[写真]Milkey Miltonが初主催ライブ

初主催ライブを行うMilkey Milton。左からmizu、miki、mana、chika.、ume(撮影・紀村了)

<シリーズ:ガールバンド5人の記録(2)>
 ガールズバンドのMilkey Milton(ミルキーミルトン)。20代前半の彼女たちを追っていくことで、同じ世代が経験するであろう物事や考え方を映し出していこうとするインタビュー企画。今回は第2回となる。前回のインタビューは半年前の初夏、結成1年が経った頃であった。全員が音楽専門学校出身ともあって基礎知識はあり、各々が作曲できるのが特長。しかし一人一人の個性が強く楽曲に統一感がないという悩みを当時は抱えていた。この半年間を彼女たちはどのように過ごしてきたのか。そして、1月30日には自身初の主催ライブを下北沢モザイクで開くことが決まった。その意気込みも含めて、半年間での変化を聞いた。  【紀村了】

 ▽取材出席者=ボーカルのmana(栃木県)、リーダーでキーボードのchika.(同県)、ギターのume(東京都)、ドラムのmiki(埼玉県)、ベースのmizu(静岡県)

――この半年間を振り返ってどうですか

chika. ライブを多くやってきた印象ですね。1カ月4回ぐらいはやっていました。初めて対バンさせて頂くバンドさんも多くて。刺激になりましたし、吸収することが出来ました。

――ライブにも変化はみられましたか

mana 聴いてくれるお客さんの数が増えたことがバンドとして成長したことだと思います。

chika. ライブの中でお客さんが求めているものとかを感じられるようになったというか、例えばMCとかでも笑いを入れて空気を和ましてから次の曲にいった方が盛り上がるとか、そういう演出面も考えられるようになりましたね。

mana これまでグダグダな感じだったので、メリハリがついたというか。ギャグではないけど、メンバーとのやりとりが面白いというか。雰囲気づくりができるようになりました。

――自分たちのスタイルが見えてきた

mana 今までは「ちゃんとしっかりかっこよく」しなきゃいけないという思いが強すぎたけど、ありのままの自分達でいいかなって。

chika. グダグダは直らないから。

mana これをウリにしようってね。

――皆さんはどうですか。この半年間で変わったことは

miki 演奏に安定感が出てきました。聴く音楽のジャンルも変わってきたかな。ずっと洋楽ばかり聴いてきたけど邦楽も聴いてみたり。今まで聴こうとしなかったので、メンバーの好きな楽曲も率先して聴くようにしています。

―――聴くジャンルが広くなったことが演奏面にも影響与えた

miki ありますね。全体として演奏面は凄く変わりましたね。自分の個性が消えるぐらいまではいかないですけど、自分なりに考えて自分らしさを忘れずにやっています。

mana 演奏中に笑うようになったよね。

miki そうだね。笑顔でいられるようになったかな。

chika. 余裕が出てきたんだと思う。

miki 前よりは緊張しなくなりましたね。前はすごい緊張ばかりしていたのに。

mana 表情も動きも余裕が出てきたように感じるね。

――chika.さんはどうですか、この半年間で変化は

chika. 自分が好きなフレーズや音が自分でも分かってきていて、前は「色んな音を知らないと」ということばかりに気がいきすぎて。皆が求めているものをずっと探してはいたんですけど。最近は色んなJ-POPを聴いて、今のJ-POPは色々な音が入っているので、それを参考にしながらも自分が好きな音をミルミルの曲を入れられるようになりました。自分が好きなものが分かってきたので曲作りも早くなった。

――例えばどういったフレーズがありますか

chika. 最近のJ-POPの音もキメとか変拍子が多いから、そういったものもミルミルに取り入れたり、もっと組み込んでいきたいなという気持ちはありますね。

――chika.さんが作る楽曲はそうしたキメや変拍子が取り入れられている?

chika. そうですね。例えば今回入れたのは6/8拍子とか。今までになかった曲だったりとか。キメが好きなので多用していますね。

――そうした楽曲はミルミルとしても多い?

mana 割と多いですね。皆好きですね。

――初期の頃と比べるとどうですか、音作りにも変化はありますか

chika. 初期の頃は普通のJ-POPだった。そんなにキメもなかったし、お客さんが求めている音とかを考えなかった。

mana ライブの一体感があまりなかったよね。

chika. 最近はお客さんの事も考えて、ここで一緒に盛り上がれるように狙って作ったりとか、お客さんのことを考えて作るようになったので、ライブではより盛り上がるようになりましたね。

――manaさんは

mana パフォーマンスというか、ライブにすごい余裕ができました。気持ち的に緊張というよりは、楽しさが90%ぐらいあってやっているので。お客さん一人一人の顔も見られるようになったし「めっちゃ楽しんでくれているな」っというのが確認できて、それでこっちももっと楽しくなる。

――ハロウィンライブではマリオの格好をされていましたね

mana ボーカルなのに付け髭をしてしまったので歌いにくくてしょうがなかった。結局外しちゃいましたけどね。わたしたちがめっちゃ楽しんでいるのが、お客さんにも伝わっているかなって思います。今まではわたしたちだけ感が強かった。お客さんも置き去りにしているというか。お客さんの顔を見ても私自身が緊張してライブをこなすのに必死だったから覚えていなくて。今はお客さんの反応をみる余裕もできたので良い方向に繋がっています。

――manaさんはアイドル好きでしたよね。

mana 道重さゆみさんのファンで道重さんが卒業したあとのモーニング娘。'14が気になっちゃって。

――その想いを歌にするとか

mana 良いですね。私が思っていることをそのまま歌にのせて。「道重さん戻ってきて~」とか。

miki 私達はどういう心境で弾けばいいんだろう(笑)

mana アイドルのパフォーマンスや笑顔とかは勉強になっていますね。

――アイドルのなかにはファン一人一人の顔を覚えている方もいますよね。

mana アイドルはそういうところが凄いなって思います。お客さん一人一人にパフォーマンスでメッセージを送ったり。私たちも以前よりかはお客さんの名前や顔を覚えられるようになりました。「このお客さんは前にも来てくれたね」とか。

chika. 皆で覚えるようにはしていますね。

mana なるべく全員、一人一人見るようにして。

chika. ライブが終わったあとにお客さんに「ちゃんと見ていたよ」と伝えると喜んでくれるので。

――ファンは嬉しいですよね。

mana やっぱり来てくれるファンは大切にしたいので。

――mizuさんはどうですか。その後の変化は

mana mizuさんは21歳になりました。パチパチ

メンバー おめでとう!!

mana 最年少なんです。成長しました。

mizu 有難うございます。昨日も実感したんですけど「おめでとう」とか祝ってくれるファンの人の数が増えたので、いい意味で感謝の気持ちは変わりました。

――音楽面での変化は

mana 動きが良くなった。前はロボットみたいな動きをしていたよね。

mizu だそうです…。

――高校時代は資格とかも沢山取っているという話もあったけど

mana 頭がいいところ出るよね。

mizu 理数系が得意で。一般常識がないだけで。

mana 小悪魔から悪魔に成長したよね。可愛らしかったけど。

mizu なんか言われた。21歳になったからもうちょっと上品さを持った方がいいって。

miki すごい上からだから上品さを持ったほうがね。

――21歳になってからの目標ってありますか

mizu 上品さを持てるように(笑)

mana 色気が出るようにね(笑)

――umeさんはいかがですか

ume 半年間でパフォーマンスも変わったんですけど、夏にレコーディングあったんで、そこでの成長が大きいです。エフェクターやギターとか一番機材使うから。半年間でも変わった。ちょこちょことね。

mana 音作りが半年間で変わったよね。

chika. ギターは目に見えて変わるからね。

ume ライブ中も前よりかは余裕が出て来て、ソロとかも気持ち良く弾けるようになったりとかしてます。

mana 半年間でumeちゃんの性格も出てきたよね。今まで大人しかったけど。

chika.  わたしたち5人の性格が分かってきたから、その人に対する喋り方とかも分かってきたように感じますね。

ume 最近はね。

chika. ファンの人もumeのキャラを知っているので、逆にいじってもらえるようになったよね。演奏している時は喋らずクールに弾いてくる感じだし、MCにはあまりはいってこないけど、笑顔は絶やさないよね。

――プレイで変わった点は

ume 今はそんなに使っていないんですけど、カッティングとか速弾きとか、違う要素を取り入れる練習はしています。洋楽系ミュージシャンの演奏をみてもカッティングとかのプレイを真似しています。ロックとかハードロックとか。MR.BIGとか。私達とはジャンルは違うんですけど何かしら変わると思うので。

――今年の抱負は

mana 地方とか行きたいですね。出身地が別々なのでそれぞれの出身地でやりたい。

――女子会系バンドという異名も持っています。以前のインタビューでは、メンバーが集まればすぐに女子会トークになるって聞いたけど、今も変わっていない

mana 変わっていないですね。今日の朝もそうだったよね。会ってすぐにアクセサリーの話とか。

――私生活での変化は

chika. あまりないですね。メンバーと繋がっていることが多いんですけど、真面目な連絡と私生活用の連絡で分かれているんですけど。真面目な連絡は仕事の話だったり曲はどういう感じにしようかとか。

――LINEでやり取りしてるんだね。

chika. そうです。最近は落ち着いているけどね。

miki 前は朝起きたら100件ぐらい未読がたまってた。

mana 一人暇な人がいるともう止まらない。

――LINEのやりとりから歌詞のヒントを得たりとかは

mana 互いの曲の進捗状況は確認し合っているけどね。

chika. 歌詞はそれぞれ書いているからたぶんヒントではなくて、報告が多いですね。

mana 良い音楽を見つけたらリンクを貼ったり。

chika. そう。ここのAメロ聴いてとか。そういうのもLINEでやってますね。

――実体験に基づいて歌詞を書いているって聞いたけど、変わりはない

chika. 私なんかは、前は実体験ばっかりだったけど、最近は実体験から膨らませるようにしています。

mana 主人公を女の子って決めたら、その女の子の目線で書いてますね。

chika. umeちゃんのは実体験じゃないよね。

mana 不思議な歌詞が多いもんね。

ume 書いているものは実在するものだけど、内容的には完全にリアルとかではなく、心や異空間の世界を投影させていますね。

mana umeちゃんの歌詞は幻想的な感じ。わたしとかchika.の方が現実的な感じ。

chika. umeがもってくると見ちゃいますね。面白いねって。

miki 歌詞の意味を考えるよね。

mana だからミルミルの曲っていろいろあるんです。不思議なものから普通のものまで。

chika. たぶん決まった人しか書かないバンドだったらずっと恋して、みたいな。目の前の事が多い曲になちゃうけど、皆が書いてくれるからそれが混ざって一つの魅力になっていると思う。

mana それとメンバー同士でも影響されるから「こういうのも書いてみよう」とか思うし。いい意味で影響し合っているよね。

――シングルの予定は

chika. ちょこちょこシングルにして会場とかで販売していますね。

――持ち歌の数は

chika. 最近どっと増えたね。でもいまは20もいかないかな。

――曲数が増えたのは何か変化はあったの

chika. 単純に曲を作るスピードが増したことなんだけど、1月30日の主催ライブが決まって目標が出来たので、そこで演奏するセットリストを考えながら持ち歌を見た時に今足りないものは何なのかがはっきりしてきて。だから曲を作る意識が高まったんだと思う。

――1月30日の主催ライブへの意気込みを

miki 初主催なので成功するかしないかは分からないけど、お客さんは沢山来てほしい。そして自分たちが満足するライブにしたい。ミルミルらしいライブにするのでぜひ来てほしいです。

chika. 新年あけて一発目なので今年からはミルミル上がっていきたいので、それにふさわしい新しいミルミルが見せれればと思います。

mana 一発目ということでミルミルらしさとお客さんに楽しんでもらえるように頑張るので見に来てください。

mizu 初主催ライブでタオルなどを発売するので、そのデザインを私がやっているのでただその2つだけ買って頂ければ満足ですね(笑)

ume いつも見に来てくれる方もまだ見に来たことない方もミルミルの初主催ライブを見に来てほしいです。

この記事の写真
[写真]Milkey Miltonが初主催ライブ

記事タグ

コメントを書く(ユーザー登録不要)