けて…。

高見沢俊彦 それは逆ですよ。幸せなのは俺達の方。だっていつでも来てくれるんだから。

坂崎幸之助 だからずっとできるんだよね。

高見沢俊彦 プロはお客さんがいなかったら意味がないんだもん。そうやってたくさんの方が来てくれて…。そういった部分で僕らが幸せですよ。

桜井賢 だから続けられる。

高見沢俊彦 僕らの場合はオーディエンスに恵まれて、支えてくれる方々がずっと長年いるので、僕らもそういった思いに対して裏切らない気持ちでやってきました。そこはいい意味で、コンサートツアーを諦めないで続けてきた結果じゃないかな。もちろん僕らも不安だったことはありますよ。そこまで深刻ではなかったけど、「ヒットが出なくてどうなんだろう」みたいなことがふとよぎったことはありました。ただ、ステージに立ってファンの前で歌うと、そういったものもどこかに行っちゃったりするからね。

本質、やり続けること

――これまで歩んでこられて、色んな世界を見てこられて、人間の本質というのは何だと思いますか?

THE ALFEE

高見沢俊彦 まだわからないな…。それぞれのバンドの質が違うように、僕らは僕らの、やり続けることに対して意義を持っている。違うバンドはそうじゃないかもしれない。それは僕らの法律ですから。他のグループに当てはまることとは思えないし、僕らだから出来ることではありますから。その辺だろうな…。

――高見沢さんは2014年に喉を壊されて、歌い方を見直したという話を以前、伺いました。坂崎さんは何年か前に喉の調子を崩されたと。

坂崎幸之助 ツアーをやっていれば、みんなそれぞれあるんですよ。

――そのときの焦りは?

坂崎幸之助 不安にはなりますよね。あとは迷惑をかけちゃうなと。自分のふがいなさというか、思うように出せないというのはそれぞれ自分が一番感じることです。考え方自体はそんなに変わらないけど、体調管理とか予防はさらにするようになりましたね。

桜井賢 私もしょっちゅう喉を壊していたので、何度も耳鼻咽喉科の先生には助けてもらったし、綱渡りでずっとやってきましたね。あまり喉が強くないんですよ。また守り過ぎも良くないんです。その加減が難しい…。

――お酒の加減は変わらず…。

桜井賢 ええ。なるべく同じようにしています(笑)。

ずっと旅をしている

――カップリングの「この素晴らしき愛のために」はTV『ぶらり途中下車の旅』のEDテーマとなっていましたが、ぶらりどこかに行ってみたいところはありますか?

坂崎幸之助 そうですねえ…。もう日本中行っちゃったしな。当時はツアー中も移動日とか時間があったことが多かったので、名所や旧跡とか行きましたけどね。

高見沢俊彦 もう日本の名所と旧跡は行き尽くしたね。全国を年に2回まわっているからね。ホテルと楽屋、ステージと客席を見て「ああ、ここなんだ」と。春と秋とで2まわりしていると「もうここなんだ」という感じですね。だからぶらり途中下車というより、ずっと旅をしている感じ。

坂崎幸之助 新幹線もどんどん色んな所に開通して、日帰りができるようになっているしね。

――移動時間よりも移動距離の方が疲れる要素らしいですね。

高見沢俊彦 そうだってね。早く着いたから楽になれるかといったらそうでもないみたいだね。

桜井賢 だから働いている人は大変ですよね。僕らは向こうに着いたら休みますけどね。

――ありがとうございました。高見沢さん、小説、読ませていただいています。きれいな文体で物語の世界がスッと入ってきます。

高見沢俊彦 そう? ありがとう。

――小説を書かれるようになって歌詞は変わってきましたか?

高見沢俊彦 直接関係はないけど、小説に関しては「俺も書けるんだ」と自分では驚きましたね。読むのが好きだったからずっと読んでいましたけど、読むのと書くのでは随分違いますからね。

――音楽に小説に、これからも楽しみにしています。坂崎さんの「ネコロジー ノラ猫トイとその仲間たちの物語」も手に入れました。

坂崎幸之助 本当に? ありがとう。2016年の本だけどね(笑)。

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