<記者コラム:オトゴト>
 人間生きていると悩みや、葛藤、壁にぶつかる事が必ずやってくる。これ等は当たり前の感情で、誰しも経験した事があるだろう。それ等が訪れたとき、音楽に助けられた方々も多いと思う。筆者が実際に心を救われた楽曲が、ビジュアル系ロックバンド・SuGのナンバー「SICK'S」だ。

 同曲は現代の環境や生活習慣の起因とも言われる「現代病」をテーマに制作されており、そういった想いを赤裸々に歌詞に投影させている。それに加え、SNSが主流になった今を感じさせるLINEのタイムラインや、Twitterの鍵アカウントといった言葉も歌詞に繁栄させ、その二つを“感情のゴミ捨て場”と例えた部分も共感できるポイントだ。

 そして極め付けは、ラストのサビだ。歌詞の一部を引用する。<一生分傷つくんだから 一生分楽しまなきゃ 実際もうみんな 病んでんだ 狂ってけ 狂ってけ 被害者ぶったその価値観じゃ 神様に嫌われんぞ ほらたまには 欲望のままに 「アツくなってみれば?」>

 「SICK'S」の歌詞には傷付くことや病んでしまう事を全て肯定し、それ等を糧にしながら、前向きに必死になってほしいという感情が込まれていると感じる。

 それに加えてポップでキャッチーなサウンドが感情を明るく励ましてくれるし、その音と上記にあげたフレーズが合わさったとき心を救ってくれる楽曲となる。

 筆者がSuGにインタビューした際にも、フロントマンの武瑠(Vo)は「SuGの一番の持ち味ってこういう感じだよな」と話していたし、SuGにしか出来ない救出ナンバーのようだと私を思う。この楽曲を聴いて明日を生き抜く糧にしてみてはいかがだろうか。【橋本美波】

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