INTERVIEW

CODE-Vとは違う姿を、NASTY NARO 初ソロ作で描いた恋への欲望


記者:長澤智典

写真:NASTY NARO名義で新譜をリリースしたナロ。CODE-Vとのギャップをねらった

掲載:17年04月30日

読了時間:約14分

本来の僕は

NASTY NARO(CODE-V・ナロ)

――ミニアルバムのタイトルやMVにもなっているリード曲「Last Night」には、ワンナイトラブに溺れてゆく男性の心情が描かれています。しかも翌日、目を覚ましたら彼女が消えていた。もう一度連絡を取ろうにも電話番号を失くし、とても悔しがっていく。こういう経験って誰もが…とは言いませんが、世の中には実際にあることだけに、「わかるなぁ、この気持ち」と妙に納得しました。

 そういう気持ちに共感できる人なら、きっと「Last Night」の歌詞にも理解や共感を覚えてもらえるんじゃないですかね!? 特に若い人たちの間では、実際に有り得ることだったりもするからこそね。

――本作では恋に対する欲望を赤裸々に歌へ投影しています。他にも、強い野心や野望を歌にしたり。ギラギラとした気持ちを作品へ詰め込みましたよね。

 むしろこの作品を通して、そういうところを感じさせたかった面もありました。何より、普段の僕とは異なるところを…。CODE-Vのナロとしてみんなが捉えている姿とは違う僕の面を、今回は作品に描きたかったんです。

 CODE-V自体がアイドル性を持ったボーカルグループで、そのなかで活動をしていれば、僕自身も、その中の一人としての役割を担っているように、本来の自分が持っている面とはちょっと異なる部分を出しています。でも、本来の僕って、NASTY NAROに出てくる主人公たちに近い性格です。そんな僕を、今回のきっかけを通しみんなへ改めて紹介したかったんです。

――素顔の自分に近い性格や音楽性を見せたい気持ちはいつから生まれましたか?

 CODE-Vとしてデビューした頃からずっとありました。僕自身、いつかはそれを見せたいというチャンスを求めていたと思います。ただ、グループとしての活動でいっぱいいっぱいで。それでも楽曲制作は得意でしたので、CODE-V以外の人たちへ楽曲提供をし続けてきました。同時に、心の中には「自分で作った曲を僕自身として歌いたい」という気持ちもずっと抱いていた。そのチャンスが今回訪れて、僕自身はめちゃくちゃに嬉しかったです。

――まさに、ベストなタイミングだったわけですね。

 そうなんです。きっかけは、7月2日から8月6日まで日比谷シアタークリアで上演になるミュージカル『RENT』へベニー役で出演が決定したことでした。世の中には、『RENT』を通して僕自身のことを初めて知る人も出てくると思います。いろんな人たちとの出会いのチャンスをつかめることから、色んな人と話して「CODE-Vはもちろんだけど、ナロ自身をもっとプッシュしよう」と決めて、それで、「ソロアルバムを作ろう」という話に繋がりました。

キャストから感じた憧れの気持ち

NASTY NARO(CODE-V・ナロ)

――ミュージカル『RENT』の存在は知っていましたか?

 『RENT』というミュージカル作品があることは知っていましたけど、見たことはありませんでした。オーディションを受けるとなったとき、ミュージカル版『RENT』のことをいろいろ調べたり、映画化されたものを観たりと、事前に勉強をしました。

――『RENT』に対してどんな印象を受けましたか?

 『RENT』は青春ものじゃないですか。僕はすごく好きな内容です。青春ものはとてもピュアなところがあれば、そこに人の心を動かせる力がある。僕は、韓国でミュージカルに出演した経験があるんですけど、そのときも青春ものでした。だからこそ、今回の『RENT』も「すごくやりたい」と思い、必死に練習を重ねた上でオーディションを受けに行きました。

――その結果、ベニー役を獲得。『RENT』は歌も多い作品です。

 歌は多いですね。舞台の中では自分のソロ曲もあるから、それも嬉しいんです。『RENT』は有名な作品だし、素晴らしい内容のミュージカル劇です。今回、僕を含めて新しいキャスト(編注=新キャストは、ミミ役…青野紗穂、コリンズ役…光永泰一朗、エンジェル役…丘山晴己、モーリーン役…紗羅マリー、ベニー役…NALAW)が加わりました。人が変わると内容にも変化が出るように、そこはみなさんも楽しみにしていてください。僕も、初心に戻った気持ちでぶつけていきますから。

――他のキャストの方々へはどんな印象を受けていますか?

 みなさん経験を重ねている方々のせいか、とても貫祿あるなと感じました。そこは、僕自身も見習いたいところです。

――ナロさんも貫禄がありますよね。

 “ベテラン”という言葉をつけられる存在までにはまだまだ程遠いです。僕は、自分がどんな状態だろうと、コンディションの善し悪しに関係なく、いつだってそれを乗り越え安心した姿を見せられる人になりたいと思っています。よくいると思います、「あの人に任せておけば大丈夫」という安心できる方が。『RENT』のキャストの方々からそれを感じました。僕も、そうなりたいと思います。

――CODE-Vと平行しながら、NASTY NAROとしても活動。さらに、ミュージカル『RENT』への出演と、活動の幅が広がっているのでは良いことですね。

 めちゃめちゃ嬉しいです。もちろんCODE-Vの活動自体とても楽しいし面白いし、仲間がいるから寂しくない面など、プラス要素はたくさんあります。けれど、それが「100%自分の表現したい音楽か?」と言ったら…。個人的に表現したい音楽もあるように、表現の幅が広がるのは僕自身にとっても大きな意味のあることだと思っています。

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