歌うFROM DAY TO DAYのTakanori Takahashi(Vo)(撮影・泉谷研太)

歌うFROM DAY TO DAYのTakanori Takahashi(Vo)(撮影・泉谷研太)

 4人組ロックバンドのNOISEMAKERが主催するライブイベント『NOISEMAKER presents “CIRCLE OF US Fes 2016”』が9日、北海道・札幌ペニーレーン24で開催された。「札幌に音楽で恩返しがしたい」と語っていた、彼らの思いが実を結んだ熱い夜になった。

熱い夜の幕開け、FROM DAY TO DAY

 会場の外には、春とはいえど札幌はまだまだ風が冷たい中、Tシャツ姿でスタンバイ完了しているオーディエンスが長蛇の列を作っていた。ドアオープンされると、会場に待ちわびたオーディエンスが流れ込んだ超満員の中、会場BGMが彼らのミニアルバム『INCEPTION』のオープニングナンバー「Echoes」に爆音で切り替わると、この日の1バンド目FROM DAY TO DAYの登場。

 バンド結成時より北海道のラウドシーンを牽引し続けている屈指のライブバンドだ。ヘヴィでアグレッシブな、この日の3バンド中では、一番メタルコア・スクリーモよりと言っても良いであろうそのサウンドを1曲目「The Curse」から叩き込んでくる。「今からエンジンかけていかないと間に合わないぞ!」と言うTakanori Takahashi(Vo)に応えるかのように、続く「A Witness」では早くもダイバーが続出。照明効果もあいまって加速度的に重厚さを増していく。Takanoriのスクリームとメロディアスなサビでのクリーンの使い分けの上手さがFROM DAY TO DAYの大きな魅力であり武器であり、非常に重たく激しいながらも曲としてきちんと聴けてしまう重要な要因となっている。

 「NOISEMAKERには本当に感謝しています。だから今日はNOISEMAKERを殺しにかかります!」と言い放ち最高にヘヴィネスな「Bring me Back」へ。そしてミュージックビデオにもなっている「lies」で会場はダイバー、モッシュで溢れる。ここで、また短いNOISEMAKERいじりのMCを挟み、ポピュラリティの欠片もない超高速変則ナンバー「It Whispers」からラスト「A Sleep」へと繋いで、この日のFROM DAY TO DAYのステージは終了した。同じラウドという土俵とはいえ、彼らの放つ轟音を若干の戸惑いと共にしかし、しっかりと受け止めたオーディエンス。FROM DAY TO DAYにとっても地元の札幌で確かな爪痕を残したライブだった。

歌うcoldrainのMasato(Vo)(撮影・泉谷研太)

歌うcoldrainのMasato(Vo)(撮影・泉谷研太)

ラウドシーンの盟友、coldrain

 NOISEMAKERとは旧知の仲とも呼べるcoldrain。今年3月のアメリカツアーも成功し、間違いなく日本のロックシーンを代表するバンドの一つである彼らだが、実はNOISEMAKERがまだまだ全国的には無名の頃から、自分たちのイベントやツアーに呼ぶなどし、NOISEMAKERの全国進出への足がかりを作ってきた。この日はそんな盟友のために一肌脱ぎに来たということだろう。

 待ち切れない会場はすでに異常なほどの熱気を放っている。メンバーの登場で歓声が鳴り止まない中、おなじみのギターリフで始まる「No Escape」でこの日のcoldrainのステージが始まった。「ノー! エス! ケープ!!」オーディエンスが叫ぶ。すでにメンバーも全開モードだ。そして、最新アルバム『VENA』から「WRONG」へつなぐ。「To Be Alive」では二つ三つとサークルができ、早くも会場全体がうねりまくる中、4曲目「Gone」終わりでMasatoが「NOISEMAKERは彼らの地元、札幌だから(名古屋出身の)俺らに勝てると思っているのは大間違いだという事を証明します!」と宣言し、間髪入れずに「Six Feet Under」。イントロからヘドバンしまくりで呼応するオーディエンス。Masato(Vo)の渾身のシャウトから「Die tomorrow」とヘドバン曲をたて続けにぶち込んでくる。「Runaway」では大合唱&ジャンプで、会場はここまで恐ろしい程のテンションの中でライブが進んだ。

 ライブも終盤に差し掛かった時の「The Story」で会場全体が唸るほどの大合唱には鳥肌が立つほどの圧巻の景色だった。ラスト3曲は完全にオーディエンスを殺しにかかる「Aware And Awake」「Fire In The Sky」「The Revelation」を叩き込み、圧倒的なパフォーマンスと熱狂の中でこの日のcoldrainのステージが終了。終わってみればあっという間の全11曲。メンバーもオーディエンスも体力温存など考えずに最初から最後の1曲までぶつけ合った50分間だった。「今日出た3バンドと今会場にいる500人で始まったこのフェスが、最大のものになるまで俺らは出続けます」。『CIRCLE OF US Fes』を始めたNOISEMAKERにとって、これ以上ない祝福の言葉を残して去るMasato(Vo)の笑顔がこの日の成功を約束してくれた。

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