1年10カ月ぶりシングル「New Age Warriors」は彼らの第二章の幕開けを告げる自身投影の作品だ

1年10カ月ぶりシングル「New Age Warriors」は彼らの第二章の幕開けを告げる自身投影の作品だ

 世界で活躍する5人組メタルコアバンドのCrossfaith(クロスフェイス)が27日に、前作「MADNESS」から1年10カ月ぶりとなるシングル「New Age Warriors」をリリース。Crossfaithは、Kenta Koie (Vo)、Terufumi Tamano(Panorama/Program)、Kazuki Takemura(Gt)、Hiroki Ikegawa(Ba)、Tatsuya Amano(Dr)からなる、日本でも数少ない世界で通用するメタルコアバンドだ。2014年に英国で開催された『DOWNLOAD FESTIVAL』のメインステージに立ったことは記憶に新しい。そんな彼らが送る新曲は、昨年リリースのアルバム『XENO』から引き続きプロデューサーにJosh Wilber(ジョシュ・ウィルバー)を招へい。Crossfaithらしいエレクトロとメタルの融合したハードでスピーディーなサウンドに仕上がった。小媒体では今回、若きサムライ5人に、新曲や彼らのルーツ、そして海外でライブをおこなっていく上でのスタンスなど、多岐にわたり話を聞いた。

一生完成はしないんじゃないですかね

Kenta Koie (Vo)

Kenta Koie (Vo)

――まず、バンド名の由来は?

Koie メンバー各々の違う信念やルーツを持っていると思うんですよ。(KoieとTeruが「X」の形になるように腕を交差させ、交わったところを指差しながら)それらが交差する「“ここ”がCrossfaithやで!」という意味から付けたんです。

――このネーミングはKoieさんとTeruさんで付けられたんですか。

Koie いや、みんなで色んな名前を出し合って、その中から決めました。

――人柄も音もそれぞれ個性の集合体にある中心点が「Crossfaith」とも言えそうですね。さて、シングルとしては1年10カ月ぶりとなります。新しい試みなどはありましたか。

Teru 3曲目に入っている「Revolution」は、Ken(Koie)がスクリームをほぼなしで、メロディだけで構成させるという挑戦もしたし、「Rx Overdrive」だと今までのCrossfaithにはなかったバンドサウンドとエレクトロの融合にも挑戦しましたね。それによって今までになかったパンチ感を得られたと思います。昨年に出したアルバム『XENO』のリリースから1カ月後ぐらいに制作を始めたので、どうやって『XENO』との差異をつけるか、今回はシングルなので挑戦が出来るな、というテーマがありましたね。

――アルバムとの違いを出すということがコンセプトになっている部分も?

Koie コンセプトというよりは、アルバムを作るということと、シングルを作るということの違いですね。

――『XENO』ではドラマティックな流れがあったと思うのですが、シングルだとそれを取っ払って1曲1曲で聴かせていく感じですか。

Koie 結果的にはそういう風になりましたね。3曲でストーリーがあるというわけではないので。

――『XENO』のレコーディングはドラムを最後に録ったとのことですが、今回の3曲もドラムを最後に録っていったのでしょうか。

Tatsuya 『XENO』の時、一緒に仕事をしたプロデューサーのJosh Wilber(ジョシュ・ウィルバー)と今作も作業をしたので、ドラムを最後に録るやり方で進めていきました。レコーディングをしながらも最後の最後までアレンジを変えていけるスタイルなんですよ。

――ドラムが確定しないまま録っていくのは、ギターやベース、シンセはやり辛さとかはないんですか。

Kazuki その辺もうまい具合にやっていて、プリプロダクションの段階で電子ドラムでTatsuyaが叩いたものに合わせて、まずはギターとベースが録っていくんですよ。MIDIデータになっているからドラムのアレンジを変えるのも容易なんですよね。アレンジが決まったら最後にまたドラムを生で差し替えていくんです。

Terufumi Tamano(Panorama/Program)

Terufumi Tamano(Panorama/Program)

――これって珍しいやり方ですよね? 海外では割とポピュラーなのでしょうか。

Kazuki 珍しいと思いますよ。僕らもJosh Wilberと仕事をして初めてやりました。

Koie ポピュラーかどうかはわからないんですけど、最後までアレンジができるというのは、合理的なやり方ではあると思います。

Tatsuya 普通にドラムから先に録っていくと、録り終えたら僕はもう何も出来ないですけど、このやり方だと最後まで関われますからね。

――楽曲はKazukiさんとTeruさんが作ってるんですよね?

Kazuki そうですね。僕の場合はドラムを打ち込んで、そこからギターを録ってデモとしてみんなに聴かせるんです。そこからみんなでアレンジを詰めていくんです。

――デモの完成度はどのくらいの状態なんですか。

Kazuki けっこう曲によってまちまちですね。個人的には完成形に近い状態で持っていけるのが理想なんですけど、時間の関係で難しい時もあるんですよ。

――Teruさんはやっぱりシンセサイザーで作曲していくのでしょうか。

Teru 僕はPCでLogic(DAW)を起動させて、作り方は色々あってドラムから作る時もあれば、コードを並べて作ったり、ベースから作る時もありますね。

Koie Teruはギターも弾くよな。

――ギターも弾くんですね。ライブでギターを弾く可能性も今後はありますか?

Teru ギター1本で成立するアレンジなので今のところはないですね。

Koie Teruがギター弾いてたら面白いな(笑)。

Kazuki Takemura(Gt)

Kazuki Takemura(Gt)

――Teruさんは歌でも参加されていますが、このスタイルは結成当初から?

Koie 改まって「歌ってよ」と言ったことはないから、最初から自然と歌っていましたね。

Teru 高校の時から、ボーカルの座を狙ってるんですよ(笑)。

Koie あと50年は無理かな(笑)。

――Crossfaithの特徴のひとつにKoieさんのスクリームがありますが、このような歌い方をしようと思ったきっかけは何だったのですか。

Koie 最初はエアロスミス(Aerosmith)とかボン・ジョヴィ(Bon Jovi)が大好きだったんですよ。そこからパンクにいってミクスチャーに興味が移ったんですよね。リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)やリンキン・パーク(Linkin Park)を聴き出して、ラップもやっていたんですよ。なので、メロディを歌うということをあまりしてなかったんです。カラオケに行ったら歌うぐらいで。そこから聴く音楽が変わっていってキルスウィッチ・エンゲイジ(Killswitch Engage)やアンダーオース(Underoath)とかメタルコア系を聴くようになったんです。それらを聴いて俺もあんな風に叫びたいなと思ったんですよね。

――意外とやってみたら出来てしまった感じですか。

Koie いや最初は出来なかったですよ。でも出来るようになるまで、そんなに時間は掛からなかったと思います。最初の頃はスタジオでリハが終わる度に声が出ない状態でしたね。

――皆さんはスクリームが出来るようになるまでの過程は見てきてる?

Koie KazuとTeruは見てきてるけど、TatsuyaとHiroは後から入ってきてるから、もう出来るところしか見てないですね。

――お二人は完成してる状態しか知らないんですね。

Teru スクリーム完成してるの?

Koie いや、一生完成はしないんじゃないですかね。

Teru 実際1stアルバムの頃からKenのシャウトやスクリームはだいぶ変化してきているので、この先どうなるんやろうな。

Koie ガッちゃんみたいな感じになるかな。

一同 ガッちゃん??

Koie 間違えた(笑)。アラレちゃんの「んちゃ砲」みたいな感じです。物を破壊するぐらいの声になりたいですね。

Teru ガッちゃんは「クピポー」だからね(笑)。

あまり既存の言葉を使うのが好きじゃない

Tatsuya Amano(Dr)

Tatsuya Amano(Dr)

――今回のシングルのタイトル「New Age Warriors」はどのような意図でつけられたのでしょうか。

Koie 3曲が収録されていて、全部タイプが違う曲だから「リードトラックをタイトルにするという感じじゃないよな」という話になったんですよ。アルバム『XENO』で第1章を終えたとするならば、第2章が始まっていく俺たちはどういう存在なんだろうと考えた時に、まさに俺たちは「New Age Warriors」なんじゃないかと思ってつけたんですよね。

――楽曲ではなくて、自分たちのことを表しているわけですね。

Koie Crossfaithはあまり既存の言葉を使うのが好きじゃないんですよ。『XENO』もそうだし、『ZION』や『APOCALYZE』とかあまり使わないような言葉を使いたいというのがあるんですよ。

――1曲目の「Rx Overdrive」のRxにはどのような意味があるのですか。

Koie Rxには処方箋という意味があるんですよ。実は最初は「Injection Overdrive」というタイトルだったんです。Injection(インジェクション)には注射という意味もあるんですけど。そうしたらプロデューサーが「Rxにしたらカッコイイんじゃない」と言ってくれたんですよ。

――元がInjectionということは、歌詞の内容もドラッグ的な感じなのでしょうか。

Koie ドラッグ的な感じに捉えがちなんですけど、どちらかというとドーピングに近いニュアンスなんですよね。

――2曲目の「Kill ‘Em All」の意味はそのままでいいのですか。

Koie そのまんま“皆殺し”ですね。俺ら最強やぞ、みたいな(笑)。

――「Kill ‘Em All」のような歌詞の内容ですと海外での反応はどうなのでしょうか。意外と共感を得られたりするものなのでしょうか。

Koie 共感はされないんじゃないですかね。「どけどけ~俺ら最強やぞ」と言ってるだけですからね(笑)。自分が歌詞を書くときは曲にインスピレーションされて出てくることが多くて、「Kill ‘Em All」なんかはTeruがデモで持ってきた時の仮タイトルが既に「Kill Them All」だったんですよ。使える違うワードがあったらそっちにしようと思っていたんですけど、これに勝るものが出てこなかったので「Kill ‘Em All」でいこうとなったんです。

――海外でライブをおこなってきていますが、海外での経験が曲作りなどでインスパイアされる部分大きいですか。

Koie 曲作りに関してはめちゃくちゃありますね。各国のいろんなバンドのライブを観るし、色んな場所で様々な人に出会うので、その影響は大きいですね。

Hiroki Ikegawa(Ba)

Hiroki Ikegawa(Ba)

――音楽以外からは?

Koie 映画や本からインスピレーションは受けていると思いますよ。

――映画は観られますか。

Koie 自分は人並みには観ますね。『ZION』なんかはマトリックスから取ったタイトルですしね。SFとか結構好きですね。あと個人的にはアニメが好きなんですよ。

――アニメはやっぱりアラレちゃん?

Koie あれもだいぶSFですからね(笑)。

――皆さんもアニメは好きですか。

Kazuki アキラとか攻殻機動隊とか好きですね。

――やっぱりSF系が好きなんですね。

Teru そうですね、エヴァンゲリヲンも好きですしね。

Koie パプリカも観るしね。

Teru きっとアニメの表現に特化してる部分に魅かれるところがあるんでしょうね。

――海外でも日本のアニメは人気がありますが、それとCrossfaithがリンクする部分はあると思いますか。

Koie アニメって隅から隅まで描いていくわけじゃないですか。音楽も現実世界じゃ味わえないような、非現実的な部分を観せられるという点では結構共通していると思いますね。

――その非現実的でSFの世界観の要素の中に、Crossfaithの特色でもあるエレクトロとの融合があると思うんです。今回の楽曲を聴いていて、裏拍がシンセサウンドで強調されている感じがしたのですが、メタルコア系でこの感覚は珍しいなと。そのあたりは意識していますか。

Teru 僕が曲を持っていく場合はダンスミュージック的な感覚で作っていくんですよ。それをギターに置き換えたりしていくんです。ベーシックにダンスミュージックがあるので、他のメタルコア系のバンドとはまた違ったグルーヴがあるんじゃないですかね。

――Teruさんのルーツは基本的にはダンス、エレクトロ系にある?

Teru いや、ルーツはダンス系ではないですね。リンキン・パークが凄く好きで、バンドとエレクトロの融合はそこがルーツですね。

Hiroki 僕はパンク系だったり、ザ・ストロークス(The Strokes)とかインディーミュージックが好きだったんですよ。なのでメタルという音楽を本格的に聴き始めたのCrossfaithに入ってからなので、あまり詳しくはなかったんですよね。

Tatsuya 僕はスリップノット(Slipknot)でしたね。中学の時、「これがメタルだ」とか気にせずに聴いていたんですけど、詳しいことは良くわかんないけど、とにかくカッコイイなと思ってましたね。

――スリップノットのコピーは既にしていたんですか。

Tatsuya ガンガンしてましたね。

Koie Tatsuyaは高校の後輩なんですけど、出会った時にはスリップノットの「SIC」は叩いてましたよ。

――高校生で「SIC」が叩けたんですか?! ちなみにドラムを始められたのはいつ頃からなんですか。

Tatsuya 小学5年生か6年生の時ですね。親父が趣味でやっていてドラムセットが家にあったんですよ。

Kenta Koie (Vo)

Kenta Koie (Vo)

――お話ししてみてリズム隊のお二人は、ライブの時とは全然キャラクターが違いますね。ライブの時は何か憑依した感じで、まさに「Rx Overdrive」ですよね。

Koie Tatsuyaは結構変わりますけど、Hirokiは割と普段とライブで変わらないと思いますよ。基本的に天真爛漫な子です。俺も天真爛漫ですけど(笑)。

Hiroki 天真爛漫は恥ずかしいからやめてほしい(笑)。ステージに立つ時はある程度自分を残すことで、メンバー同士のコネクションの接着剤的な感じになりたいと思っているんです。

――こうお話ししてみると、個々の個性が際立ってますね。Teruさんは特に見た目がかなりワイルドで。

Teru そうなんです。良く「威嚇してんのか」と言われるんですよ(笑)。街で絡まれるし、職務質問もけっこう多いんですよね(笑)。

――ステージに上がる時と、今のような取材を受けている時などオンとオフはあると思いますが、チャンネルを切り替えたり意識している部分もあるのでしょうか。

Teru どうなんでしょうね? 特にこういった取材で世界観を作ったりとかしているつもりはないので、割と自然ですね。もちろん、ステージの上では譲れないものだったり、自分たちの信念というのがあって「負けたくないな」というのはありますね。

良い経験をさせてもらっている

Terufumi Tamano(Panorama/Program)

Terufumi Tamano(Panorama/Program)

――ズバリ今回の3作品の聴きどころはどこでしょうか。

Teru やっぱり「Rx Overdrive」の4つ打ちでしょう!

Kazuki BPM190のね。エレクトロだとかなり速めのテンポですね。それとメタルが融合しているところが新しいかなと。それと相まって強硬さとか出てると思いますね。

――確かに出てますね。この速度での高速ツーバスはオーディオのボリュームを上げたくなりますね。皆さんも自宅では結構な音量で音楽を聴いていたりするのですか。

Kazuki 僕は家ではけっこう上げてますね。

――やっぱり部屋は防音なんですか。

Kazuki いや防音ではないです。角部屋だからいけるかなと(笑)。

Koie たぶんイケてないと思うよ(笑)。

Hiroki 僕も昨日の夜、トゥール(TOOL)をけっこうなボリュームで聴いていたんですけど、いきなりドンドンドンドンって音がしたんですよ。

――元祖壁ドンですか。

Hiroki 壁ではなくて、もうドアのところまで来られて(笑)。噂のご近所トラブルってこれか! みたいな(笑)。

Tatsuya 僕はけっこうロー(低音)を上げるのが好きなんですよ。サブウーファーがあってついつい上げてしまうんですよね。そうすると電話が掛かってくるんです。

Koie 一番アカンやつや(笑)。

Hiroki Tatsuyaの車が凄くて、スピーカーの数が小さいのも含めると10個ぐらい付いているんですよ。

Tatsuya 親父がそういうの凄く好きなんですよ。

Koie Tatsuyaの親父さんは男のロマンの塊みたいな人だからね。

Hiroki だいたい遊びに行くと親父さん、スリップノットのシャツ着て、車の下から出てくるよな(笑)。

Koie 僕はまだ引っ越してきてから、ちゃんとシステムを組んでないのでヘッドフォンで聴いてますね。

――ご近所に優しい感じですね。

Koie でも、テレビを観ているだけでポストに苦情の紙が入っていたことがありましたからね。「俺が何をした」という感じですよ(笑)。これじゃスピーカーも置けないじゃんみたいな。

Kazuki Takemura(Gt)

Kazuki Takemura(Gt)

――Teruさんはレコーディングシステムとか凝っていそうな感じがするのですが、どうですか。

Teru やっぱり部屋で音があまり出せないということもあるので、僕は良いヘッドフォンを買いましたね。出来ればサブウーファーとかを入れてもっとローを出せたら良いなと思うんですけど、でもその投資に比べたらヘッドフォンの方が安く済むし、どこでも同じ音でモニターできるというのも大きいですね。けっこうスタジオを転々とすることが多いんですけど、スピーカーやシステムを持っていくことは難しいですからね。

――海外のスタジオと日本のスタジオだと音はだいぶ違うものなのでしょうか。

Teru 全然違うと思いますね。

Kazuki (エンジニアの)好みとか違うよね。

Teru イギリスのライブハウスとかでも、音のチューニングが全然違くて、日本に比べてローがなかったりするんですよね。

――それは意外ですね。逆にローを凄く出してくるイメージでした。海外でライブをやられて来て変わったライブハウスなどありましたか。

Teru イギリスは面白いライブハウスが多いですね、例えばオペラの劇場を改築して作ったライブハウスとか。

Hiroki 大きい公衆トイレを改装したところもありましたね。

Koie そこが一番最初にイギリスでライブをしたハウスなんです。

Hiroki 足元のモニタースピーカーがコロコロと転がっていってしまうライブハウスなんですけどね。

Koie 日本でも映画館をライブハウスにしたところとかあるけど、イギリスだと教会がったりするんですよ。あと、大学の中にライブハウスがあるんですよね。ミューズ(Muse)とかコールドプレイ(ColdPlay)も大学の中のライブハウスでやったりしてるんですよ。

Teru 違くて当たり前なんですけど、日本では見たことがないような建物や光景だったり、その中で音楽をやれて良い経験をさせてもらってますね。

――海外でのライブでトラブルや失敗したことなどエピソードはありますか。

Hiroki マレーシアで停電したことがありますね。システムが全部落ちて、Tatsuyaのドラムソロでその間を繋いでもらったということがありましたね。

Koie あとタイのライブで自分のマイクが漏電してて、ずっと感電してるとかもありましたね(笑)。

Tatsuya Amano(Dr)

Tatsuya Amano(Dr)

――感電も怖いですけど、停電も困りますよね。

Koie Tatsuya以外は何も出来なくなりますからね。あっ!アカペラで俺いけるか。日本香堂のCMソングの「青雲のうた」とか歌ったら意外と海外で受けるかも(笑)。(テノール歌手のように歌いだすKoie)

――やはり海外でライブをしていくのに、最初は「周りは全員敵だ!」みたいな感覚はあるのでしょうか。「Kill ‘Em All」のような状態と言いますか。

Koie 海外に行く時はバンドを始めた時の感覚に近いんですけどね。バンドを始めた時は、同じバンド仲間や先輩、観に来ているお客さんを演奏で唸らせたいというのがあったんです。海外に出た時もそれと同じような感覚ではあったんですよ。海外のバンドのサポートアクトとして出演して、機材の転換が遅いとビール瓶を投げられたりとかするんですよ。全員敵だという感覚よりも、もうそうなったらライブで黙らすしかないみたいな。最初はそんな感じだったんです。でもライブが終わってみればお客さんの心を全部掴んでるみたいな。そういうのがロックのカッコイイところなんじゃないかなと思うんですよ。常にダークホースでいたいなというのもあります。

――「Kill ‘Em All」は“ライブで黙らすしかない”そう言った意味合いもあるんですね。

Koie そうですね。圧倒して蹴散らしていくという感じですね。

Teru 日本から海外に行けるようなバンドってそんなに数多くいるわけじゃないですか? 東南アジアにライブで訪れた時に「お前らはアジアンプライドだ」と現地の方たちが言ってくれるんですよね。さっきもKenが言っていたように圧倒するという意味もあるし、「日本のバンドはダサいな」と思われたくないと言うこともありますね。全力でやるということは変わらないんですけど、海外ツアーに初めて行ってわかった部分ではありますね。

日光山輪王寺の部長さんがメタルに寛大だった

Hiroki Ikegawa(Ba)

Hiroki Ikegawa(Ba)

――昨年9月に日光山輪王寺で世界遺産LIVEをおこないましたが、ここでライブをやろうと思った経緯は?

Koie もともと世界遺産でライブやってみたいよねという話を、スタッフと話していたんですよね。

Kazuki 世界と戦っていく中で「日本の文化とはなんぞや」となったんですよね。世界遺産でもあるけど、お寺、輪王寺がジャパンかなと思ったんです。これを全世界にストリーミング配信を自分たちがするからことで、面白くなるんじゃないかなと。世界からもより日本に目を向けてもらえるかなと思ったんです。造形美もありますし、ライブをおこなって世界に配信するならベストかなと。

――それにしても、よく日光山輪王寺の許可が下りましたね。けっこう難しいのではないのですか。

Koie これは『Red Bull Live on the Road』という企画があって、Red Bullさんが輪王寺に掛け合ってくれたんですよ。あと輪王寺を管理している部長さんがアイアン・メイデン(IRON MAIDEN)が好きで、メタルに寛大だったというのもありますね(笑)。

――アイアン・メイデンですか! 熱い部長さんですね。徳川幕府は鎖国をしていたわけですけど、初代将軍の家康公が眠る、ゆかりのある場所から世界に向けておこなったというのは面白いですよね。

Koie 確かにそうですね。

Teru ライブの下見に行った時、その部長さんが歴史を解説してくれたんですよ。それがステージの照明とか和太鼓のセクションのきっかけにもなったんです。

Kazuki ステージも地獄の門の前に組んだので、迫力もあったなと思いますね。

――地獄の門の前で、ニューシングルの初回生産限定盤にも収録されている「Devil’s Party」ですものね。

Kazuki そうですね。「Countdown To Hell」もやったし(笑)。

――皆さんは大阪出身ですが、地元からも発信していけるのではないですか。大阪では夏の陣や冬の陣など歴史に刻まれた場所も多いですし。

Hiroki 大阪城でライブしたいですね。

Kazuki 大阪城はプロジェクション・マッピングとかもやっていて、こういう最先端のことも含めてライブが出来たら面白いなとは思いますね。トライしてみたいですね。

――海外を廻られていて大阪っぽいノリの国とかありますか。

Hiroki バンドでもいるし、土地でもけっこうありますね。

Teru 自己主張がある関西ノリって世界共通だと思うんですよ。アメリカの西の方とかガツガツくるような人が多いので、笑いのツボが似ていたり、バイブスが合う感じはしましたね。

Hiroki 僕のベーステックをやってくれているジェイスという人がいるんですけど、彼は出身がオーストラリアのメルボルンなんですけど、彼ともバイブスは合いますね。

――関西の方は喋るのが割と早いじゃないですか。そこが海外の方と合うのかもしれませんね。

Teru 確かに喋る速度は早いですね。北海道の人とかに「早くてわかんない」と良く聞き直されますもん(笑)。

Crossfaith

Crossfaith

――最後に今回の「New Age Warriors」を引っさげて、バンドは今後どのような展開をみせていくのでしょうか。そして、皆さんの目標はどこにあるのでしょうか。お聞かせ下さい。

Koie 9月にバンドとしては最多公演数となるツアーが始まるんです。Crossfaithは国内でツアーをやらないんじゃないかと思われている節もありますが、いつもは7カ所ぐらいなんですけど、今回は27カ所とドーンと廻ります。まだライブを観たことがないという人たちのところにも、俺たちの方から行こうという気持ちです。やっぱりお客さん、「New Age Warriors」を増やしていくということが、今年僕らがおこなっていくべきことだと思います。

Teru 「New Age Warriors」で新しいものに挑戦したことと同じような感じで、これからも自分たちのスキルを追求したいですね。技や引き出しがあればそれだけ楽曲に反映出来るし、バンドとして更に成長できると思うんですよね。

Hiroki 音楽的に足りてないところは沢山あると思うんですけど、僕個人としてはバンドのグッズのディレクションもしているので、デザインまで完結できるようになれたらいいなと思ってますね。それによってバンドのカラーをもっと色濃く出せるようになると思います。

Tatsuya 出来ないことは沢山ありますが、Crossfaithにしか出来ないことを突き詰めていきたいですね。

Kazuki うん、やっぱりCrossfaithらしさを追求していきたいです。

(取材・村上順一)

 ◆Crossfaithプロフィール 地元大阪で結成後、ロックとエレクトロの2つの世界を融合させた音を武器にワールドワイドな活動をおこなう。ロックの歴史としては日本より遥か昔より発展を遂げていっていた欧米のバンド達と同じ舞台に立ち、互角に闘うどころか世界中のキッズを虜にしている。事実、世界各国のフェスへ出演し、メインステージでのアクトを務め、40カ国近くの国々でツアーを行うなどといった日本人アーティストとして前例のない偉業を果たしロック史に新たな歴史を刻んだ。2015年、デビューアルバム「XENO」をリリースし、ゼロ世代アーティストとして日本から「今」の音楽シーンを牽引している。

作品情報

Crossfaith「New Age Warriors」

Crossfaith「New Age Warriors」

New Single「New Age Warriors」
2016.07.27 Release
初回生産限定盤【CD+DVD】1,800円(税抜)BVCL-742
※初回封入特典:JKデザイン9面ポスター封入

▽初回特典DVD
“ENTER THE XENO”
~XENO WORLD TOUR 2016:JAPAN TOYOSU PIT~
M1: Xeno
M2: Raise Your Voice
M3: Paint It Black
~LIVE AT NIKKO WORLD HERITAGE VOL.1~
M4: Devil’s Party

▽通常盤【CD】1,200円(税抜)BVCL-744
収録曲(初回/通常共通)
M1:Rx Overdrive
M2:Kill ‘Em All
M3:Revolution

■ライブ情報
▽ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016
8/06(土)- 国営ひたちなか公園

▽NEW AGE WARRIORS TOUR 2016:ASIA
8/11(木)- JJ GREEN LIVEHOUSE, BANGKOK, THAILAND
8/13(土)- INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL, KOREA
8/14(日)- TADA ARK, TAICHUNG, TAIWAN
8/16(火)- B10, SHENZHEN, CHINA
8/17(水)- MAO LIVEHOUSE, SHANGHAI, CHINA

▽INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL 2016
8/13(土)- SONGDO PENTAPORT PARK

▽WILD BUNCH FEST.2016
8/20(土)- 山口きらら博記念公園

▽MONSTER baSH 2016
8/21(日)- 国立讃岐まんのう公園

▽READING FESTIVAL 2016
8/26 (金) - Richfield Avenue, Reading, United Kingdom

▽LEEDS FESTIVAL 2016
8/27 (土) - Bramham Park, Leeds, United Kingdom

▽ACROSS THE FUTURE 2016
9/6(火)- 東京TSUTAYA O-EAST
9/8(木)- 大阪BIG CAT
9/9(金)- 名古屋THE BOTTOM LINE
9/10(土)- 東京 赤坂BLITZ

▽New Age Warriors Tour 2016
9/14 (水) - 柏PALOOZA
9/15 (木) - 水戸ライトハウス
9/17 (土) - 盛岡CHANGE WAVE
9/18 (日) - 郡山CLUB #9
9/19 (月・祝) - 仙台RENSA
9/22 (木・祝) - 旭川CASINO DRIVE
9/24 (土) - 帯広MEGA STONE
9/25 (日) - 札幌PENNY LANE24
9/28 (水) - 新潟LOTS
9/29 (木) - 長野CLUB JUNKBOX
10/01 (土) - 金沢EIGHT HALL
10/02 (日) - 京都MUSE
10/04 (火) - 松山W Studio RED
10/06 (木) - 熊本DRUM B.9 V1
10/07 (金) - 福岡DRUM LOGOS
10/09 (日) - 長崎DRUM Be-7
10/10 (月・祝) - 広島CLUB QUATTRO
10/12 (水) - 米子laughs
10/13 (木) - 岡山YEBISU YA PRO
10/15 (土) - 神戸太陽と虎
10/16 (日) - 静岡 SOUND SHOWER ark
10/18 (火) - さいたま新都心 HEAVEN'S ROCK VJ-3
10/19 (水) - 横浜F.A.D YOKOHAMA
10/22 (土) - 高知X-pt
10/23 (日) - 高松OLIVE HALL
10/25 (火) - 堺東Goith
10/29 (土) - 沖縄桜坂セントラル

▽KNOTFEST JAPAN 2016
11/06 (土) - 幕張メッセ国際展示場9-11

▽AIR JAM 2016
12/23 (金・祝) - 福岡ヤフオク!ドーム

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