ハチャメチャなステージの中に隠された、卓越したエンタテインメント力

ハチャメチャなステージの中に隠された、卓越したエンタテインメント力

 【ライブレポート】ロックバンドのピアノゾンビが去る1月31日、最新アルバム『ホワイトクラブ』のリリース記念ツアー「強化合宿」のファイナルとして、東京・赤坂BLITZでワンマンライブを行った。また、体重33キロのダイエット企画に挑んでいた下僕の軽量発表がこの日、ステージで行われ、見事に成功した。

 ピアノゾンビは2007年に結成、元スーパーサンダースのメンバーだったアキパンマン(Vo/G)を中心に、メンバーは中島マン(G)、北松戸マン(Bs/Cho)、ヘルプマン(D)のプレーヤー陣とともに、フロントビジュアルを務める白塗り顔の大王・ホネヌキマンと、彼が従える黒塗りの下僕という二人によって構成される、異色のロックバンドだ。

 2014年にメジャーデビュー、抜群の演奏力を持つプレーヤーと、ホネヌキマン、下僕という目を離せないほどにインパクト抜群のパフォーマンス、そして絶妙なコンビネーションで多くのファンを獲得している、今最も要注目のアーティストといえる一バンドでもある。そんな彼らに、今多くのロックファンが注目する秘密とは、いったいどのようなものだろうか?今回はこの日のライブよりその真意を探ってみた。

想像を絶するハチャメチャな登場

ピアノゾンビ

ピアノゾンビ

 定刻より少し時間を過ぎ、ステージは開幕の時を迎えた。暗転とともに、会場には映画『ロッキー』のテーマが高らかに鳴り響き始めた。ステージ前に張り出された花道の一点にスポットが当てられる。そこに現れたのは、なんと急速に膨らみ続ける大きな白い風船。やがて会場にアナウンスが。そして「強化合宿」というテーマにあやかってのことか、観衆に対して風船割りを即し始めた。クラッシック曲「ウィリアムテル序曲」に合わせて、観衆は、手に持っていたボールを風船に投げつける。無数のボールがその風船にぶつけられると、不意に「バン!」と風船は大きな音を立てて破裂。そしてそこに現れたのは、フロントを務める白塗りの男、ホネヌキマンだった。その突拍子もない登場に、会場は一気にヒートアップ、ようやく訪れたステージのスタートに、観衆は大きな喜びの声を上げた。

 さらにホネヌキマンによる「ホワイトクラブテーマソング」に続いて、北松戸マンをトップに置いた、メンバーによる騎馬が組まれた状態でバンドメンバーが登場した。一方でステージにはお立ち台の変わりに跳び箱が置かれるなど、ステージの上はかなりハチャメチャな状態。しかし「止まない雨とエクソシスト」でオープニングを迎えると、会場は一気に彼らのペースに持っていかれてしまった。続く「ゾンビのダンス」「Hey You!!」と、ノリのよいサウンドが観衆の耳に響いていく。その音は、思わず体を動かさずにはいられなくなってしまうほどの優れたグルーブを放つ。演奏の腕も一級、抜群のプレーで皆の耳を一気に虜(とりこ)にする一方で、そのサウンドに合わせてホネヌキマン、下僕の奇想天外なパフォーマンスが、観衆の目を虜にしていく。

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