[写真]“還暦”郷ひろみツアーファイナル

ツアーファイナル公演前に囲み取材に応じた郷ひろみ。用意されたバースディケーキを前に(撮影・紀村了)

 歌手の郷ひろみが18日、全国ツアーのファイナルを東京国際フォーラムで迎えた。この日が60歳の誕生日。還暦を迎えた郷は開演前の囲み取材で「60代は一番楽しみにしていた年代。いよいよそれが始まったという期待と願望と責任が沸いてきている。まだ見ぬ“郷ひろみ”を見つけて披露していきたい。大輪の花を咲かせたい」と語った。また、来年2月3日にサントリーホールで、単独では自身初のフルオーケストラでのコンサートを行うことも発表した。

■60代を一番楽しみにしていた

 コンサートツアー『HIROMI GO CONCERT TOUR 2015 “THE GOLD”』は、100枚目シングル「100の願い」を発売した今年5月にスタート。全50公演で延べ10万人を動員。還暦を迎えたこの日がファイナルだった。開演前の囲み取材には、ツアーのアンコールで使用する真っ赤な衣装で登場。

 自身の誕生日について「朝起きたら60歳。そんな簡単に意識は変わらない。それよりもきょうがコンサートツアーのファイナル。季節を2つを越えた感もあるので、そっちの方に頭がいっていた。最高のコンディションで最高のステージをつくらなきゃいけないという方に意識が向いていた」とコンサートに集中していたことを明かした。

 それでも時間の経過や、多くの祝福のメールで実感がわいてきたようだ。「60代は一番楽しみにしていた年代。ここが一番成功していく年代だと思っているので、自分自身が一番光輝かせないといけないのがこれからの10年間。そういうふうにしむけてきた感もあるので、いよいよそれが始まったという期待と願望と責任がふつふつと沸いてきている。どのように充実させていくか。まだ見ぬ“郷ひろみ”も自分で見つけてそれを披露していきたい」とも意欲を示した。

■初の単独オーケストラコンサート

 来年2月3日にサントリーホールでの自身初の単独オーケストラコンサートを行う事も自らの口で明かした。「15歳で初めてステージに立って気づいたら60歳。でもやっていないステージや、歌っていないジャンルもあることに気づいた。バラードの世界を届けたい。バラードといっても沢山の世界があるので、これから見つけていきながらチャレンジしていきたい」とも述べた。

 真っ赤な衣装を身にまとった郷のスタイルは良く、スラリと伸びた足に、ビシッとした背中。顔の表情もきびっとしていた。とても60歳には見えず若々しいとする記者の質問に郷はまず気持ちがそうではないと語った。また、体力を維持する秘訣の一つに筋トレではないかと指摘されると「筋トレは気持ちが落ち着くからやっている。数えてはいないけど腹筋は700回や800回ぐらいはやっていると思う」と驚かせた。

 話題が家族の話におもよぶと、腕立て中に子供が背中に乗ってくるとも。また、子供には日本語や英語、ドイツ語、フランス語を教えているようで、一緒にお風呂に浸かっているときも「肩まで浸かって10まで数えないと出ないからね」と1から10までをそれぞれの言語でカウントしていることも明かし、父親の表情ものぞかせた。

 今後については「50公演をやってきて(ファンの)皆さんの顔を拝見しているといつまでも僕に歌って欲しいんだろうなと感じる。そういう意味では責任もあると思うので、60代は自分のなかでも大輪の花を咲かせたい。そして、良い歌を1曲でも多く支えてくれている皆さんに届けたい」とも。

 更に「それがいつまでなんだろうな、とは実際には考えていない。自分で“郷ひろみ”としてパフォーマンスできるまではいくつになってもやりたいと思うし、ある年齢がきた時には自分で自分の肩を叩いて“よくやったな”という時が来た時が僕の終わりだろうなと思う」とも述べ、意欲を示した。

■30年ぶりに歌唱する曲も

[写真]“還暦”郷ひろみツアーファイナル(2)

ツアーファイナルで熱唱する郷ひろみ。ツアーテーマの“金”色の衣装で激しくパフォーマンス

 夫人や母親も客席から見守ったというライブには5000人のファンが詰めかけた。10代から50代それぞれの年代で発表した楽曲を世代順に披露していった。30年振りに歌唱したという「シャトレ・アモーナ・ホテル」では「正直歌詞もメロディも忘れてしまっていて。このツアーは思い出すためのものでもあるんですよ。人間は忘れていくものだけど、皆さんと僕の絆は変わりませんからね」と語り、ファンを喜ばせた。

 デビュー曲「男の子女の子」から100枚目シングル「100の願い」までを、「2億4千万の瞳~エキゾチック・ジャパン~」、「男の子 女の子」、「林檎殺人事件」、「GOLDFINGER’99」、「お嫁サンバ」などの大ヒット曲を交えながら、これまでのシングル曲を惜しみなく歌った。

 アンコールでは、誕生日のサプライズケーキも。ファンからも祝福されると「これからも益々、幸せに素晴らしい人生を歩まれますように、そして皆さんが僕のことを支えてくれますように」と語ると、その想いを楽曲「愛している」に込めて歌い、ツアーファイナルを締め括った。  【取材・紀村了】

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