幕張メッセで開催されたAmuseが主催する音楽フェス『Amuse Fes in MAKUHARI 2017-rediscover-』

 ポルノグラフィティらが所属するAmuseが主催する『Amuse Fes in MAKUHARI 2017-rediscover-』が6月4日に、千葉・幕張メッセ国際展示場 9~11ホールで開催された。同フェスは、2013年から15年にかけて静岡県・つま恋で『Amuse Fes BBQ in つま恋〜僕らのビートを喰らえコラ!〜』として開催されていた、ファンと盛り上がろうと企画された野外音楽フェス。1年の準備期間を経て、季節と場所をリニューアルし開催された。出演者にポルノグラフィティ、Perfume、flumpool、WEAVER、など所属アーティスト9組が集結。カバーやコラボなど、この日ならではの演出で、訪れたオーディエンスを楽しませた。

阪本奨悟

阪本奨悟

 この日は「マルコポーロステージ」と「コロンブスステージ」という、2つのステージが設けられ、交互にアーティストが登場しパフォーマンス。開演時刻になり、ド派手なライティングと特効の爆発から、5月31日デビューした阪本奨悟がマルコポーロステージに登場。ポルノグラフィティの「アポロ」のカバーで『Amuse Fes』は幕を開けた。阪本はアコギをかき鳴らし力強い歌声で、会場を盛り上げていく。続いて、デビューシングルから仲間との絆をテーマに書かれた「しょっぱい涙」をグルーヴィに届けた。MCでは「Amuse Fes温かいですね。このステージに立たせていただいて光栄です」と告げ、両A面シングルの1曲目「鼻声」を最後に披露。しっとりとしたラブソングを情感込め熱唱。新人とは思えない堂々としたステージでオープニングアクトとしての役割を果たした。

高橋優

高橋優

 2組目はコロンブスステージに高橋優。「福笑い」でライブはスタート。聴くものを笑顔にさせてしまう不思議な魔法のような楽曲で、会場をほっこりとした空気に。続いては代表曲「明日はきっといい日になる」を披露。Gibsonのアコギを軽快に鳴らし、なんともポジティブな気分にさせてくれるナンバーで、観客もリズムに合わせ腕を振り上げ、会場には熱気に包まれた。

 「2年振りの『Amuse Fes』、つま恋から、ここ幕張に来ました。いろんな再発見ができるフェスに呼んでもらえて嬉しいです」と話し、「事務所の先輩であるPerfumeのナンバーから…」と「Dream Fighter」をカバー。生バンドで力強い歌とアレンジで、原曲とはまた違った魅力を見せた。まさに楽曲の魅力を再発見できた瞬間でもあった。「そろそろ体はあったまって来ましたか? 僕でこのフェスの肩慣らししませんか?」と秋田出身の高橋ならではの楽曲「泣ぐ子はいねが」を演奏。秋田の名産品や方言などをちりばめた歌詞、<泣ぐ子はいねが!?>のコール&レスポンスで盛り上がる。ラストは「また会えるのを楽しみにしている」と、「ロードムービー」を届けステージを後にした。

WEAVER

WEAVER

 続いてはWEAVERがマルコポーロステージに。昨年リリースし、バンドの新しい側面を打ち出した80'sサウンドが魅力の「S.O.S.」で幕開け。3人の演奏から放たれるグルーヴは、会場の空気感を変えていく。短いインストを挟み、「さよならと言わないで」へ突入。切ないメロディと華麗な演奏で観客を魅了する。杉本の美しいピアノ演奏にも視線が集中する。MCでは、「ツアー中なんですが、ワンマンかというくらい盛り上がってますね!」とその盛り上がりに驚きを表す杉本雄治(Vo、Pf)。続いてはポルノグラフィティのカバーで「愛が呼ぶほうへ」を披露。杉本もキーボードの前に座り、叙情的な旋律を奏で、優しく歌い上げる。

 そして、杉本は「新曲持って来ました」と「だから僕は僕を手放す」を披露。アグレッシブな河邉徹(Dr、Cho)のリズムワークに、そのリズムとピアノを接着させるような職人技とも言える奥野翔太(Ba、Cho)のベースライン、そこに乗るブライトなピアノと杉本の歌声が爽やかに響く、夏にぴったりのナンバー。ラストは加速度をあげるように「くちづけDiamond」を披露。躍動感あふれるナンバーで、会場をWEAVERサウンドで満たした。

FLOW

FLOW

 ラウドなSEから「いくぞ幕張!」と、1曲目は12枚目のシングル「Answer」でFLOWのステージがスタート。塊のようなロックサウンドがメッセに鳴り響いた。KOHSHI(Vo)は黒のレスポールカスタムを弾きながら歌唱。WEAVERとはまた違ったバンドサウンドで、パワフルなステージを魅せる。

 KEIGO(Vo)は「やっと出れたよ〜! 1回目のAmuse Fesに出演して以来、お誘いは頂いてはいたのですが、その日に限ってブラジルにいるというね・・・。」と過去2回出演できなかった思いを語り、「Amuse FesはBBQだと思っていたんで…」と、つま恋で開催していた時の名残から巨大な骨つき肉のビニールグッズを持参。「でもBBQ精神に乗っ取ってですね、みんなで最高の日にしようぜ!」と会場全体がタオルで埋め尽くされた「Steppin'out」に突入。シンセサウンドとバンドサウンドが絶妙にブレンドしたダンサブルなナンバーで、会場の一体感は高まっていく。

 「幕張もっともっと飛んでみませんか!?」とKEIGOが煽り、「GO!!!」を演奏。ステージ前方から火花が上がり、KOHSHI、KEIGO、TAKE(Gt)はステージの両サイドに伸びたウィングを駆け回る。途中KEIGOが「みんなで、でっかい思い出を作っていいですか?」と会場全体でウェーブをおこなう場面も。さらに阪本奨悟、WEAVERから杉本雄治、Skoop On SomebodyからTAKE(Vo)、ポルノグラフィティから岡野昭仁(Vo)の4人をステージに呼び込み、コール&レスポンスをひとりずつ回していく。フェスならではの豪華な共演により会場は大盛り上がり。大盛況のなか、FLOWのステージは終了した。

さくら学院

さくら学院

 休憩を挟み、後半戦のトップバッターとして登場したのは成長期限定ユニットのさくら学院。学校のチャイムが鳴り響き、12人による合唱から「School days」を届けた。若さ溢れる元気一杯のステージは、観るものに活力を与えてくれる。人数の利点を生かした振り付けが印象的だった「負けるな青春ヒザコゾウ」。サビでの輪唱も。「このようなステージに立つことができて、とっても嬉しいです」と生徒会長の山出愛子。ユニットの説明を丁寧におこない、「夢に向かって」を笑顔で届ける。フラッグを使用した振り付けで、視覚的にも楽しませた。「ありがとうございました、バイバイ〜」と元気一杯にステージを後にした。

Skoop On Somebody

Skoop On Somebody

 「ゆったりと楽しんでください」とTAKE。1曲目は「Sha la la」。甘い歌声とサウンドが幕張メッセを包み込む。観客もそのゆったりと流れるリズムに身をまかせる。続いては「潮騒」。ダイナミックな歌声と、KO-ICHIRO(Key)の温かいエレピサウンドが、大人の空間を演出。「メロウなビートにゆったり浸りながら楽しんでくださいね」と、TAKEの言葉から「Nice'n Slow」を届けた。地面から無数の光が天井に向かい伸び、セクションによってその色を変える。TAKEのシルキーなファルセットが伸びやかに観客の心を捉えていく。

 ここで、カバーコーナー。「難しかったんですけど、俺たち流で聴いてください」とPerfumeのカバーで「不自然なガール」を披露。完全にAORナンバーと変貌遂げ、美しいメロディを紡いでいくTAKE。「この20年やってこれたのはファンの方達のおかげです。皆さんも好きなアーティストのことをこれからも支えてください」と話した。ラストは久保田利伸に書いてもらった楽曲「Every Kiss, Every Lies」。極上のR&Bを奏で、圧巻の歌声で会場を包み込んだ。

ポルノグラフィティ

ポルノグラフィティ

 ポルノグラフィティが登場すると、会場に大歓声が響きわたった。新藤晴一(Gt)のモジュレーションの掛かったアルペジオから「ワンモアタイム」でステージの幕は開けた。無骨なロックナンバーで、熱いステージを展開。間髪入れずに「THE DAY」を披露し、アップチューンで会場の温度はどんどん上昇していく。新藤のレスポールから発信されるサステイン豊かなリードサウンド、岡野の倍音豊かな歌声は、音の渦を作り出す。MCでは「阪本(奨悟)くんが『アポロ』を歌ってくれて。あれだけスマートなボーカルだったら、もうちょっと売れてたかもね」と新藤が話すと、岡野も「やかましいわ」とツッコミを入れる場面も。

 新藤はテレキャスターに持ち替え、ディレイの効いたスペーシーなギターサウンドを響かせるとPerfumeの「ポリリズム」、flumpoolの「君に届け」、さらに高橋優の「福笑い」とメドレーで3曲を、ポルノグラフィティのカラーに染め上げた。「このFesを取り仕切ってくれた3組に敬意を評して、カバーさせて頂きました」と選曲の意図を語り、情熱的なナンバー「オー!リバル」へ。サビでは観客もラテンのリズムを手拍子。楽曲の熱さも相まって真っ赤な炎がステージから吹き出し、さらに観客のテンションは上がっていく。

 その勢いのまま「Ohhh!!! HANABI」。岡野はタオルを手に取りステージを縦横無尽に駆け巡った。軽快なリズムに乗って花道からスキップで戻ってくると、「ミュージック・アワー」に突入。問答無用で体を躍動させる強烈な楽曲でステージを締めた。

藤原さくら

藤原さくら

 続いてはシンガーソングライターの藤原さくら。ガットギターを携え、ファーストシングル「Soup」を披露。MCでは「私、実は今日遅刻して。さくら学院と同じ車に乗って行くはずだったのですが、電車に乗ってきました。ポルノさんのファンに挟まれていたけど、全然気づかれなかった」と電車で会場まで訪れたことを明かした。

 昨日は同所でおこなわれた『Perfume FES』にも訪れていたことも明かし、Perfumeのナンバーから「マカロニ」をカバー。原曲の持つ良さを引き出しながらも、しっかりと藤原のエモーションを注入。心地よい空気感を醸し出していた。続いて、mabanua(Dr)のシャッフルしたビートと藤原のギターと歌から始まる「春の歌」を届けた。情景が見えてきそうな歌声は会場を和やかな雰囲気に。ラストはカントリー風の軽快なリズムと、透き通った歌声が鳴り響いた『「かわいい」』を披露し、「センキュー!」と手を振りステージを後にした。

flumpool

flumpoolと高橋優

 来年デビュー10周年を迎えるflumpool。グリーンのライトで会場が照らし、高揚感を煽るなか特効の爆発音をきっかけに「FREE YOUR MIND」でステージはスタート。心を解放させるかのように歌とバンドサウンドをぶつけて行く。その勢いのまま、flumpoolの中でもハードなナンバー「夜は眠れるかい?」と序盤はシリアス路線で展開。

 MCでは阪井一生(Gt)が「さくらちゃんと月9コンビでコラボやったらええねん」と煽る。その後も山村隆太(Vo)の演技の話で一頻り盛り上がった。山村は「ポルノさんが自分たちの曲をやってくれたというのはありがたいこと」と先ほど「君に届け」をカバーしたポルノグラフィティに感謝を述べた。

 ここでコラボコーナーへ。事務所に入ったのが同期だという高橋優を呼び込んだ。高橋は「藤原さくらです」とユーモアを交え登場。山村は「フェスから刺激を受けて、仲間もいたからここまでやってこれたんだなと感じました。ここまでこれた想いを歌に出来たらいいな、と1曲コラボしたいと思います」と話すと、「選曲がマニアック」と高橋。コラボする楽曲は高橋の「BEAUTIFUL」。山村と高橋の2人のハーモニーがメッセージをさらに鮮やかに際立たせた。キラキラとしたライティングで、楽曲名通り会場には美しい世界が広がっていた。

 「ここから上がっていけますか! 準備体操と行こうぜ!!」と代表曲「君に届け」を披露。集まった観客に一人ひとりに感謝を告げるように、丁寧に歌い上げる。2番のサビでは「Amuse Fesが好きだ〜!」と叫ぶ場面も。「まだまだ行けるだろう!」と煽る山村。<oh yeah♪>のシンガロングから、「World beats」へ。「いろんなカラーのタオルをふりまわせ!」と山村の言葉にフロアもタオルを掲げ、ビートに合わせ振り回した。大盛り上がりのなか、大トリのPerfumeに繋いだ。

Perfume

Perfume

 けたたましいシンセサウンドが鳴り響くなか、天井から垂直に降り注ぐライトがライブへの高揚感を煽る。カウントダウンとともに奈落から3人が競り上がってくる。大地を揺るがすようなドラムサウンドに合わせ、劇的な幕開け。オリエンタルで近未来感を感じさせるナンバー「TOKYO GIRL」。華麗で印象的な振り付けは、ファッションショーでも見ているかのような、甘美な世界観を映し出す。「Spending all my time」では、さくら学院も参加し、総勢15人による華やかなダンスで魅了。

 「ありがとうございました」と深々とお辞儀する3人。「リハーサルの時も優しく教えてくださって、Perfume様とステージに立てて嬉しかったです」と山出。「時間がない中で仕上げてくれた」とPerfumeのあ〜ちゃん。ステージを後にするさくら学院を見えなくなるまで見送る3人。そして、恒例の自己紹介を決め、「同じ事務所で仲間であるけどライバル。つま恋でやっていたんですけど、屋内でやって見たらどうなるかと思ってやって見た」と今回のコンセプトを話す。

 「みんなと一つになるために声を出してもらいます」と「P.T.A.(パッと楽しく遊ぼう)」のコーナーへ。男子、女子、メガネ〜と呼びかけ会場とコミュニケーションを取りながら、<あーってやって いーってやって あ、い、してる、歯!>とチャットモンチーに作ってもらったという「はみがきのうた」を披露。「みんな恋してる? 恋するウサギちゃんいっぱいいるんじゃない?」と流れるバスドラムに合わせ「ミュージック・アワー」を<にゃにゃにゃ>の擬音で歌うあ〜ちゃん。ここでオケが流れ、「ミュージック・アワー」をバックにダンスで盛り上げた。

 そして「Are You Ready?」と「ワンルーム・ディスコ」へ。弾むリズムに乗って、まさにこのメッセをディスコのような空間に変えて行く。そして、空手の型のような振り付けが異彩を放つナンバー「FLASH」。芸術美とも言えるほどの流線な動きで観客を虜にする。ラストは「チョコレイト・ディスコ」を会場全体で<ディスコ♪>とコール。七色に輝くステージをバックに笑顔全開でパフォーマンス。かしゆかが「一つになったね。みんなどこにそんなパワー隠してたのというくらい盛り上がったね」と満足そうな表情を見せた。

 「最高のパフォーマンスありがとうございました。アミューズ最高じゃね。良いものは良いと言い切ってくれる先輩たちがいるから出来たイベントです」とあ〜ちゃん。ラストはフェスのテーマソング「それを強さと呼びたい」を、flumpoolの演奏をバックに出演者全員で盛大に届けた。約5時間、新たな音楽の出会いのきっかけにもなり得る密度の濃いイベントは大団円を迎えた。(取材=村上順一)

 この会場にてLIVEレコーディングを行ったAmuse Fes オリジナルソング「それを強さと呼びたい 〜2017ver.〜」は、現在1年間限定で各種配信サイトで配信限定リリースされている。

セットリスト

Amuse Fes in MAKUHARI 2017-rediscover-

6月4日 千葉・幕張メッセ イベントホール

▽阪本奨悟

01.アポロ(ポルノグラフィティ カバー)
02.しょっぱい涙
03.鼻声

▽高橋優

01.福笑い
02.明日はきっといい日になる
03.Dream Fighter(Perfume カバー)
04.泣ぐ子はいねが
05.ロードムービー

▽WEAVER

01.S.O.S.
02.インスト〜さよならと言わないで
03.愛が呼ぶほうへ(ポルノグラフィティ カバー)
04.だから僕は僕を手放す
05.くちづけDiamond

▽FLOW

01.Answer
02.Steppin'out
03.GO!!!

▽さくら学院

01.School days
02.負けるな青春ヒザコゾウ
03.夢に向かって

▽Skoop On Somebody

01.Sha la la
02.潮騒
03.Nice’n Slow
04.不自然なガール(Perfume カバー)
05.Every Kiss, Every Lies

▽ポルノグラフィティ

01.ワンモアタイム
02.THE DAY
03.ポリリズム〜君に届け〜福笑い(Perfume,flumpool.高橋優 カバーメドレー)
04.オー!リバル
05.Ohhh!!! HANABI
06.ミュージック・アワー

▽藤原さくら

01.Soup
02.マカロニ(Perfume カバー)
03.春の歌
04.「かわいい」

▽flumpool

01.FREE YOUR MIND
02.夜は眠れるかい?
03.BEAUTIFUL(高橋優 カバー)
04.君に届け
05.World beats

▽Perfume

01.TOKYO GIRL
02.Spending all my time
03.ワンルーム・ディスコ
04.FLASH
05.チョコレイト・ディスコ

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