左からMay J.、小室哲哉、LiSA

左からMay J.、小室哲哉、LiSA

 つんく♂と小室哲哉が、NHKが世界に向けて配信する音楽番組『J-MELO』の新テーマソングを手掛けた。つんく♂が作詞を、小室が作曲を担当。歌うのは、「アナ雪」の大ヒットで一躍人気を集めたMay J.だ。また、エンディングテーマはアニメ界で高い人気を誇るLiSAが歌う。9日にはNHK放送センターで取材会が開かれ、小室とMay J.、LiSAが出席。小室はつんく♂の印象を「今のつんく♂は一回りも二回りも大きくなっている。日常の中で常に愛を持っている。愛のオーラが出ている」と語った。

 同番組は、NHKの24時間英語チャンネル「NHKワールドTV」を通じて世界に発信する音楽情報番組。NHKワールドTVのほか、国内向けにBSプレミアムでも放送している。昨年、放送10周年を迎えている。

 新テーマは、つんく♂が作詞、小室が作曲、May J.が歌い、エンディングテーマは世界中の視聴者から『あなたの国でライブで盛り上がる言葉やフレーズ』を募集し、それをもとに楽曲を制作した。歌うのはLiSAだ。

 海外でのライブ経験が多いLiSAは、現地でも喜ばれるフレーズを聞かれ「現地で一番盛り上げるのはアイラブユーといった愛を表現する言葉。現地の人にも一番通じる」とコメント。May J.も「番組を通じて10カ国以上ライブをしたけど、インドネシアが凄い盛り上がった。なかでも盛り上がっているのは“みんな大好きだよ”という現地言葉。現地の言葉で伝えるのは大事」と語った。

 また、小室は「去年、海外で久しぶりにライブをしたけど、特にアジアのエネルギーは凄く感じる。J-MELOみたいな番組は日本から発信する番組は良いと思う。だいたいエンタメは輸入が当たり前。日本が発信する、数少ない輸出する特別な番組」と述べた。

 その小室は、つんく♂との楽曲制作のやりとりについて「1年前からプライベートでも歌詞のやりとりはあって、曲を混ぜて作ろうよという話はあった」とも。今回はつんく♂が歌詞を、小室が作曲を手掛けるが「今度はつんく♂が曲を、僕が詞を、という逆があっても良いと思う」と逆があっても良いとも。「ただ、彼女が一番心配していると思う」と歌う側のMay J.を気遣った。

 楽曲のデモはつんく♂に渡してあるものの、まだ返答がないといい、小室は「よくよく考えてみると、歌詞の方が大変。自分一人で作曲作詞が出来る人は詞と曲を一緒に考えた方が楽。僕が歌詞ではなくて良かった」と胸をなでた。

 その楽曲は、子供でも口ずさめるミディアムテンポな曲調だという。小室は「心掛けたのは一回聞いたら口ずさめるような感じ。May J.はなんでも歌える人なので、難しいのもできたと思うけどシンプルにした」と語った。

 つんく♂との打ち合わせのなかでは、具体的なテーマ等は決めなかったようだが、「今のつんく♂は一回りも二回りも大きくなっている。空気感だけで大きくなっていることを感じる。日々の生活のなかでも愛というテーマは常に彼のなかにはあると思う。愛のオーラが出ている。なので、そこは言わなくても心配していない」と信頼を寄せていること明かした。

 また、つんく♂から得るものも大きいようで、「つんく♂と会うとなぜか癒されるというか。暖かい感じがいつも得られる。打ち合わせというよりは、最近どうしているの?という話で終わることもある。共同制作にあたって、彼は賢くて、実は深い歌詞が多い」と紹介した。

 つんく♂は、昨年4月にがん治療のために声帯摘出手術を受けていたことを明かしている。小室は事前に報告を受けていたとし、ネットを通じて「共作」を呼びかけ、実際に会っていたことを伝えていた。

 つんく♂の印象についてはそのプロデュース能力にも言及。モーニング娘。など女性グループを手掛けてきたことにも触れて「あれだけの女の子たちを束ねる。いまでこそ当たり前になっているけど、あの当時で考えると統率は学校の先生以上に大変だったんではないかと思う。女の子の気持ちもわかりつつ。プロデューサーとしての才能もあった。もちろんシンガーとしての才能もあるけど」と讃えた。

 新テーマは4月から放送されるが、記者の「それまでに制作は間に合うか」という質問には笑顔で「ギリギりだけど大丈夫。大変なのはMay J.。なんでも聞いてください」とMay J.に訴えていた。

「J-MELO」
放送: <海外向け>毎週日曜 24:10~24:38 ※月曜午前 ほか【NHK ワールドTV】
<国内向け>毎週土曜 26:40~27:08 ※日曜午前 【BS プレミアム】

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