歌手の松任谷由実が、自身の楽曲「恋人がサンタクロース」のフレーズを反省している。自身がパーソナリティを務める16日放送のTOKYO FM『松任谷由実のYuming Chord』の中で「社会への呪縛のようになってしまったかも」と苦笑いで語った。

 松任谷が作詞・作曲した楽曲「恋人がサンタクロース」は、1980年12月にリリースされたオリジナルアルバム『SURF&SNOW』に収録されたナンバー。女優の原田知世が主演を務めて大ヒットした映画『私をスキーに連れてって』の挿入歌で、ストーリーにリンクしたメロディや歌詞が多くの人の心を射止めた。松任谷の代表曲に挙げる人も多い。

 この日の放送では、「Winter Hollidays Collection~Yuming’s Cristmas」と題した企画を実施し、11歳の娘が恋愛や結婚に興味を持ち始めたリスナーの声を紹介。カーステレオから流れた「恋人がサンタクロース」を聞いた際、娘から「大人になると恋人がサンタクロースになってやって来て、結婚しちゃうってこと?」と質問されたとのエピソードが寄せられ、同曲が流された。

 曲が終わると、松任谷は「これはスタンダードナンバーしかクリスマスソングがなかった頃」と楽曲制作時の背景から語り始める。「ロックチューンで作ったら面白いんじゃないかなってアイデアと曲を作っているうちに、『恋人がサンタクロース』というコピーを思いついた」と続け、楽曲を聞く人に届くとの確信を得た当時の気持ちを語った。

 ただ、松任谷はこの曲を作り出したことにいささかの悩みを抱えているようだ。

 「自分で言うのも何ですけどね、『恋人がサンタクロース』というフレーズが社会への呪縛のようになってしまったかも」と苦笑いしながら話を続け、「クリスマスをそういう日にしてしまったかもしれなくて、反省しても始まらないんですけど」と、“クリスマスは恋人と過ごす日”という極端な触れ方をしまったことを自戒していた。

 この松任谷の言葉には様々な反響が挙がり、聴衆者のなかには「オレがこの時期憂鬱なのはユーミンのせいだったのか」「当時の価値観的には良かったんでしょうけどね。男性も頑張るきっかけにもなってたし」などの声をはじめ、「創作活動の難しさ」を指摘する感想も寄せられている。

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