ファンを巻き込んだ借り物競争でヒートアップ

橘二葉を追いかける上西星来と飯田桜子

橘二葉を追いかける上西星来と飯田桜子

 続いての競技は「歌」。どのくらい声を伸ばせるかを競う「ロングトーン対決」だ。曲はTPDの「ダイヤモンドは傷つかない」。“傷つかない”の“い”の部分をどのくらい伸ばせるかで競い合った。1人目におこなった上西星来は、1人目のプレッシャーからか5秒09という、とても短いタイムに。さんざんな結果に笑い声が会場に溢れた。最終的にはオリジナル通りのメロディではなく、低い音から入るというテクニックを駆使し、脇あかりが17秒16で金メダル、神宮沙紀が14秒75で銀メダル、小林晏夕が10秒24で銅メダルとなり、前の挑戦者を学習し後半に歌ったメンバーが勝利する結果となった。

 3競技目は“ひらめき”をテーマにした「瞬発!借り物競争!」。ルールはくじを引いて、そこに書かれたお題のモノを客席から探し出し、その持ち主ごとステージに連れてくるというもの。ファンを巻き込んだ競技で会場もエキサイティング。様々なお題が出てくる中、順調にアイテムを見つけ出すメンバーたち。だが、浜崎香帆は「メンバーカラーのエクステを付けている人」という難題に苦戦。ルールをエクステからヘアゴムに変えてもらい、タイムリミットの2分になるギリギリで探し当てた。結果は脇あかりが金メダル、高嶋菜七が銀、神宮沙紀、小林晏夕、櫻井紗季が同着で銅メダルとなった。

 中間順位発表を挟み、最終競技はエクストラステージとして「障害物競争」となった。3人ずつでの競争で「網くぐり」、「バットで5回転」、「小豆を箸で5粒カップに移す」、最後に障害物競争の定番「パン食い」で勝負を決することとなった。第1走者は高嶋、神宮、櫻井の3人が挑戦。激戦の末、1位を勝ち取ったのは高嶋菜七。なぜか小豆を5粒ではなく、8粒も移動させた神宮沙紀は、司会者のなぜの質問に「楽しかったから」と答え、競技そっちのけの発言に会場からは笑い声が響いた。第2走者は、脇、橘、浜崎の3人。1位を勝ち取ったのは浜崎香帆。第3走者は小林、上西、櫻井の3人で、接戦の末、櫻井紗季が1位を獲得し「障害物競争」は終了した。

意外なメンバーが優勝。そして、楽曲をサプライズ披露

珍しい札を手にする櫻井紗季と、それを覗く小林晏夕

珍しい札を手にする櫻井紗季と、それを覗く小林晏夕

 ついに結果発表の時間が訪れた。7位が浜崎と神宮、6位が櫻井紗季、5位が橘二葉、そして、3位が脇あかりと上西星来が、1人に絞るために“にらめっこ”で勝負することになった。変顔を駆使した脇あかりが勝利し、3位。続いて2位が高嶋菜七、優勝は飯田桜子。9位は小林晏夕という結果になった。メンバーも「らこちゃん(飯田桜子)が1位になるって予想を当てた人ってすごい!」というほど予想外の結末に終わった。この金、銀、銅の結果全てを的中させたファンはおらず、1位、2位を当てたファンがメンバー全員との記念撮影を、ステージ上の表彰台でおこない「東京パフォーリンピック」を終了した。

 メンバーがステージを去ると、スクリーンにTPDの結成からの軌跡が流れる。この3年間のダイジェストをメンバーのナレーションと共に振り返った。静かにVTRを思い思いに見つめるファンたち。そして、TPDのイメージカラーの白い衣装に着替えたメンバーが再びステージに登場すると1人ずつファン、メンバーに向けてスピーチをおこなった。各々、感謝を込めてコメント。その中で、神宮沙紀は「TPDをやめようと思ったこともあった」と自分への不甲斐なさを悔やみ、辛かった時期があったことを涙ながらに語る場面も。そして、飯田桜子は「先代TPDが武道館をやったように、この9人で絶対に叶えたいです! みんなついてきて下さい」と力強く宣言した。

キーボードを奏でる神宮沙紀

キーボードを奏でる神宮沙紀

 ラストは「DREAMIN’」を、神宮沙紀によるピアノ生演奏にのせ、8人のコーラスワークで構成した混声合唱バージョンで披露した。美しいコーラスワークで始まり、1人ずつソロパートを設け丁寧に、この3年間の想いを込めて歌い上げていく。そして、後半はダンサブルなオリジナルアレンジに展開し、華々しく結成3周年の舞台の幕を閉じた。

 第2部はメンバーの素顔が垣間見えた、エキサイティングで楽しい空間であった。メンバーのTPDに対する想いがあふれたステージは、ファンの人達にも伝わったことだろう。4年目に突入した東京パフォーマンスドール。“ここから始まるアメージングストーリー”、まだ見ぬゴールに向かって躍進していく未来が見えた1日だった。(取材・村上順一)

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