RCサクセションの「上を向いて歩こう」収録アルバム『PLEASE +4』のジャケット(C)ユニバーサル ミュージック)

RCサクセションが阿部サダヲ主演映画主題歌に【1】

RCサクセションの「上を向いて歩こう」収録アルバム『PLEASE +4』のジャケット(C)ユニバーサル ミュージック)

 忌野清志郎さんを中心とするRCサクセションがカバーした「上を向いて歩こう」(坂本九さん)が、阿部サダヲ主演の映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開、中村義洋監督)の主題歌に決まった。俳優の傍ら、音楽活動もする阿部は「感動しました」とコメントしている。

 2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られ“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を、「ゴールデンスランバー」「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」等、今最も注目を集める中村義洋監督が映画化する。

 物語は、250年前の江戸中期、仙台藩吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たち。実在した穀田屋十三郎ら庶民9人が、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て奔走する姿を描く。

 造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)を演じるのは、阿部サダヲ。町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)に瑛太。そして十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)には妻夫木聡。

 その主題歌に、RCサクセションがカバーした「上を向いて歩こう」に決定した。

 穀田屋十三郎役を演じ、自身も音楽活動をする阿部サダヲは今回の決定に「発表しちゃうんですね。最後清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました。発表しなくていいのに…(笑)」とユーモアを交えてコメントした。

 中村義洋監督は以下の通りにコメントしている。

 理由についてあまり多くは語れません。プロデューサーから「どうでしょう?」と提案され、迷わず「イイね!」と答えました。歌詞はみなさんご存知の通り。久しぶりに聴いてみて、なぜこの映画を、どうしても今作らねばならないと思ったのか、それを思い出させて頂きました。

 清志郎さんはこの曲をライブで演奏する時、「日本の有名なロックンロール!」と紹介していました。それには、こんなすごい曲があるんだぜ、という意味もあったと思います。それは、こんなすごい人がいたんだぜ、という、この映画を作る意義にも合致したような気がしています。

 また、池田史嗣プロデューサー(松竹)は次の通りに述べている。

 映画のラストを飾る歌を、最も敬愛するアーティストが歌った、一番大好きな日本語楽曲にできたら…。ただの夢物語として一笑に付されるかと思いきや、中村監督が「それで行こう!」と即答してくれ、(お二人共お亡くなりになっているだけに)たぶん交渉は困難を極めるだろうと思いつつ、恐る恐る権利元に打診してみたところ、忌野清志郎さん、中村八大さん共に事務所の方に予想以上に好意的に受け止めていただき、実現に至ることができました。

 偉大な先人の宝物のような歌を使用できたこと、幸せであると同時に身が引き締まる思いでいます。国民的名曲を主題歌にいただいた本作、オールスターキャスト&まさかの羽生結弦さん友情出演で既に話題ですが作品そのものは笑って泣いて、最後は爽快な国民的歴史エンターテイメントとして、ついに完成しました。劇場でお楽しみいただけたら幸いです。

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