野田洋次郎「僕なりの貢献だった」、菅田将暉らに宛てた“手紙”が主題歌に
『キネマの神様』公開記念舞台挨拶
菅田将暉、野田洋次郎、北川景子、宮本信子、山田洋次監督が5日、都内で行われた映画『キネマの神様』(6日公開)公開記念舞台挨拶に登壇した。
【動画】「キネマの神様」北川景子、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎のドライブシーン
“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語。松竹映画100周年記念映画として製作された。菅田将暉と沢田研二がW主演を務める。
この日、撮影の様子が語られるなかで、話題は主題歌「うたかた歌」の制作秘話になった。同曲は「RADWIMPS feat.菅田将暉」として菅田をゲストボーカルに迎えて歌唱した。若き日のテラシンを演じた野田が作詞作曲した楽曲だが、映画サイドから依頼を受けて作ったものではなかったという。
「緊張しながらも撮影を楽しんでいた」という野田は、若き日のゴウ(菅田将暉)、淑子(永野芽郁)、銀幕スターの園子(北川景子)と過ごす空気を音楽に残したいと台本にしたためていた。
しかし、コロナ禍で撮影は中断。本作の完成自体が危ぶまれる状態に「あんな素敵な経験がなかったことにされるのかなという恐怖心があって音楽にするしかないと思った」とデモを作り、それを感謝の手紙としてプロデューサー、山田監督、菅田に送った。野田は「僕なりに貢献したかった、それが入口でした」
「自分が歌うとは思わなかった」という菅田はこの曲を聴き「感動しました。コロナ禍でみんな動けないなかで動き出そうと思えるようになった」と曲の力がキャスト、スタッフを前向きにさせたとし「曲を聴いているとゴウとテラシンの2人、そして淑子ちゃんもいて、あの現場が思い出される。自分の映画で歌うのはあまり好きではないけど、気づいたら歌っていた」
一方、現代の淑子を演じた宮本は「清々しい曲。淑子ちゃんに対するラブソングみたい。ゴウとテラシンが一緒に歌っているからその愛の大きさをすごく感じた」
北川はその制作背景を知らずに曲を聴いていたとし「エンドロールは役を離れて観れますが、この歌が流れてきたときにまた園子になった気分でした。セットで撮影している時、ゴウとテラシンが互いにたたえ合い刺激し合う姿がまぶしく、映画人としてのロマンを感じてうらやましくて。そう思いながら撮影していましたが、この曲のノスタルジックさがそれを思い出させてくれる」と明かした。





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