LEGO BIG MORL

LEGO BIG MORL

 4人組ロックバンドのLEGO BIG MORL(レゴ・ビッグ・モール)が28日、東京・赤坂BLITZで、結成10周年を記念して全国を巡ってきたツアー『LEGO BIG MORL 10th anniversary tour Lovers, Birthday, Music』の最終公演をおこなった。ちょうど10年前のこの日、バンドが結成された。当時からメンバーの誰一人、欠けることなく走り続けてこられたファンへの感謝を込めて、丁寧に、熱く、デビュー曲から新曲までの全22曲を歌い届け、もてなした。またこの日、6月22日にベストアルバム『Lovers, Birthday, Music』を発売すること、そして7月1日に東京・恵比寿LIQUIDROOMで『Thanks Giving vol.7』公演をおこなうことも発表された。

結成10年の軌跡

 週明けの月曜日を憂鬱な気分で迎えている人の心を投影するように、この日夜の空模様は黒いペンキをぶちまけたように漆黒に、曇で覆われた空も黒いペンキをぶち撒けたように、暗くなった肌寒さが残る夜の赤坂。世間は休日明けの憂鬱な月曜日の夜だが、赤坂BLITZの前には、この日、結成10周年を迎えたLEGO BIG MORLのツアーファイナル公演を待つファンの心踊る表情があふれていた。

 青い照明で照らされたステージ、SEをバックに四人が登場。四人はステージの前方で一列に並び、肩を組んで来てくれた観客に一礼。カナタタケヒロ(Vo、Gt)が「LEGO BIG MORLが、一番最初に作った曲やります」とギターをハウリングさせ「dim」からライブはスタート。10年前のこの日、一番最初に彼らが歩み出した軌跡を辿るようだ。続けざまにアサカワヒロ(Dr)のドラムカウントからカナタが「行けるか、赤坂!?」と煽りそのまま「ワープ」へなだれ込む。ソリッドなギターのカッティングとタナカヒロキ(Gt)が、ステージの真ん中で躍動しながら奏でるリフが合わさり、サビを盛り立てる。アサカワとヤマモトシンタロウ(Ba)のリズム隊が一糸も乱れず、それを支える。立て続けに、カナタの歌う切ないメロディーを、ディレイのかかったギターリフがなぞるように移ろうのが印象的な「Strike a Bell」を演奏した。観客も、サビで手を挙げて応える。

カナタタケヒロ(Vo、Gt)

カナタタケヒロ(Vo、Gt)

ここでタナカが「こんばんは、今日はファイナルやからって特別なことはしません。いつも通りカッコいいライブして帰りますので、最後まで着いてきてください」と話すと会場からは大きな拍手が起こる。続けて「今日、ニコ生入ってるわ。ヤマモト、2次元担当やろ」とヤマモトに振ると「ニコ生のひとぉおおお」と叫び会場には笑いがあふれた。ヤマモトは「ちょっと、ファイナルだけ喋らすの止めてもらっていい?一応、寡黙キャラやから、俺」とタナカの急な振りに不満を洩らした。タナカは「最近で一番大きい声出したんちゃうかなぁ?」と素知らぬ顔で呟く。続けて「ニコ生なんて初じゃない?ニコ生の人は、ヘッドホン付けてボリュームマックスで聞かないと、リーダー(ヤマモト)のベース、聞こえへんから」と話すと再び笑いが起きる。それでも「俺ら4人で気持ちよくノせようと思うんで、今日は最後までよろしくお願いします」と最後は意気込みを語り、会場から歓声が上がる。

「申年なんで、お猿さんの曲を」と言って始まったのは「所詮、僕は言葉を覚えたばかりの猿」だ。Bメロで4拍子から3拍子に転調し、サビで再び4拍子に戻り最高潮の盛り上がりを引き立てる。続けざまに「テキーラグッバイ」で畳み掛ける。続く「space dive」は、ドラムのリードから タナカのアルペジオとヤマモトのベースラインが加わり、まるで、潤った花が徐々に頭をもたげるように盛り上がる美しい楽曲。

暗転したステージからアサカワの掛け声で、1音ずつドラム、ベース、ギターが順番に鳴り、「Fo(u)r rockstars」が始まると、観客の身体が自然と動き出す。ステージは、紫の照明に染まり、会場に波の音のサウンドが流れタナカのギターワウサウンドから「雨のタクシー」へ。
ジャジーなドラムとベースに透き通った伸びのあるカナタのボーカルがのる。更に「Rise and Set」と「バランス」を披露。“踊れる”セットから“聴かせる”セットへの見事な流れに観客はただ圧倒され、このバンドの10年間という重みを噛みしめるように、聴き入った。

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