ツアーを「ハッピーエンド」で締めくくったGOOD ON THE REEL(写真・Viola Kam)

ツアーを「ハッピーエンド」で締めくくったGOOD ON THE REEL(写真・Viola Kam)

 5人組ロックバンドのGOOD ON THE REELが25日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で、全国ツアー「GOOD ON THE REEL presents 『HAVE A "GOOD" NIGHT Vol.33 ~ Vol.47 』ペトリコール 〜 雨天決行 〜」のファイナル公演をおこなった。2015年12月2日に発売した2ndアルバム『ペトリが呼んでる』を引っ提げて、今年2月から全国15カ所を回ってきた。この日は、全21曲を披露。満員の会場は、GOOD ON THE REELの詞的で幻想溢れるサウンドの独特な世界に酔いしれた。また、10月9日に、日比谷野外音楽堂で初の野外ワンマンが開催されることも発表された。

(写真・Viola Kam)

(写真・Viola Kam)

 3月も下旬となり、日が昇っている間は、麗らかな春の日を感じることができるようになった。しかし、まだ日が沈む頃には、厚手の上着が必要となるような少し肌寒い夜。この日の公演のチケットはソールドアウト。肌寒い場外とは異なり、会場は彼らを待ち望むファンと、その熱気が溢れかえっていた。

 SEが流れる中、シースルーの横断幕の後ろでサウンドチェックをおこなう、GOOD ON THE REELの影が映る。観客はSEのリズムに合わせ、手拍子で彼らの登場を待つ。横断幕が下ろされ、メンバーが登場すると歓声が上がる。そのまま「BYSTANDER」でこの日の公演が幕を開けた。ソリッドなギターと、フィルターのかかったヴォーカルが印象的な曲だ。

 千野隆尋(Vo)が「こんばんは、GOOD ON THE REELです。どうぞよろしく!」と挨拶をすると、そのまま宇佐美友啓(Ba)の奏でるベースラインが曲を引っ張る「サーチライト」へ。岡崎広平(Gt)のギターリフと伊丸岡亮太(Gt、Cho)の乾いたカッティングギターが入り、壮大に盛り上がるサビで観客は手を上げて応える。「さあ、素晴らしき今日をはじめよう!」と千野が叫び「素晴らしき今日の始まり」を立て続けに演奏。Aメロの“ぼくは多摩川に着きました”という本来の歌詞を千野は“ぼくは「東京に帰ってきたよ」”とアドリブで変え、観客は歓声をあげた。

 千野が「改めましてこんばんは、GOOD ON THE REELです。今日は来てくれて、本当にありがとうございます。そしてただいま。よろしくお願いします」とMCをおこなうと、会場は拍手で応えた。そして岡崎の幻想的なギターのリフと、それをなぞる様に寄り添う宇佐美のベースラインと、高橋誠(Dr)のタイトなリズムが支える「さよならポラリス」を演奏。「ゴースト」では千野がステージを端から端へクラシックバレエを踊る様に舞いながら、優しい声で歌い上げる。

(写真・Viola Kam)

(写真・Viola Kam)

 ここでステージは暗転。千野が「想いとか気持ちって形がないから、なかなか捨てることができない。でも、それでいいと思うんです。沢山の後悔が自分の中で蕾になっていつか花が開いて。いつか振り返った時に捨てたくない想いに変わると思うんです。だからその想いを捨てずに持っておいてください」と優しく語りかける。千野の“夜にはあなたがくれたものを 一つずつ捨てることにしたよ”というささやくようなボーカルに、リバーブのかかった幻想的なギターリフが合わさり「つぼみ」が始まる。観客は悲しい歌詞とそれを慰めるような、優しいサウンドに静かに聴き入る。続いて「So Late Me」。高橋のマーチ風のタム連打と伊丸岡の少し哀しげなダウンストロークから始まったこの曲の最後は、宇佐美のベースソロがメロディをなぞる。

 宇佐美が「改めまして、こんばんはー。GOOD ON THE REELです。俺も言っていいですか? ただいまー」と言うと、観客は「おかえりー」と答える。宇佐美は「いつも一人で誰も居ないんですけど、“行ってきます”、と“ただいま”を言ってるんですよ、家具たちに。ただ、まだ俺に懐いてないみたいで、一度も返事が返ってきたことはないんですけど。久しぶりに“おかえり”が聞けて、嬉しいです。心がポカポカしました。いい演奏ができそうです」と個性的なMCを展開、観客は笑いながらも、最後は拍手で応えた。

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