[写真]クマムシ「あったかいんだからぁ」トップ10入り

オリコン初登場10位を記録したクマムシ「あったかいんだからぁ♪」

 今、話題沸騰中のお笑いコンビ「クマムシ」が4月1日に、累計35万ダウンロードを記録した大ヒット曲「あったかいんだからぁ♪」の英語バージョンで世界デビューした。タイトルも「Attakaindakaraa♪feat.カストロさとし」として世界251カ国に向けて配信されている。

 この楽曲は、人気のバイリンガル・ユーチューバー、カストロさとしが「あったかいんだからぁ♪」の英語バージョンをYouTube上にアップし、クマムシ長谷川俊輔にツイッターでメッセージを送ったところ、長谷川もそのクオリティの高さに脱帽。長谷川が参加してのリリースがなされた。

 原曲は前記の通り、異例の35万DLを記録し、大手音楽配信サイトのレコチョクでは2月の1位獲得数は18回で、最もダウンロードされた楽曲だった。週間チャートでは現在もトップ5入りしたままだ。また、CDでは発売初週に1万2000枚を売り上げ、2月16日付オリコン週間シングルランキングで初登場10位を獲得している。歌ネタとしての楽曲がトップ10にランクインするのは、白鳥美麗(渡辺直美)の『ピカル恋がしたい』(2012年3月発売)以来2年10カ月ぶりとなる。

 クマムシが、大きく知られるきっかけとなったのは、SKE48の松井珠理奈たちがネタ「あったかいんだから」を真似たことからだと言われ、更に、SEKAI NO OWARIのFukaseやSaoriがインタスタグラム上で同曲をカバー、きゃりーぱみゅぱみゅがそれをSNSで拡散したことで人気に火がついた。しかしながら、なぜこの楽曲がここまで支持されているのだろうか。世界デビューも果たした今、この楽曲の魅力を分析してみたい。

「あったかいんだからぁ♪」誕生の軌跡

 クマムシは、ワタナベエンターテインメントに所属する、佐藤大樹と長谷川俊輔の2人からなるお笑いコンビで、2014年に出演したテレビ番組で知られるようになり、前記のアーティストが真似をして一気に火がついてブレイクした。AMEMIYAやどぶろっく、8.6秒バズーカーなどと同じジャンルに属する、いわゆる歌ネタ芸人だ。

 しかし、最初は歌ネタ芸ではなくコントを中心としたスタイルでやっていこうとしたが、事務所主催のライブであまり良い結果が得られなく、昔からメロディを考えることが好きだった長谷川の歌ネタで勝負してみたところ良い反応が得られ、そこから歌ネタ芸人としてのスタイルを確立したようだ。

完成度の高い楽曲とセオリー外しの構成

 「あったかいんだから」というネタを知ってから今回の楽曲を聴いた時にまず感じるのは「意外性」だ。今年初めに放送されたテレビ朝日系『ミュージックステーション』でも、楽曲を初めて聴いた出演者がその意外性に驚きの表情を浮かべていた。誰もが感じるであろう「意外性」とは、これまでにリリースされた歌ネタ楽曲の想像を超える完成度の高さにある。

 お笑い芸人が作った楽曲のクオリティとしては破格だ。良質なポップスとして評価できる仕上がりである。まず、メロディがキャッチーで覚えやすく、なにげなく口ずさんでしまう。この楽曲はほぼ、同じメロディのループでポップスでよくある「Aメロ→Bメロ→サビ」のような流れがない。基本的に「サビ+アルファ」だが、それでもなぜかくどい感じがしない。それはなぜなのか、展開や世界観を担っているアレンジなのではないかと記者は感じた。

記事の続き:ベテランアレンジャーによる匠の技

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