SLAVES(スレイヴス)のパンク、ガレージ・ロックサウンド、ハードコア。夏フェスでは絶対に楽しめるであろうこの2人組。アイザック・ホールマン(Vocal、Drums)とローリー・ヴィンセント(Guitar、Vocal)、屈強な野郎2人がブチかます、全くもって遠慮のないパンクサウンド。ギターとドラムのみというあまりにも無駄のないスタイルでキッチリ撒き散らす轟音、がなりたてるそのステージング、新世代パンクシーンの新鋭「SLAVES」。彼らの今年初来日であるサマソニでのステージは必見と言いたいところだ。

Slaves - The Hunter (Official Video)

イギリス・ケント発の激アツ新星パンク・デュオ

 2010年結成、イギリス・ケント出身のSLAVESは2015年6月にデビュー・アルバム『Are You Satisfied?』をリリースし、ドイツ、フランス、スペインと只今ツアー中。祖国UKでのグラストンベリー・フェスティバルで披露した、たった2人でオーディエンスを湧かせるその実力とパフォーマンスを各方面は現在進行形で高く評価。BBCの「Sound of 2015」やNMEが選ぶ「2015年に出会うべき新人バンド」の10組にエントリーするなど、その期待っぷりはお墨付きであり、今日のパンクシーン、ガレージロックシーンで最もジワジワきている新人デュオだ。

 アイザック・ホールマン(Vocal、Drums)の直立してドラムをひっ叩き歌う姿はあまりにも印象的。演奏しているというより、どう見ても全力で運動している様に映る。無駄を取っ払ったそのスタイル、ドラムセットはスネアとシンバルと縦にしたバスドラムのみという破天荒なストイックさ。=ドラムセットは、ベースドラム(バスドラム)、スネア、ハイハット、複数のタム、シンバル、ライドシンバルらの構成で演奏されるのが通常のスタイル=

 そこまでミニマムにする必要がどこにある?! 何故に立って叩く?! それがイギリスでは粋なのか?! 詳細は彼らスレイヴスしか解り得ない。あるいは彼らのステージを体験する他ないだろう。

Slaves - Hey (BBC Two - Live)

 スーパー・ファニーなステージング、激アツガレージサウンド、そしてパンクで純情な感情が1/3づつ織り混ざった挙げ句に爆発するライブパフォーマンス。SLAVESはギター、ドラムスのわずか2パートを鳴らすデュオながら、何とも絶妙であまりにもファンタスティックな新世代スタイルのパンク・デュオだ。

 英国の用心棒的ルックスのローリー・ヴィンセント(Guitar、Vocal)がゴリゴリ弾き倒すギターリフは(たまにベースもプレイする)がなりたてるアイザック・ホールマンのボーカルと共にシンプルにパンク魂を揺さぶり、観客は笑顔でモッシュ&ダイヴ。ライブに「大熱狂」と言うよりかは、「大喜び」といった雰囲気がしっくりくる様で、SLAVSのステージはどこかファニーでピースフルな空気がある。そこが彼らの独自な魅力でもあるだろう。

必見のSLAVES全力パフォーマンス

 SLAVESのガレージパンク・サウンド&全力疾走フィジカルプレイ。初見ではアツくなる前にまず笑いがこみ上げてくるかもしれない。そんなユーモアラスな面も彼らの特筆すべき魅力の一つ。そのキレキレなライブパフォーマンスを目前にして、奮い立つ激情は禁じ得ないだろう。全然カッコつけていないカッコ良さ。パンク、ガレージサウンド新星の瞬発力。サマーソニック'15でのSLAVES国内初お披露目のパフォーマンスはチェックの価値、とにかく大いにアリだ。  【文・平吉賢治】

SLAVESリリースアルバム

「SUGAR COATED BITTER TRUTH」2013年
1.Cease Fire
2.It's An Epidemic
3.Wishing Well
4.Black Rose
5.Girl Fight
6.Suicide
7.She Grew Old
8.White Knuckle Ride
9. Beauty Quest
「Are You Satisfied?」2015年
1. The Hunter
2. Cheer Up London
3. Sockets
4. Despair And Traffic
5. Do Something
6. Are You Satisfied?
7. Wow!!! 7am
8. Hey
9. Live Like An Animal
10. Ninety Nine
11. She Wants Me Now
12. Feed The Mantaray
13. Sugar Coated Bitter Truth

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