「みみめめMIMIのおもちゃ箱」と表したように新曲「チャチャチャ」は多彩な音色と様々な思いが込められている

「みみめめMIMIのおもちゃ箱」と表したように新曲「チャチャチャ」は多彩な音色と様々な思いが込められている

 ボーカル、作詞・作曲、ピアノを手掛けるタカオユキと、イラストレーターのちゃもーいによるユニット、みみめめMIMIが1月29日に新曲「チャチャチャ」を、2月3日にはラジオ番組出演がきっかけで制作したバレンタインソング「チョコレート革命」をそれぞれ配信限定でリリースする。

 昨年はワンマン、自主企画イベントと精力的なライブ活動を行った他、ガールズ系、アニメ系のイベントにも積極的に参加、目覚しい活躍を繰り広げてきたみみめめMIMI。このグループが当初見せてきた、謎のボーカリストというイメージを一新し、タカオユキ(以下、ユキ)の名実ともにフロントマンとしての立場が確立したのも、昨年1年での大きな成果とも見える。また、ちゃもーいの描くイラストの世界観との好対照も、ユニットの存在感を際立たせる要因となっているのではないだろうか。

 前回のインタビューでは、「天手古舞」という楽曲制作を通じて、多くの新たな挑戦を試みたという経緯を語ってもらったが、新曲「チャチャチャ」は、ポップでファンタジックなイメージの中、その挑戦で培われた経験をさらに昇華させた印象もある。

 一方の「チョコレート革命」は、昨年末にゲスト出演したニッポン放送『ミューコミ+プラス』の番組内でバレンタインソングを作ろうということとなり、リスナーに意見を募って完成させた楽曲だ。

 新たな年を迎え、この楽曲より彼女らは今年、どのように飛躍しようとしているのか? 今回は「チャチャチャ」を作り上げた経緯のインタビューによりその真意を探ってみたい。

「大人になったな」と思ったことがきっかけ、幸せは身近にもある

新曲「チャチャチャ」への想いを語るタカオユキ

新曲「チャチャチャ」への想いを語るタカオユキ

――新曲「チャチャチャ」についておうかがいしたいと思います。とてもシンプルなタイトルですが、聴いているとすごくクセになるというか、私も気がつけばふっと口ずさんでいて驚きました(笑)

 そう言っていただけると本当に嬉しいです! おっしゃるように、何かおまじないというか合い言葉のようになったらいいな、という思いで付けたタイトルなんです。

――その意味では前回リリースされたシングル「天手古舞」と方向的にすごく似ている感じがします

 そうですね。前回「天手古舞」のような曲を書いたのは、大きな挑戦でもあったんです。だからこそそれに引き続いて、さらに広がった世界の中で、おまじないや合い言葉のような遊び心のあるものを作りました。何か「みみめめMIMIのおもちゃ箱」、一言で言えばそんな感じの曲を、今回は書いたんです。

――おもちゃ箱ですか? なるほど。この曲は童謡の「おもちゃのチャチャチャ」という曲にインスパイアされた楽曲だということをおうかがいしました。そのコンセプトを考えたきっかけは?

 そうですね…。確かに「おもちゃのチャチャチャ」をモチーフにしている曲ではあるけど、実はピアノに向かって弾きながら曲を考えていたときに、「チャチャチャ」という言葉とサビのメロディが、ふっと一緒に生まれてきたのがきっかけだったんです。何かメッセージというか、何を今みんなに伝えたいか、という考えの中で。

――それはまた楽曲の深い部分を表しているところですね。どのようなものなのだったのでしょうか?

 自分が日々何を感じてるかというのを考えたときのことですが、私は昨年25歳になって、25歳ってすごく大人だな、と思ったんです。もう少女じゃない、本当に大人になったんだって。同時に、大人になればなるほど、考え方も大人になっていくというか、すごく遠くのものを見るとか、身近なところでの楽しさや幸せを発見することが、なぜかどんどん不器用になっていくことに気がついたんです。

――確かに、そういう心持ちはあるかもしれませんね

 でも案外、ごく身近な日常に楽しいことは、転がっているんじゃないかと思うんです。子供の頃って、すごく身近にあるものを何でも、例えば葉っぱ一枚や、消しゴム一つでもままごとをしたり、砂場で楽しく遊んだりしていたと思う。身近なものを楽しいものに変えられた、そういう子供心みたいなものって、誰でもありましたよね?

――それも確かに。多くの人にあったものじゃないでしょうか

 だからそんな子供心や無邪気さを、この曲に集めたいと思って「チャチャチャ」という曲を作ったんです。身近な世界に案外幸せは転がっている、幸せのベルはある、と。そんなわけで、このタイトルにしました。そして今回の曲のサウンドも、おもちゃ箱の世界観、みんなで一緒にハッピーになれるような曲を書きたいなというところから、その思いをプロデューサーのCHRYSANTHEMUM BRIDGEさん(編注=SEKAI NO OWARI、ゆずのプロデューサーであるCHRYSANTHEMUM BRIDGEがアレンジおよびサウンドプロデュースを担当)にお願いして、曲作りを始めました。

――25歳になって「大人になった」と感じたのは何か特別なきっかけがあったのでしょうか?

 いや、まあ年齢がきっかけじゃないかもしれませんが…、何かむしろどういう気持ちになって欲しいとか、どういう音楽を届けたい、ということを考えたことが転機だと思いました。それまでは例えば「がんばろう」「夢をあきらめない」といった曲が多かったんです。でも「天手古舞」を書いたときには、それよりも身近なところから、楽しさや幸せを一緒に見つけられるような気持ちが欲しいと思ったし、みんなにも一緒にそういうハッピーな気持ちになって欲しいと思ったんです。

おもちゃ箱をイメージした新曲「チャチャチャ」

おもちゃ箱をイメージした新曲「チャチャチャ」

――歌を作ることに対する、アプローチの視点を変えてみたという感じですね

 そうですね。だから2016年の最初の新曲は、本当に何でもいい、そんなみんなが聴いていてワクワクしたり、ちょっと毎日の日常が本当に些細な、通学中にいつも何とも思わなかったことが、ちょっとでも幸せに感じるようになったりして欲しいと思って作りました。この曲を聴くことで「チャチャチャ」という言葉をみんなの合い言葉にして「ウッキウキ」な気持ちになってもらえたら。申(さる)年ですしね(笑)

 同時に、みんなに届いたときに、どんな気持ちになって欲しいかということを考えながら、ちゃもーいと一緒に音楽を作っていたときに、これまでは画と音楽がすごく分離していた気がしたんです。画のための音楽を書こうとか、音楽のための画とか。それぞれのものが独立していたような気がしていました。だから今回は、曲を書くときからちゃもーいの画をイメージできる、逆に画のためでもある音作りもできる工夫を、今回は打ちました。

――そのようなポイントでもステップアップされたんですね。その際には、ちゃもーいさんとどんなお話を?

 まずは「こんなメッセージを届けたい」という、詞のイメージを考えたときに、合わせてちゃもーいと相談したんです。彼女もそのおもちゃ箱の世界観、メッセージという部分に共感してくれて「だったらこういうイラストで」といったことに対して、意識合わせをしました。

 サウンドにはトイピアノやカスタネットの音なんかも録音したんですけど、音作りでもそういう意味ではイメージも膨らんで「画と音が一緒に思い浮かぶ、そんなサウンド=おもちゃ箱」を表現するようにプロデュースしていただきましたし。何かすべてが三位一体じゃないけど、1+1が2ではなく、一つのものを完成させるような、今回はそういう気持ちで作品を作ることができたと思います。これまでの作品の中では一番、画と音楽が寄り添いあっているという。

――では、前作までと比べても総合的に今回も一味違うぞ、というところもある?

 そうですね。やっぱり「天手古舞」のときから、だんだん自分たちの気持ちの持ちようなんかも変わったから、今回はそこで試したことを、さらに生かして曲を生み出したと感じています。何か「自分たちが届けたかった音楽って、こういう音楽だよね」と。そう、ちゃもーいと共に感じられる楽曲に仕上がりました。

――こういう楽曲を、今後もどんどん書いていきたいという気持ちもある?

 そんな気持ちもあります。でもポップさを追求する一方で、メッセージによって曲調も変えていきたいとは思っていますので、また新たに届けたいメッセージによっては世界観も変わるかもしれません。今回は私たちがこうやって歌わせていただいて、音楽を作らせていただいて、画を書かせていただいている活動の中で、自分たちが届けるべきもの、届けたいものって何だろうと考えたら、こういう曲が私たちの中から生まれて来た、ということですし。

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