ささきいさお5年ぶりインストアライブ

5年ぶりにインストアイベントを行ったささきいさお(撮影・桂 伸也)

 アニソン界の重鎮・ささきいさお(73)が22日、東京・渋谷の「HMV&BOOKS TOKYO」でニューシングル「ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER/悠久浪漫」の発売記念したインストアイベントを開催。ミニコンサートを行うとともに、これまでの道のりを振り返った。ささきの単独によるインストアイベントは約5年ぶりとなる。

 この日の司会より「アニメソング界の大王」という触れ込みで紹介されたささきは「いいって! 長老ってだけなんだから」と照れながらコメント。そして、今年デビュー55周年を迎えたこととあわせて「俳優になって悪役をやったりしながら、『科学忍者隊ガッチャマン』をきっかけにアニメの世界に入り、歌を歌うようになったおかげで、厳しい芸能界を生き延びることが出来ました」と、アニメソングの世界に入った当時からの道のりを振り返りながら「いつまでできるかはわかりませんが、声の続く限りは頑張って続けようと思います」と、これからの活動への思いを改めて語った。

 自身が歌い続けたアニメソングに対し「昔は向こう(海外)のテレビ映画の主題歌が流れていて、最初はああいうものをやりたいと思ってたんです。以前はアニメソングって日本じゃ『一代限りで終わり』みたいだったけど、もっといろんな人が歌い次げる様になればいいんと思っていました」と、かつて抱いた思いをたどりながら「これからはそんな歴史を残していってもらえればと思うんです」と、アニメソングへの希望を語った。

 これまでの活動の中で、ささきが大きな転機となったきっかけとして挙げた自身の代表曲は「宇宙戦艦ヤマト」。「当時は『良い曲だな』って思って歌っていたんですが、全然売れなくてね。また悪役を続けるしかないかなって思ったりしました」と、歌いはじめた当初のエピソードを語り、現在代表曲として広く世間に知れ渡っていることを感じながら「人間って、頑張っているとどこかで神様が見ていてくれて、良い方向に変えてくれると思いましたね。本当に運が良かったというか」と、曲とともに歩んだこれまでの道のりをしみじみと語った。

ささきいさお5年ぶりインストアライブ[2]

熱唱するささきいさお(撮影・桂 伸也)

 今回新たにリリースされたシングル曲「ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER」については、かつて流行したスイング感を出すためにフルバンド形式のJAZZアレンジが導入されたことを説明。一方の「悠久浪漫」は、55周年を記念しささき自身が作詞したことを明かし「時代の流れでエルヴィス・プレスリーに憧れてこの世界に入り、いろんな苦労を重ねた、そんなことを歌にしたいと思い作りました」と、曲に込めた自身の思いを告白。

 タイトルについては、作詞家の阿久悠さんの名前から字を拝借し、命名したというエピソードを合わせて語る。さらに曲に対して「どんどん歌い込んで、『My Way』みたいに何十年も歌って行けるようになるといいな、と思っているんです。まだその階段を一歩上がるところなんだけどね」と、これからも歌いつづける意を示していた。

 この日のミニコンサートでは、新曲の「ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER」「悠久浪漫」とともに、ささきの代表曲「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「秘密戦隊ゴレンジャー」も披露、会場はささきのファンの手拍子と大きな歓声に包まれた。

 なお、ささきは今年5月に行われた『ささきいさお デビュー55周年記念バースデーライブ』のアンコール公演 『ささきいさお デビュー55周年記念バースデーライブ アンコール』を2016年3月6日に、東京、台場のZepp DiverCity Tokyoにて行う予定だ。  【取材・桂 伸也】

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