[写真]WEAVERに聞くサウンドの源流とは(1)

インタビューに応じたWEAVER。インサイドに宿すサウンドの源流とは…

 [インタビュー]3ピース・ピアノ・ロックバンドのWEAVER(ウィーバー)が10月7日にニューシングル「Boys & Girls」をリリースする。杉本雄治(ヴォーカル&ピアノ)、奥野翔太(ベース)、河邉徹(ドラム)で構成。ピアノの旋律にベースとドラムの鼓動―。彼らの楽曲には明るいポップチューンだけでなく、内性的な陰の魅力を孕(はら)むものも存在する。ミュージックヴォイスでは今回、ニューシングルを通じて彼らの音楽性と原点を探ろうと3人に話を聞いた。様々なジャンルの音楽と共にその具体性、インサイドに宿すサウンドの源流、そして全国10カ所10公演にもおよぶツアー『WEAVER HALL TOUR 2015 Still Boys & Girls ~Sing Like Dancing In Our Hall~』への意気込みを語るなかで、「僕らを通じて音楽の幅が広がるのは嬉しい」との思いも明かした。英・ロンドン留学を経て培った様々な音楽性を楽曲に反映させ、様々なスタイルに挑む。それぞれのバックボーンとして哲学や映画音楽などの分野にも傾倒するという、現在のWEAVERの中身について迫った。(取材・平吉賢治)

ロンドン留学で得たもの

[写真]WEAVERに聞くサウンドの源流とは(6)

音楽が仕事であり趣味であると述べる杉本雄治(撮影・紀村了)

――今年、夏フェスに数多く出演されましたが手応えはどうでしたか

杉本 そうですね、一番ライヴの手応えがあったのは最後の「SWEET LOVE SHOWER」でしたね。フェスに出ること自体が久しぶりだったので、一本一本攻めていきたいと思っていました。回を重ねる毎に「これよりもっといい伝え方があるんじゃないか」と、どんどん考える事ができて、やはり最後は3人が納得のいくセットリストと内容で、お客さんも盛り上がってくれたので、今年は本当に後悔のない夏になったんじゃないかなと思います。

――夏フェスでは新曲は全ての会場で披露されましたか

杉本 はい。今回のシングル表題曲「Boys & Girls」は全ての会場でやりました。

――反応はどうでしたか

杉本 やっぱり新曲という事で、お客さんも身構えるところがあったのですが、もともとこの曲を創ったきっかけが、フェスとかで初めて観てくれるお客さんでも盛り上がれる、のれるな、皆が入りやすい曲になれば良いなと思って創ったので、お客さんも最初から盛り上がってくれて「この曲はいい所でポイントとなってくれるんじゃないかな」という期待値みたいのを感じる事が出来ました。

――今回のシングル表題曲「Boys & Girls」の歌詞に込められた思いは

河邉 僕らのライヴには色んな年齢層の方々がいらっしゃってくれてるんですけど、タイトルどおりライヴでは少年少女「Boys & Girls」の様な気持ちになって心は一緒になれればいいな、という思いがあります。

――新曲は「Boys & Girls」以外の曲もライヴでやったのでしょうか

杉本 1曲目の「Boys & Girls」だけですね。でも、「Door」は去年のツアーで既に披露している曲です。

――「Door」の反応はどうでしたか

杉本 去年は半年間、ロンドン留学していてそこで創った曲なんですけど、洋楽テイストという部分が曲にはあって、やっぱりロンドンから帰って来て最初のツアーだったので「ロンドンで得たもの」というのを見せたかった。曲の中でも演出、パフォーマンスも“WEAVERはロンドンに行って、帰って来てやっぱり違うな”という点を、目で観て感じてもらいたかったという思いがありました。曲の最初からイントロのタムはベースの奥野が叩いて、そこから、ドラムの河邉が入って来て、パーカッションが走っていくというステージングも考えながら曲を創っていって、そういう所もお客さんに新鮮に伝わったんじゃないかなと思います。

――洋楽テイスト、UKの音楽の雰囲気は「Door」から確かに伝わってきます。ロンドン留学の前からUKの音楽は好きだったのでしょうか

河邉 そうですね。そもそもロンドン留学は英語を学ぶという目的がありましたが、英語という点だけでしたら、アメリカやニュージーランドとか、いろいろ選択肢はありました。でも、もともと僕らはUKの音楽が好きだったり、UK音楽のちょっとした陰のある感じが僕らの求めているサウンド、世界観に似ている部分もあって。そういう意味ではUKのカルチャーは積極的に取り入れようとしていますね。

――それらが反映された楽曲でもある訳ですね

全員 そうですね。

インサイドに宿すサウンド

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6弦ベースを弾くことになった理由を明かす奥野翔太(撮影・紀村了)

――歌詞などを拝読すると希望に満ちたというか、明るい曲調がWEAVERには多いという印象はありますが、陰のある様な音楽性のアプローチもしていこうと?

河邉 サウンド的には、「Door」はロンドン留学の経験が凄く生きていると思うんですけど、歌詞に関しても、例えば「Boys & Girls」はキラキラしたものに仕上がっていると思うんですよ。今まで以上に突き抜けた、今までと違うものを創りたいなと思っていたので、普段は使わない「行け!」「飛べ!」とか、今までの曲では使ってこなかった言葉を使ったんですけど、そういう風な「Boys & Girls」みたいな明るくライヴで楽しめる曲もありますし、それ以外にも内性的な曲もあったりして。WEAVERの印象としては、シングル曲のように明るいポップな曲もありますが、ライヴに来て下さるお客さんにはそういう両面を楽しんでもらったら嬉しいなと思います。

――シングル曲は明るいものが多い

河邉 そうですね。1つ前の「くちづけDiamond」なんかは、サウンドや歌詞の面に少し陰があるところがあったんですけど、今回の「Boys & Girls」は、もっと多くの人に伝わればいいなという思いがありました。とにかくライヴの事を考えて、ライヴで盛り上がれてキーになる、そういう曲になればいいなぁという思いがあったので、今回はこういう明るい仕上がりになりました。

――WEAVERの楽曲にはそういう明るい楽曲以外にも、内向的な楽曲やアプローチ、ロックなどもありますが、内向的なロックあたりに焦点を絞ってみると、どんな音楽を好んで聴かれますか

杉本 もともと3人がバンドを始めたきっかけはBUMP OF CHICKENなんです。当時流行っていたギターロックなんかが多くて、大学に入ったあたりからそれぞれがもっと他にも色々聴く様になっていって。僕だったらRADIO HEADが好きだったり、最近だったらエレクトロよりのものだったり、「ポスト何々系」みたいに派生されている音楽も好きだったりします。JAMES BLAKEとか好んで聴きますね。

――JAMES BLAKEみたいなスタイルでプレイをすることも

杉本 やりましたね。去年のツアーではロンドン留学で何を吸収してきたのかというのをやはり見せたかったので、今までの既存曲「BLUE」をJAMES BLAKEみたいな低音が効いたシンセのアレンジに変えてやったりしました。

――それは凄そうですね。反応良かったのではないですか

杉本 凄く良かったですね。あれをまた聴きたいと言う方もたくさんいましたし。

――WEAVERのオーディエンスはそういった部分も求めている所もあるのでしょうか

杉本 求めているというよりも、凄く僕たちの音楽を信じてくれているので、僕たちが伝えたいと思っている音楽を受け入れてくれるという寛容な部分を感じますかね。


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