写真=ナオト・インティライミが力説[1]

フェアプレイ・アンバサダーに就任したナオト・インティライミと、有森裕子さん(撮影・長澤智典)

 歌手のナオト・インティライミ(35)が9日、東京・秋葉原UDXシアターで行われた『日本フェアプレイ大賞2015』(日本体育協会主催)募集開始に関する記者発表会に出席。「フェアプレイ・アンバサダー」に就任したナオトは、世界40カ国以上を旅して感じた日本のフェアプレイ精神を熱く語るとともに、「フェアプレイ」応援ソングに起用された新曲「Brave」を歌唱した。

フェアプレイ大賞

 なでしこジャパンのW杯準優勝という健闘ぶりもまだ熱くニュースとして伝えられている昨今、日本体育協会主催による「日本フェアプレイ大賞2015」の募集開始を告げる記者発表には、「フェアプレイ・アンバサダー」に就任したナオト・インティライミと元マラソン選手の有森裕子さん、一般社団法人アスリートソサエティ理事を務める朝日健太郎さんが登壇した。

 日本体育協会は今、「フェアプレイで日本を元気に」をテーマに、「あくしゅ」「あいさつ」「ありがとう」という具体的な行動を通して「日本中がフェアプレイにあふれた社会になるように」というキャンペーンを行っている。「日本フェアプレイ大賞2015」は、その一貫として実施するもの。

 今回は100万人のフェアプレイ人を育成しようと、「めざせ、ファアプレイ宣言 100万人!」を目標に、フェアプレイの輪を多くの人たちに広める施策として、「日常生活の中、人々が実践したり体験した。または、目にしたことのあるスポーツに関わるフェアプレイのエピソード」を一般から広く募集。応募されたエピソードの中から、優れた作品を「フェアプレイ大賞2015-16」として選出する。更に、優れたエピソードは、映像作品化し、各スポーツ競技大会場でのプロモーションなどに活用していく。

ナオト、世界40カ国旅して感じたこと

写真=ナオト・インティライミが力説[1]

応援ソングを歌唱するナオト・インティライミ

 記者発表会では、ナオト・インティライミがフェアプレイアンバサダーの役割を「みなさんからフェアプレイの体験エピソードを募集し、来年7月10日に大賞を発表することをサポートすること」と説明。有森裕子さんも「フェアプレイとは、戦う相手に対するリスペクトする心を指す。それは日常の中でも、ちょっとした行動で人を思いやっていくこと」と説いた。

 3人は、フェアプレイ精神の例としてそれぞれの体験をトーク。過去に世界40カ国以上も旅したことがあるナオト・インティライミは、各国を旅し続けて日本に帰ってきた時に気づいた点として「日本人は、日々の生活の中にフェアプレイ精神がある。通勤通学ラッシュのとき、並びもしない国もあるなかで、日本ではきちんと整列して待っている。それも、日本の中にあるフェアプレイ精神だと思います。東日本大震災のときにも厳しい状況の中、みんなが手を差し伸べ、思いやりを持って協力しながら逆境に立ち向かっていった。それも、日本人が元から持っているフェアプレイ精神」と語った。

 国際試合経験豊かな有森裕子さんは「91年に大阪国際女子マラソンへ出場したとき、給水ポイントで水を取り損ねたときに、前を走っていたドイツの選手が、わざわざ振り向いて水を含んだスポンジを渡してくれた。競い合う意識を通り越し、相手のことを思う気持ちにフェアプレイ精神で感じたし、その行動に感動した」と話した。

 また、朝日健太郎さんは「ビーチバレーの強化合宿へ行ったとき、限られたビーチコートをみんなで共有しようと、僕らのような選手も、地元の愛好家たちも、誰が独占するわけでもなく、チームごとに1ゲーム終えるたびに交代しながら楽しみ。みんなでそのビーチを有益に使っていた。その意識にフェアプレイ精神を感じた」と述べた。

ファアプレイ応援ソングに起用

 ナオト・インティライミは今回、「ファアプレイ応援ソング」のテーマ曲「Brave」を制作。「この曲は、アスリート側、応援する側の両面から、勇気と戦いの気持ちを詰め込んだ歌」と説明。「音楽も、スポーツと同じようにみんなで一緒に作っていくところに共通点がある」と述べた。更に「12月23日に行う京セラドーム大阪公演では、フェアプレイで4万人の景色を描きたい」との直球勝負で会場をファンで埋めたいとの意気込みも示した。

 最後に、有森裕子さんは「フェアプレイという言葉を通し、すべての人が温かい気持ちが広がればと願っています」。ナオト・インティライミは「逆境が来たときにフェアプレイな想いを感じることが多い。でも本当は気づかないだけで日常にフェアプレイな気持ちは転がっているし、それを共有することが幸せに近づく」。朝日健太郎さんは「フェアプレイ精神を通し、日々の生活が笑顔で楽しくなるように」と述べた。

 ナオト・インティライミはトークショー後に、「フェアプレイ」応援ソング「Brave」を歌唱。「Brave」は、触れていると自然に勇気が漲っていく、心に力と勇気と希望を与えていく楽曲となっている。

フェアプレイ精神

 なお、トークショー前には公益財団法人日本体育協会の専務理事・泉正文氏が挨拶。同氏は、「子供から高齢者まで生涯に渡り、スポーツを楽しく観る、行う、支えあうをテーマにスポーツ事業を広めていく。スポーツを通してフェアプレイ精神を広め、日本人がフェアプレイ精神にあふれた社会になることを目指す」と宣言。「スポーツを通して日本を元気にし、改めてフェアプレイ精神を考えて欲しい」と願っていた。

 また、「フェアプレイキャンペーン」の紹介として、公益財団法人日本体育協会の総務部広報・キャンペーン課課長・浅井慎也が登壇。「フェアプレイには二つのテーマがあります。一つが、試合などの定められたルールを通して行う“行動としてのフェアプレイ”。もう一つが、日常生活の中、自分自身の心にファアな意識を。つまり、物事に対する良し悪しを問いかけていく“フェアプレイ精神”。この二つを伝えていく」ことが、“フェアプレイキャンペーン”です」と説明。7月10日を「フェアプレイの日」に制定したことも報告した。  【取材・長澤智典】

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