2011年5月2日の日本武道館で熱唱する忌野清志郎さん(C)Babys

RCサクセションが阿部サダヲ主演映画主題歌に【2】

2011年5月2日の日本武道館で熱唱する忌野清志郎さん(C)Babys

 忌野清志郎さん率いるRCサクセションがカバーした「上を向いて歩こう」(坂本九さん)が、阿部サダヲ主演の映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開、中村義洋監督)の主題歌に決まった。映画は江戸中期の仙台藩吉岡宿が舞台。実在した庶民9人が宿場を救済するために奔走する姿を描いた。なぜ、RCサクセションがカバーした「上を向いて歩こう」を主題歌に決めたのか。プロデューサーの池田史嗣氏は以下の通りに語っている。

――なぜこの楽曲にしたのか。

 まず、曲から決めました。『上を向いて歩こう』はビルボードで全米1位を取った唯一の日本語楽曲。また多くの悲しみに直面したときに、人々が口ずさむ名曲中の名曲です。目の前の問題と向き合いながら、悲しみをこらえ、未来に向かって進んで行く庶民にとってこれ以上の応援歌はありません。

――どうしてRCサクセションのカバーバージョンなのか。

 数多あるカバーの中からRCを選んだのは、そこに込められたスピリットが今回の映画製作の志と完全に共鳴したから。もちろん、監督も私もRCサクセションの大ファンです。(編注=中村義洋監督は過去作『ちょんまげぷりん』でも忌野清志郎の楽曲『REMEMBER YOU』を使用)清志郎さんはライブのクライマックスでよく『上を向いて歩こう』を歌い、その際に必ず「日本の有名なロックンロール!」と紹介していたのは有名な話。“キング・オブ・ロック”忌野清志郎さんは、原曲が持つ単なる歌謡曲に留まらない魅力から、「名もなき者が持つ強さ」いう、ロックにとって何よりも大切なマインドを感じ取っていた(だからこそ大胆にアレンジしてカバーした)…のかもしれません。

――「殿、利息でござる!」との関連性は?

 製作にあたって目指したのは、このチームだからこそ作れる、新しくてロックなエンターテイメント。江戸時代であれ現代であれ、例えお上が頼りなかったとしても、庶民は賢くたくましく、勇気を出して、上を向いて生きていかなければならない。きっと、いつも世も同じことです。

 この話は実話なので、映画に出てくるのは皆実在の人物ですが、歴史上全く無名の存在。自分たちの町を救うため、己を捨て、強大な権力を持つお上を相手に知恵と工夫で一世一代の大勝負を挑んだ名もない、勇気ある人々のドラマを締めくくり、映画を観てくれた方々に爽快なエネルギーを受け取っていただくには、時代やジャンルなど関係なく、この曲しかないと確信しています。

映画のストーリー

 金欠の仙台藩は百姓町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡藩で、故郷の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。

 それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。三億円相当の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。

 「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ人のために私財を投げ打ち悲願に挑む。

 『武士の家計簿』の原作者が取材した実話を基に、『ゴールデンスランバー』『白ゆき姫殺人事件』の監督が贈る痛快歴史エンターテインメント超大作。

作品概要

原作:磯田道史『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)
出演:阿部サダヲ  瑛太  妻夫木聡 竹内結子 松田龍平 他
監督:中村義洋      
製作:「殿、利息でござる!」製作委員会
配給:松竹
公開:2016年5月14日
クレジット:(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
公式HP:www.tono-gozaru.jp

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