雑誌『egg』専属モデル“まぁみ”が、写真集『まぁみ1st写真集Maami』(撮影・槇野翔太、発行・KADOKAWA)を発売した。笑顔が印象的な彼女だが、本作で見せるのは様々な表情。「私のわがままを全て受け入れてくれた宝物」と20歳の誕生月に届いたプレゼントと喜ぶ。天真爛漫で周囲を明るくさせる彼女に本作への思いを聞く。【取材・撮影=木村武雄】
私のわがままを
――先行公開されたカットで特にバストが「美しい」と話題になりました。
うれしいっ! 中学生の頃にダイエットしたことがあって。もともと女の子らしいスタイルが好きで、バストも小さいわけではなかったけど、ダイエットしたらサイズが落ちちゃうかなって思って、大っ嫌いな豆乳を毎日がぶ飲みしたんです。栄養ってバストにも届くんだなって実感しました(笑)。それと変な意味ではないんですけど自分の胸を揉むのが好きで。だって柔らかいから(笑)。私好みの柔らかさで手を挟みながら寝るのが好き。知らない間に揉み揉みしているし、それもあって大きくなったのかなって思います(笑)
――大胆ですね。今回はセルフプロデュースですが、特にこだわった点は?
1から10まで自分がやりたいことを詰め込みました。メイクも自分でギャルメイクをしていて、髪型も自分が好きなものをお願いして。衣装も事前にこれが着たいというのを画像で送ったら、本当にそれと合わせた衣装を用意してくれたんです。私のわがままを敷き詰めたものになっています。7月9日に20歳になって、この写真集はその前に撮っているので10代最後。周りからは子供っぽく見られているけど、大人の“まぁみ”を見せたいと思って、大人の階段を上がったものにしようと。ページをめくっていくとその変化も感じられるようになっています。最後になればナチュラルになっていく、10代から20歳になっていく私を見てほしいなって思います!
――確かに大人な表情がしっかり出ていますね。
笑った顔はよくするんです。それは、もともと顔つきが鋭くて性格が悪そうに見られてしまうから。だからあまり無表情な顔はしてこなかったんです。でも写真集は私の全てなのでいろんな表情を見てほしいなって。素の表情から決めてる顔、笑っている顔や、寒がっている顔、気持ち良くてほっこりしている顔。いろんな人格というか、こんなにも違うの? というぐらい様々な顔が出ているので、男女ともに楽しめる、見飽きない写真集になっていると思います。
――エッセイも書かれたんですね。
そうです。話すのは好きだけど、あまり過去のことは話してこなくて。でもエッセイを付けられると聞いて、私の過去や思いをぎゅっと詰め込みました。正直、国語は得意な方ではないけど、自分の言葉で伝えています!
こだわりのバナナ
――撮影は?
4月に撮影しました。この頃の海の水温はまだ冷たくて、でも入ったんですよ! もう本当に冷たくて寒くて(笑)。撮影中は頑張って表情を作ったけど、顔がこわばっていて、やっぱりもれないなって(笑)。だからここも素です。でもスタッフさんが温かいものを用意してくれたので助かりました!
――カメラマンさんとは?
テーマはちょっとエチエチだったので、こっちの角度の方がエチエチに見えるとか、こういう表情で撮ってほしいとかわがままを言って、それを笑顔で応えてくれて。グラビアだと求められたものに対応する形だけど、私の要望を快く聞いてくれました! 全部私がやりたいものが入っているから全部がお気に入り。よくここまでわがままを聞いてくれたなって。担当編集ちゃんもノリノリで応えてくれて。最初はナチュラルでいこうと思ったんですよ。写真集ってそういうものなのかなって思ったから。でも途中でギャルやりたいなとぼそぼそ言っていたら担当編集ちゃんが気づいてくれて「悔いがないようにやりな」って。それで途中からコンセプト変更して。誕生日の月に、プラス20代になるタイミングで出す写真集だから思い入れが強くて。未成年から大人になるわけだから、悔いがないようにやりたいなと思って、たくさん言いました(笑)。だけどみんな優しくて。「そっちの方いいよ」とノリノリだったので楽しくできました。
――何か発見は?
発見か…、発見ではないけど、バナナにこだわりました! バナナはくわえたカットで、私が食べたいって言ったんです。でも、そんなにエチエチに見えないのはポップに撮ってくれたから。私も写真集は明るくしたいと思っていたし、担当編集ちゃんもんね! 本当はこれが表紙になるかもしれないって。
(担当編集)電子版特典の表紙はアメを舐めているカットなので、バナナカットと合わせて見てください!
そうそう買ってのお楽しみ! 本当は誕生月だから顔面にケーキを…とも考えたんですけど、顔が生クリームだらけになるし…、なのであえてバナナに。そんなにエチエチじゃなくないですか?(笑)見る人が見たら…かもしれないけど、それは自由だからね。撮影の最初からスイーツを持ちたいって言っていて。それで他がやっていないものを…と考えて。
(担当編集)だいたいはイチゴとかが多いですね。
そうそう、だからバナナがいいなって。爽やかに、そして乗りで撮りました! 勢いも大事です!
――体作りは?
バストのケアはしました。水着を着るので保湿したりマッサージしたり、わきの肉を前にもってきて例のように揉み揉みしました(笑)豆乳とかナイトブラとかマッサージ、いつもつけているブラは大事にしてるんですよ! ブラは3カ月1回替えていて。ブラが型崩れするとバストもどんどん下がってきちゃうので。
――筋トレは?
やらないです…! きっぱり!(笑)本当は嘘ついて「やってます!」と言えばいいんですけど、正直に答えちゃった(笑)。
え!覚えてくれてたの?
――改めて出来上がったものを見てどうですか?
他の取材で何点ですか?って聞かれたけど、100点でも1000点でも足りないぐらい満足! 誕生月に最高のプレゼントをもらいました! マジ嬉しい! 一生の宝物です! 部屋の壁はもうこれだけいい! それと私がピンクが好きだということを担当編集ちゃんが覚えてくれていて、「ピンク好きだったよね?」と表紙もピンクにしてくれて! 中の本体表紙も!「え! 覚えてくれてたの!」って嬉しくて! ギャルっぽくピンクと黒で。それとルーズソックスも履いたんです。ちゃんとギャルしてます! ポップで可愛く仕上げてくれて、もう何も言うことないです。本当に最高でした。理想の写真集です!
(担当編集)本当に可愛らしい表情なんですよ!
いや! 恥ずかしい! 攻めたカットもあって、いつなら子供っぽい感じなので、ここまで攻めたカットはやったことがないんです! だから鼻血出さないでね! どんどん服を脱いでいるので、見ている側も見ちゃいけないものも見るような気持ちで楽しめると思います。サロペで横向きバストのカットも絶対にやりたくて。このなかはご想像にお任せします! これって、バストを盛り上げているわけではないんですよ。ナチュラル! カメラマンさんも理想のアングルで撮ってくれて良かったです!
――ところで、写真集の公式コメントで「いろんなことがあったけど、それも含めて今の私」と話さていました。
「egg」の専属モデルになる前では、おしゃれも全然わからなくて。周りは可愛い服を着て。私は裕福な家ではなかったから洋服を買うお金もなくて。ファッションセンスもないし、おさがりの服ばかりで馬鹿にされることもあって。でも「egg」の専属モデルになってから自分でお金を稼いで洋服も買えるようになって、そこからどうしたら可愛く見えるかを研究して。ギャルをやっていなかったら写真集も出せなかったので良かったなって!
――『egg』は自分を変えた?
もともとギャルだったけど、足りなかった。「egg」に入ってから自分に合うものが分かって、その雑誌から求められているもの、読者からも求められているものが分かってくるようになって、そのなかでも私に一番合っているものは何かというのも理解できるようになってきたんです。
――自分の経験から読者に伝えるなら、自分に合ったものを?
自分の好きなことをやった方がいいと思うんです。好きだけどそのなかでも自分に合ったものをやったほうが人生は楽しいと思う。嫌なことをずっとやるのって苦痛じゃないですか。好きなら大変なこともできると思うし、私はそれがいいと思う!
(おわり)